No.420「ネットで売れる本」
世の中にこういう本もあるものなのだということを二度も思い知りしました。「ゼノギアス公式設定資料集」の見本が7日に搬入になりました。その本部決(発行部数と定価の最終決定)における生産金額(定価×部数)は、何と1億円を突破いたしました。これはうちの一年間の売上の1/5以上1/4未満に当たります。もちろん過去最大の生産金額です。これまでの最高は藤子不二雄A先生の「怪物くん」の5万部でしたが、定価が低かったので、今回の1/8程度の生産金額でした。幾分抑え目に決めた本部決部数が足りなくなって、発売日に間に合うように行う「発売日重版」となりました。もちろん会社設立以来、初めてのことです。これも初めてですが、世界最大手のネット書店で売上総合1位を数日続けて、現在もトップ100を35日間継続中です。3月末までに全ての予約を出荷しきれないで、半分以上が4月以降の出荷となり、ご迷惑をおかけいたします。
今回の復刊の特徴はネット売上比率がとても高いことです。うちのサイトとネット書店の予約シェアが8割近いのです。これは昨年に復刊した「ミード・ガンダム」に酷似していました。この本も売上構成比においてネット系が8割を占めていました。そして「ゼノギアス公式設定資料集」の予約数は「ミード・ガンダム」のほぼ5倍を示しており、ネットの日次受注数における時系列の推移が全く同じカーブを描いていました。このことから「ゼノギアス公式設定資料集」の売上は「ミード・ガンダム」の5倍であると社内で予言しましたが、社員の人っ子一人として信じてくれませんでした(;_;)。しかし結果は私の予言通りになりました。ネットでこそ売れる本、そしてネットで売れる本の受注の二次曲線は同じ弧を描くのです。うちの社員の勘どころもまだまだですな。若者たちよ、数字を読め、精進せよ。フォーフォッフォフォー!
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商品が手元に届きました。
原本はプレミア化し、手に入りにくい状態だったので、大変嬉しく思います。
ただ、表紙デザインを見た時に、失礼ながら、もの凄く落胆してしまいました。
それは「復刊ドットコム」と目立つ位置に、目立つフォントで、目立つ色で表紙に印刷されていたことです。
確かに「復刊ドットコム」様の努力あっての復刊ではあったのですが、当時のままのものが手に入ると期待していただけに、正直ガッカリしてしまいました。
英語表記の表紙に「復刊ドットコム」と、しかもセンターに、更に言えばフォントも別物で、しかも黒字に白文字という目立つ形で印刷されているので、届いた段ボールから取り出した瞬間「うわぁ・・・」という声が出てしまいました。
せめてもう少しフォントやカラー、位置をデザイン性を考え配慮して頂ければ良かったのですが、自己主張が強すぎて・・・。
復刊にあたり、このレイアウトはどうだろうとストップをかける方はいらっしゃらなかったのでしょうか?
契約上、表示デザインを台無しにするような「復刊ドットコム」を記載いないと販売できない状況だったのでしょうか?
本物には変わりないのですが、どうしてもパチモノのような印象を持ってしまいます。
「復刊ドットコム」を利用するのは今回が初めてでしたが、他の書籍などもこのような形でど真ん中に「俺が復刊ドットコムだ!」と主張するように記載されているのですか?
とすると、例え倍額以上であったとしても、原本を買おうかなと思ってしまいます。
決して「復刊ドットコム」が嫌いな訳ではないのですが、余りにも「位置」も「フォント」も「色」も全てが最悪で、無神経なデザインだったので・・・。
辛辣な意見となりましたが、定価より高い5,000円という金額を支払い、ずっと楽しみに待っていた気持ちが、裏切られた反動ということでお許し下さい。
今後は、ロゴを入れるにしても、もう少し配慮されたものになることを期待しております。
投稿: のんのん | 2014年4月 4日 (金) 00時08分
のんのん様。
その言い分は、どうかと思われますよ。この復刊分は、こちらの商品として復刊が叶ったもの。
原本まんまが欲しいならば、原本を買うべきでしょう。
文句を付けるべき点ではないように思われます。
投稿: ぬんぬん | 2014年4月 4日 (金) 09時20分