無人偵察機:北富士演習場で訓練へ 防衛省が地元に提案
毎日新聞 2014年04月04日 09時40分(最終更新 04月04日 09時41分)
陸自北富士演習場(山梨県富士吉田市、山中湖村)で新年度から、小型無人偵察機を使った訓練が行われることが分かった。富士吉田市など1市2村、旧11カ村入会組合代表などでつくる北富士演習場現地連絡協議会(現地協)に防衛省が提案した。
無人偵察機は、防衛計画の大綱などで情報機能の強化策として位置づけられている。北富士で運用が始まるのは、近距離を飛行する全幅約1.6メートル、重さ約4キロの飛行機。
安全上、演習場境界線から最低250メートルの距離が必要で、同省南関東防衛局は(1)演習場外では飛行せず安全距離を取る(2)訓練中は安全係の隊員を配置(3)原則として住民立ち入り日には飛行しない−−などと説明。天野一光・忍草入会組合長は訓練の事前通知のほか、墜落の危険性などに対する安全策、使用協定の付属文書への装備追加など明文化を求めた。
深澤雅貴・同局企画部長は、事前通知を了承した上で、記載内容は今後調整するとした。【小田切敏雄】