2014年4月4日07時13分
東京都杉並区の図書館で「アンネの日記」を破ったとして、器物損壊などの疑いで逮捕された無職の男(36)=東京都小平市=が警視庁の調べに対して「(被害が確認されている)都内の38図書館すべてで本を破った」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。1カ所で複数冊の被害が出ている図書館もあり、同庁は裏付けを慎重に進める。横浜市の図書館での被害は「自分は関係ない」と関与を否定しているという。
同庁は4日にも、都内の図書館で「アンネの日記」などの書籍を引き裂いたとして、男を器物損壊などの容疑で再逮捕し、刑事責任能力の有無も慎重に調べる。
捜査関係者などによると、被害が最初に見つかったのは昨年2月。東京都豊島区の千早図書館で3冊が破られていた。今年1月になって被害が急増。都内ではこれまでに新宿、中野、杉並など5区と、東久留米など3市の計38図書館で計約310冊の破損が確認された。今年2月下旬には、横浜市の2図書館でもアンネの書籍の破損が見つかっていた。
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朝日新聞社会部
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