先程、兄の家族が帰っていった。
今日は1年に一度、兄の家族と共に夕飯を一緒に食べる日だった。
毎年、兄の家で食材を用意して我が家で調理するのである。
大抵、蟹鍋である。
何故なら兄の好物が蟹だからである。
しかし蟹といってもスーパーで売っているパック入りの細いズワイガニである。
兄の家の食費は相当なものだろう。
食べ盛りの子供が3人いるのだから。
3人とも沢山食べるが痩せているのが不思議である。
甥っ子達はスポーツをやっているのでいくら食べても太らない。
特に弟の方は高校で野球部に入っているのでご飯を山盛りにして食べてもなんていうことはない。
不思議なのは姪っ子である。
姪っ子は小学生の頃バスケットボールをやっていたが、その後吹奏楽部に変わり、今に至るまでリコーダーを担当している。
つまり、スポーツとは無縁になったのだが目一杯食べても痩せたままである。
ところで今日は長男が来なかった。
アルバイトが忙しいそうだ。
ショッピングモールの中の洋服屋さんで店員をしているが元旦の昨日も朝の定時から出勤して夜は残業して帰ってきたらしい。
長男は大学生なので遊びやアルバイトに大忙しなのだろう。
もはや叔父である私やばあちゃんと一緒に食事をしてもつまらないに違いない。
姪や次男もやがてそうなるのだろう。
それが健全なのだ。
彼らの目は将来に向かって輝いている。
私は1年に一度の食事の日ですら全員そろわない事に多少の寂しさを感じたが、それでも甥達や姪のこれからに期待を持った。
一番寂しさを感じているのはばあちゃんすなわち母親であろう。
しかし案外私と同じように思っているのかもしれない。