スマートフォン(スマホ)やタブレットの通信料金が月1000円程度になる──。MVNO(仮想移動体通信事業者)が販売する「格安SIM」が注目を集めている。料金面でのメリットから乗り換えを検討するユーザーも少なくないが、格安SIMには通信速度や容量などの制限がある上、スマホの設定もユーザー自らが手がけなければならないなど、導入のハードルは若干高い。そこで今回は、設定から実際の使用感まで、格安SIMの利用法を解説する。(注:通信料金の情報は2014年1月中旬時点のもの)
格安SIMとは、大手携帯電話会社ではなく、プロバイダーなどの通信事業者や家電量販店など、さまざまな事業者が販売しているLTE/3G通信サービスのことだ。サービスを申し込んで入手する「SIMカード」を、対応しているスマホやタブレットに挿すと、携帯電話会社のSIMと同様にLTE/3Gで通信できるようになる。
料金は月額1000円前後からと、携帯電話会社でスマホを契約した場合に7000円前後かかるのに比べて、かなり割安。また、2年間などの契約期間の縛りもない。このように、自分のスマホで、割安な事業者のサービスを自由に選べるサービスというわけだ。
■割安だが速度や容量に制限
格安SIMは、多くの事業者が販売し、その種類もさまざまである。選ぶ際は、月額料金と通信容量、音声通話の有無を確認しておきたい(図1)。
図1 格安SIMは月額1000円未満で運用できる製品が多くそろっている。100k~300kbps程度の低速で使い放題になるほか、75M~150MbpsのLTEの高速通信にも容量限定で対応する製品が多い。音声通話に対応したSIMは、スマホに挿して利用する。料金は、2014年1月中旬時点での税込み価格
1000円未満の激安プランは、データ通信専用のサービスで、通信速度が200kビット/秒(bps)前後に抑えられているか、高速通信できる容量が月500メガバイト程度の製品が主流。ただし、最近ではNECビッグローブのように、月額980円で月1ギガバイトまで高速通信を利用できるサービスも登場している。
格安SIM、スマートフォン、iPhone、Android、ドコモ、MVNO
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