山を愛する人が集うオールラウンドな会です
日本山岳会は、山を愛する人々が集まる会です。
山登りをベースに、会員それぞれが、岩、沢、山岳スキー、あるいは山岳写真やスケッチ、高山植物観察、地質や地理の研究、山岳図書研究などさまざまな楽しみ方で関わっています。さらには山を通した自然保護活動や社会貢献活動などの公益活動を行い、山あるいは社会に寄与。山に関するオールラウンドな活動をしています。
会は会員の会費によって運営され、会務や公益活動は会員のボランティアによって支えられています。全国32支部5000人余の会員がそれぞれに応じた活動をし、楽しいクラブライフをおくっています。
山の仲間が待っています
日本山岳会は仲間と山登りをする会です。登山教室やツアー登山のように会員を山に連れて行くための会ではありません※1。会員はお客様でも消費者でもなく、仲間として歓迎されます。会員になって技術や知識を学ぶことはできますが、新入会員や初心者のために、特別な山行を用意してはいません※2。入会後、支部や同好会などに参加するなど積極的な行動が必要です。
日本山岳会は人材の宝庫だと言われています。100年余にわたり多くの著名人が在籍し、卓越した会員を輩出してきました。登山のエキスパートだけではなく、さまざまな職種・分野でのエキスパートが活動をしています。会員は地位や年齢に関係なく平等であり、活動に積極的に参加することで、多くの友人に出会うことができるでしょう。あなたにとって、一生涯つきあえる仲間がここにいます。
山登りは個人の楽しみですが、仲間がいることで、より安全に、より豊かに、より楽しくなります。
39歳以下にはプランを用意
いま、山ガール山ボーイと呼ばれる若者や中高年登山者など、多くの人が山に登るようになりました。しかし登山のための教育機関がきわめて少ないため※3、登山技術を習得できなかったり、事故を起こしたり、環境問題などを起こす原因となっています。
遅ればせながら、当会では2012年に「YOUTH CLUB」を立ち上げました。多くの若い人たち(39歳以下を対象)を中心に入会してもらい、指導・訓練をして次代のリーダーや登山者を育てるというものです。
6000m級以上の高所を目指す会員だけではなく、ハイキングやバックカントリーなど多様な山登りも応援しようというものです。
山へ行こう、山の文化に接しよう
日本山岳会は山登りの趣味の会です。ですが山登りという趣味は、限りなくフィールドが広く豊かな世界です。
海外未踏ルートへの挑戦、フリークライミング、沢登り、山岳スキー、テント山行、夏山縦走、花を愛でる山旅、温泉やグルメの山旅。多くの山登りのスタイルがあり、また、山の学術的研究や文学、記録、絵画、写真などなど、山とのつきあいは、体力によっても技術によっても季節や仲間によっても、違ってきます。人生を通じての、あなたと山のつきあいも、変化していくことでしょう。生涯山とつきあっていくことが、当会のようなオールラウンドの会に参加することでそれは可能になります。
山に抱かれ、山や山の文化のすばらしさを知り、仲間と共有することで、さらにその喜びは増すことでしょう。
みなさまの入会をお待ちしております。
※1=当会は戦後、学生山岳会や社会人山岳会に所属する人たちが多く集まっていました。ある程度の登山知識や技術を持った人が入会し、海外遠征登山の機会や情報を得、また仲間と親睦をはかるためのサロンとしての役割を果たしてきました。しかし今日、当会に活動の中心を移す会員や当会のみに所属する会員が増え、会員同士で山に登ることは普通の状態になりました。
※2=例外もあります。集会委員会が行う国内外への山行や各支部での一般向け山行、また上記で紹介した「YOUTH CLUB」の活動などでは、初心者や一般の方を山にお連れしています。
※3=日本は、世界有数の山岳国ですが、国による登山教育は行われていません。「レジャー白書2010」では日本の登山人口は1230万人とありましたが、山岳会などの組織に所属している登山者は10万人以下と言われています。指導・訓練などがいきわたらないのが現状です。
日本山岳会定款第3条には次のように記されております。
「本会は、山岳に関する研究並びに知識の普及及び健全な登山指導、奨励をなし、あわせて会員相互の連絡懇親をはかるとともに、登山を通じてあまねく体育、文化及び自然愛護の精神の高揚をはかることを目的とする。」
本会の会員2名(うち1名は原則として本会役員、支部長又は、それぞれの経験者)の紹介を必要とします。
入会申込書に所定の事項を記入の上、会員2名のサインを添えて理事会宛てにご提出下さい(入会申込書用紙は下記よりダウンロードするか、事務局に請求してください)。
理事会での審議を経て入会が承認されます。
団体での加盟も可能です(事務局にお問い合わせください)。
個人の入会申込書はこちら(PDF) | 個人の入会申込書記入例はこちら(PDF) |
団体の入会申込書はこちら(PDF) | 団体の入会申込書記入例はこちら(PDF) |
※今年度より入会申込書が新しくなりました。当分は従来の入会申込用紙でも受け付けております。
入会を希望される方は、アンケートにお答えの上、日本山岳会までお送りください。
入会のためのアンケート
入会についてのご質問は下記メールに。
nyukai_mail@jac.or.jp
※1週間以上返事がない場合は直接事務局にお問い合わせください。
入会金:¥20,000 年会費:¥12,000
※夫婦会員は申し出により、いずれか1名の年会費を¥4,000減額とします。
なお、満26歳未満の入会者は入会金を免除します。
また、満26歳未満の会員は年会費を5,000円とします。
昭和5年創刊、2012年には800号になります。登山界のホットニュースと会員への情報をお届けします。
明治39年創刊、日本で最も古い歴史を持つ山岳専門誌。毎号価値の高い登山や探険の記録、研究や資料などを網羅します。
年次晩餐会(12月第1土曜日)を始め、懇親会、集会室での講演会、レクチャー、現地での岩登り講習会、スキー講習会等にどなたでも参加することができます。
千代田区四番町にある日本山岳会ルームは事務室と集会室および図書室、書庫を含み、このルームを自由に使用することができます。集会室は、理事会、委員会が開かれる他、一般会員のための各種集会が開かれています。図書室は、内外の書籍約15,000冊、内外の雑誌約350種及び地図類(1:25000、4,422枚日本全国、その他ヒマラヤ等)を所蔵する山岳専門図書室です。
わが国の山岳景勝地を代表する上高地に宿泊可能な山岳研究所があり、シーズン中(5月~10月中旬)は会員の方および紹介者はどなたでも利用することができます。