小学教科書検定:韓国「強く糾弾」と非難 竹島記述増で

毎日新聞 2014年04月04日 12時15分(最終更新 04月04日 13時00分)

 【ソウル大貫智子】文部科学省が4日、竹島(韓国名・独島)の記述が大幅に増えた小学校の教科書検定結果を発表したことに対し、韓国外務省は4日午前、報道官声明を発表し、「強く糾弾する」と非難した。3月25日の日米韓首脳会談で初めて朴槿恵(パク・クネ)大統領と安倍晋三首相が会談したが、韓国では安倍政権への不信感が根深く、再び反発を強めている。

 声明では、安倍首相が3月、歴代内閣の歴史認識を継承すると明言したことに触れたうえで、「小学生にまで帝国主義の侵奪の歴史をゆがめ、隠蔽(いんぺい)する教育を行うなら、約束をほごにするだけでなく、日本の未来世代を国際社会から孤立させる愚を犯すことになると肝に銘じるべきだ」と批判。「日韓関係改善の道は遠くならざるを得ない」とけん制した。

 また4日に発表された外交青書で竹島を「日本固有の領土」と明記したことに対しても「日本が再びとんでもない主張を繰り返したことについて大変強い遺憾を表明する」との外務省報道官声明を発表した。

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