2012年05月19日

時期を逸してしまった人間対コンピュータの戦い

下はYSSやPonanza、ボンクラが24で出したレーティングを元に
作ったプログラムのレーティングの推移です。

将棋だけでなく、囲碁、チェスも並べています。
レーティングは将棋倶楽部24と一致するように囲碁、チェスは調整しています。

ソフトのレーティングの推移





チェスは1997年にカスパロフがDeppBlueに敗れました。
囲碁はモンテカルロが登場した2007年以降、急激に、とはいっても
将棋なみの速度で上昇しています。

将棋はおそらく2010年ぐらいには人間のトップに並んでいたと思われます。
2012年、そして雷王戦が開かれる2013年、その差は開く一方です。

ボンクラが24で出した点数をみて、渡辺竜王が「あれは人間に出せる点数ではない」
と断言されていたのもショックでした。

おそらく長い時間でも人間は勝てないでしょう。
最強のコンピュータを最強の人間が破る、という棋譜はもう生まれないかもしれません。
2009年、GPSが最初に優勝した年に、人間との5番勝負を見たかったです。
羽生さんがソフトに圧勝する姿を見たかった・・・。

願わくばこんな予想がはずれることを祈ってます。

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コメント一覧

1. Posted by MONDAY MOON   2012年06月08日 21:10
最近コンピュータ将棋で知りたいことが2つあります

1.どうも海外のサイトで世界一のコンピュータ京の能力をはるかに超えるコンピュータがすでにかなり前に確立済みと(チェス対局プログラムなどで実用済み)あったらしいです。詳細真実を知りたいのですが

2.最強のコンピュータ対局プログラムは5月の選手権の優勝のGPS将棋だということですが、真剣勝負になったときにそのGPS将棋+スーパーコンピュータ京のコラボは完敗してしまうらしいのですが、どうもそのことはチェスの最強プログラムが敗れてきた歴史の繰り返しだということなのですが
2. Posted by yss_fpga   2012年06月27日 10:13
> 1.どうも海外のサイトで世界一のコンピュータ京の能力をはるかに超える

2006年のFPGAを使ったHydraのことかもしれません。
FPGAは一種のチェス専用計算機で、毎秒1億5千万手を読み、DeepBlueの
2億手に匹敵する速度です。
それでも計算能力として京を超える、ということはないと思います。
また、京のすごさは並列計算しやすい物理現象などにおいてなので
チェス、将棋とは単純に比較は難しいかもしれません。

> GPS将棋+スーパーコンピュータ京のコラボは完敗してしまうらしい

GPS将棋が京の上で走るかは分からないのですが、もし動けば
今回の800コアよりは強くはなると思います。

ブログでは悲観的になって2010年には羽生さんに追いついた、などと書きましたが
冷静に考えるとそんなことはないですね。
2009年にアマトップに追いついたとして、アマトップと羽生さんではレーティングで500点以上は差があるので、3年で300点延びたとしてもまだ届いていないと思います。

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