点検ミス、温度計破損 福島第1.2号機圧力容器の底部

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点検ミス、温度計破損 福島第1.2号機圧力容器の底部

 東京電力は19日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器の底部に設置する温度計2台のうち、作業員が1台を誤って壊したと発表した。圧力容器の底には原発事故で溶けた燃料がたまっており、冷却状況の監視が十分できなくなる恐れがある。
 東電によると、作業員が18日の温度計の点検で絶縁状態を調べた際、電圧100ボルトをかけるところを誤って250ボルトにし、壊したという。
 壊れた温度計は2012年10月、外部から配管を通して圧力容器内に挿入した。圧力容器内には計11台の温度計があるが、9台は上部にある。底部には壊れた温度計を含め2台しかなかった。
 東電は早急に新たな温度計を設置する予定。ただ、現場の放射線量が高く配管が複雑なため、試験設備を造り訓練した上での対応となり、設置時期は未定としている。
 元原子炉設計者で芝浦工大非常勤講師の後藤政志さんは「温度計は人間で言えば目に当たり、原子炉内部の様子を示す測定値の中で最も重要だ。新たな温度計を設置するまで関連する測定値を慎重に見極める必要がある」と指摘した。


2014年02月20日木曜日

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