皇居内の並木道「乾通り」が4日、初めて一般開放された。天皇陛下の傘寿記念の一環。午後1時までに約3万人が訪れ、皇居の桜を楽しんでいる。

 乾通りは皇居内を南北に走る約600メートルの並木道。通りの両側にソメイヨシノ、シダレザクラなど約80本の桜が植えられている。8日までの午前10時~午後4時、東京駅側の坂下門から乾通りを歩ける。入門は午後3時までの予定だったが、予想以上に混雑したため午後1時半にこの日の入場を締め切った。

 東京都小平市から来た佐藤慎一さん(74)は「新緑と桜の景観が素晴らしかった」と感心した様子。妻の和代さん(74)は「傘寿記念に公開してくれた天皇陛下のお気持ちがうれしい」と話した。

 大手旅行会社JTBが企画したツアーでは、期間中に連日約200人が訪れるという。

 乾通りは今秋も紅葉の見頃に公開される予定。