原発を抱える地方議員147人が決起
「事故は電力会社の責任」という政府の再稼働計画にノー
(週刊朝日 2014年04月11日号配信掲載) 2014年4月3日(木)配信
川内原発でも
地質調査不祥事
矢部氏によると、日本には06年の原発耐震指針に適合する原子炉は一基もない。それに、柏崎刈羽原発事故が起きたときの首相は、再稼働に躍起になっている安倍晋三現首相だ。
「本人が地震直後に現地入りしていました。このときにしっかりと事故を総括していれば、福島原発事故は防げたのではないでしょうか」(矢部氏)
国が最も早く再稼働させようとしているのが鹿児島県の川内(せんだい)原発。だが、鹿児島市議の小川美沙子氏(無所属)は、大きな危機感を募らせる。
「桜島は10年から年間千回以上の噴火を繰り返していて、火山学者たちも原発が危険だと指摘しています。噴火で火山灰が送電線に降り積もれば外部電源は使えなくなるし、非常用電源に灰が積もっても発電不能になるのです」
この2月には原子炉から東へ800メートルの場所で新潟大学の地質学者が偶然、活断層3本を見つけた。だが、九州電力はその後、原発に影響を及ぼさないと判断している。小川氏は、こうした電力会社の対応に不信を感じたという。
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