ポッキー、ハッピーターンに続く高級ポテチに長蛇の列。カルビーがこだわった「厚み」
THE PAGE 4月3日(木)16時0分配信
4月1日「阪急うめだ本店」B1フロアに、カルビー初の百貨店直営店舗が満を持して産声をあげました。直営店が販売する「グランカルビー」とはカルビー史上「最厚」の高級ポテトチップスで、普通のポテトチップスの約3倍。開店前から100人規模の行列ができていたことからも、その期待度の高さがわかります。
実はうめだ阪急と人気菓子メーカーとのコラボは第3弾。すでに地下1階に名物スイーツ「バトンドール」(グリコ)と「ハッピーターンズ」(亀田製菓)が登場し、好評を博しています。「百貨店の商品と言うのは、今しかないもの、ここしかないものを販売しているわけですが、カルビーさんは、逆転の発想で、いつでもどこでも食べられるものを販売して皆さんに愛されている。そこで、百貨店ならではの“大人のためのポテトチップス”を作って下さいとこちらからオーダーしました」(株式会社阪急阪神百貨店梅田事業販売促進部・宣伝広報、三好ふきこさん)
ターゲットは団塊ジュニアの女性たち。こうして誕生したのが、ポテトチップスを進化させた新感覚の“ポテトクリスプ”です(クリスプとはパリパリという意味)。これは通常の約3倍の厚さで、ざっくりとした食感。おいしさもグレードアップし、まさに大人の味。いつでもどこでも手に入る通常のスナック菓子とは異なり、高級感が漂う全く新しい商品になっています。
ラインアップは6種類。しお味、濃厚バター味、トマト味、チーズ味、いちご味、焦がしミルク味です。各60グラム(15グラム×4袋入り)、540円(税込)。しかし、完成品を世に送り出すまでに約1年を要しました。
開発に1年もかかった最大の理由は何だったのでしょうか。
「契約農家が大切に育てた馬鈴薯(じゃがいも)の旨みを最大限に引き出したかった。もっともっと素材の味がわかるように。だからたくさんの厚みの試作品を何度も何度も作ったのです。3倍なのか、5倍なのか、いったい厚みをどれくらいにすればいいのか。それを決めるのに最も苦労しました。それと、甘いポテトは作り慣れているものではなかったので、阪急さんにも何度も試食してもらって、完成にこぎつけました。値段は消費税アップも考えて、値頃感のいい500円(税別)に設定しました」(カルビー株式会社西日本事業本部・新規ビジネス推進部課長の石橋寿子さん)。ちなみに月間売り上げは約200万円(うめだ阪急広報)を目標にしているとか。
最終更新:4月3日(木)16時52分
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