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ビットコイン安全性の表と裏、根幹は揺らいでいないが周辺が狙われる

2014/04/04
齊藤 貴之=日経NETWORK (筆者執筆記事一覧
出典:日経NETWORK 2014年4月号  pp.20-22
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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 仮想通貨「ビットコイン」の大手取引所で、国内に事務所があった「Mt.GOX(マウントゴックス)」が2月28日、民事再生手続きの開始を申請した。顧客から預かった約500億円相当のビットコインを「サイバー攻撃によって失った」と主張している。

 ビットコインは、「中本 哲史」(ナカモト サトシ)が書いたといわれる論文をベースに開発された仮想通貨。実体は電子データであり、Suica(スイカ)やEdy(エディ)といった電子マネーに近い。ただ発行主体がなく、誰も価値を担保しない点が大きく異なる。

 それにもかかわらずビットコインはいまだに、広範囲で使われている。その理由は、ビットコインの仕組みがわかれば理解できる。

報酬を出して運用を維持

 ビットコインの特徴は、大きく3つある(図1)。

図1●発行総額が一時1兆円を超えた仮想通貨「ビットコイン」の特徴
特徴3にある報酬を手に入れる行為を「採掘」と呼ぶ。ビットコインは、採掘による報酬によってのみ流通総量が増加するので、インフレになりにくいといわれる。報酬は、2013年から2016年までは10分ごとに25BTC(BTCはビットコインの通貨単位)。4年ごとに半分に減っていく。現在の流通量は約1200万BTC。1BTCの相場は2014年3月12日時点で600ドル台。2013年12月には一時1000ドルを超えた。
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