古本屋通信 No782 4月 3日
前福山市議・式部昌子さん 今日ふと思った。福山市議の河村晃子さんは誰の議席を受け継いだんだろうかと。共産党の場合、議席は個人議席ではなく党の議席だから、私は「後継(者)」という言い方は(選挙中はともかく)正確には間違っていると思うが、だからと言って河村市議がとつぜん誕生した訳でもなかろう。そう思って初めて検索した。
そしたら果たして出た出た。式部昌子さん。私より9歳も年長だから75歳まで市会議員で頑張ってこられたことになる。そのご河村さんにバトンタッチされたのだ。現役時代のガンバリが色々出てきた。とりあえず代表質問当日のひろ子ワールドを貼っておこう。この方、旧神辺町議から福山市議へというから、もしかして河村さんを、子供の頃をご存知だったかも?
ひろ子ワールド 2012-02-28
代表質問を傍聴
今日は式部昌子議員の最後の代表質問でした!
傍聴をする人も比較的多かったですよ
しかし、福山市の答弁はひどいもんでした
子どもの医療費は福山市は、入院は6年生まで、通院は就学前まで、一部負担金ありの制度 ⇒現在の以上の拡充は考えていません
放射能汚染の懸念で、給食の食品検査を
⇒国の基準を超える恐れのある食品が市内に流通している情報を確認した時は速やかに適切な処置を・・・
市役所の障害者用の駐車場に雨が降ったときなど困るので、駐車場用屋根を作ってほしい
⇒必要に応じ警備員が対応します
放課後児童クラブ教室にトイレが設置されていない所がある。体育館や既存のトイレを使用することになっているが、雨降りのとき、傘をさしてトイレに行くなど子どもにとって快適と言えない状況
⇒経費の試算は困難
・・・と、まぁ、傍聴に参加した人は開口一番
「ハートがない・・・あの回答では誠実さは感じられない」と
しかし、式部議員は再質問、再々質問と頑張りました!
CIMG2749.jpg代表質問が終わり、傍聴者に拍手で出迎えられる式部さん
「う~ん・・・」
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代表質問が終わり、議員控え室での式部さん・・・ホッとされたと思います。本当にお疲れ様です
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「みなさん、お疲れでしょう。おいしいコーヒーを入れてあげましょう」と土屋議員自らコーヒーを入れてくれましたっ
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香り高いコーヒーご馳走さま!これで夜の会議頑張れます!!
さあ、明日も頑張らなくちゃ。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
古本屋通信
以下は福山市議さんではなく、旧い時代の岡山市議さん2人のことを、私的な係わりに限って、少しメモしておきたい。
1970年春、私は大学卒業、就職と同時に結婚した。私の職場は旧岡山市にあったが、つれあいの職場は邑久郡邑久町長船にあった。中間をとって西大寺中野にアパートを借りた。とりあえず赤旗の配達を頼まなければならなった。分局に電話を入れた。すぐに駆けつけて配達の手配をしてくれたのが当時岡山市議だった次田米治さんだった。この戦前からの農民運動の活動家は腰が低かった。二度会って話を聞いた。やはり闘士だった。
つれあいは二年目、職場が犬島に変わった、当時小学校の教員に助教諭というのがあった。一年目がそれで、二年目に教諭に昇格したが、例に漏れず僻地の島だった。それで宝伝に個人の納屋を借りて移り住んだ。しかし此処は赤旗の配達が効かなかった。そこで西大寺郊外にある辻野喬雄さん(次田さんのあとの岡山市議)の自宅にポストを置いて貰った。そこに取りに行くのだが、私に出張があったので2週間ぶん位よくたまった。辻野さんは文句も言わず、赤旗の守りをしてくれた。
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[次田米治] 小特集
私は以前から次田米治さんの事を書こうと思っていました。現岡山市議の竹永みつえさんの記事も読んでいました。コレたぶん昨年の記事でしょう。今まで転載させて戴く機会がなかったのですが、今回初めて貼らして頂きます(古本屋通信)。
ひざを交えて・・・・投稿者: 竹永みつえ 15日の夜はそのまま、お祭りのご苦労さん会を
祇園宮の役員の方々とひざをまじえて、お酒を酌み交わし
語り合いました。
「それにしても民主党になっていいことが一つもなかった・・・」「この震災にたいしても管首相の対応はひどいなー」などなど
盛り上がっているところへ、民主党のT代議士が・・・
みなさんこのときとばかり、お話が続きました。
TPP反対や、政府の所得保障はおかしいなど、私と話が合うことのほうが
多かったのですが、「日本共産党はきらいじゃから・・・でもあんたは違う!」
という意見に!
じゃあどういう議員をもとめているのか?という話になると、この地域の初めての日本共産党の議員の大先輩の次田米治さんが最高だったという話に・・・・
「いつも地下足袋でバイクで走り回り細かい声かけと要求をひろいあげ形にする。いつもみんなとおなじたちばで、議員風をふかすわけでなく気さくで、身近な感じの議員さん」
という結論に。
みなさん、心の奥では日本共産党が好きなんじゃないですか?というと
いやいや・・・・次田さんやあんたは個人的に好きなんじゃ・・・という話にまたなる。
「国民の苦難に心を寄せる」という立党の精神は、みんなに通じているのにナー。
もっともっと、本当の姿をわかってもらうためにも、ひざを交えて話し込まないといけませんね。
8月6日の広島と岡山投稿者: 竹永みつえ
8月6日は広島の原爆投下から63年経った日です。朝、広島の鐘にあわせて市役所でも黙祷がよびかけられ、お昼休みにはピースバルーンがおこなわれました。
私も午後から「岡山・総動員の時代 私たちはこうして戦争に呑みこまれた」のパネル展に行って来ました。岡山・15年戦争資料センターの企画です。
当時のすざましい思想教育、民話の中にまでそういう話が残っていることや開拓団として侵略して行った事実。岡山の人達もどういうふうにしていたのか・・・が細かい資料でしめされており胸に迫った。そういう厳しい時代に抗した岡山の人達の中に、我が西大寺の先輩の次田米治さんなどの写真もあり、背中がシャンとしました。
このパネル展は9日まで西川アイプラザの4階展示スペースで開催されています。そして8日、9日には幻の映画「我らは若き義勇軍」などの上映もあります。8日には午後13時10分?と14時10分?の2回上映 9日は午前10時5分?の1回上映です。
?また9日は午前11時半?立石憲利さんの「民話の中の動員」というおはなしと
午後1時半?西川アイプラザ多目的ホールで
「再生する総動員の思想と制度?清算されない総力戦社会のはてに?」とい大で纐纈厚さんの講演があります。午後のこの講演は800円(当日1000円)ですがほかは無料です。
ぜひ足を運んでください。まだまだ知らないこと、いえ、知らされていないことがたくさんあったのだと実感できる催しです。 異論を排除した「治安維持法」のもとで
岡山・十五年戦争資料センター
次田米治. 1912年生れ. 公判のとき、『どこが悪いんなら』と答えると、. 裁判長は顔色を変えました. 親父は自作兼小作農だったが、正直者で正義感にあふれ、小作争議にもよく駆.けつけた。そんな親父を見ながら大きくなり、全農支部をつくり、農民運動に打ち・・・・・・
- 2014/04/03(木) 09:41:38|
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古本屋通信 No781 4月 3日
再録・民商問題
倉敷民商が脱税容疑で摘発された事件について、私はその後のアレコレを知らない。ただ、一部でうわさもあるようなので過去の古本屋通信を再録しておきたい。それに先だって、通信発信時には知らなかった倉敷民商の声明文が見つかったので、それを転載しておく。これは倉敷民商のオフィシャルサイに掲載されたものである。ただ奇妙なことに、この声明文のコメント欄に鬼藤千春氏のトンデモ文が付けられていた。私はこれをキンピーサイトのエントリーで知った。このカルト文は案の定、民商そのものが脱税団体であり、それを支持する気ちがいの文として使用されている。鬼藤千春の名が民商攻撃に使われているのだ。私が言った通りである。百害のはじめの一歩だ。こういう輩は民主的運動から完全追放しなければならない。それもコメント欄のコメントとして貼っておく。
改めて書いておきたい。私は組織に属してはいないが、民商の活動を基本的に支持する。地域民商にひとつである倉敷民商を支持する。然し今回の問題が不当弾圧であったか、摘発に値する違法があったか知らない。知る材料はない。また私は如何なる場合も民商非難に加わらない。ただ、鬼藤カルト文を倉敷民商のオフィシャルサイに掲載した軽率さのみを非難する(古本屋通信)。
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岡山県商工団体連合会が声明を発表しました
声明
2014年02月18日 17時10分36秒 | 事務局だより
2月13日、岡山県警と倉敷警察署は、倉敷民主商工会の女性事務局員を税理士法違反容疑で再逮捕し、事務局長と事務局次長を逮捕しました。これは、1月21日、岡山地検等が倉敷民主商工会の会長、副会長とともに事務局員4人の自宅、民商事務所などを家宅捜索し、市内建設会社の法人税法違反容疑で、女性事務局員を逮捕し、長期間の勾留ののち2月10日に起訴した事態に続くものです。女性事務局員はこの間の不当な勾留と取調べに、黙秘でたたかってきました。
消費税大増税実施直前という時期にあわせ、倉敷民主商工会などに「税理士法違反」の容疑をかけ、大規模な家宅捜索を行い、会員の多数に聞き込みを行ってきたことは絶対に許せません。家宅捜索の中では、パソコンをはじめ、事件に関係のない書類など多数を押収し、日常業務にも大きな支障をきたしています。このようなやり方は、消費税増税に反対し重税反対のたたかいの先頭に立つ民商運動への弾圧行為と言うよりほかありません。
私たちは、真相の究明に全力をあげます。倉敷民商では、会員同士が「集まって、話し合い、相談し、助け合う」という民商原点に基づき自主計算、自主申告の立場から業務を行ってきました。私たちは、今後もこの立場を堅持して、中小業者の営業と権利を守るため全力をあげるものです。
私たちは、3名の早期釈放を求めて奮闘するものです。
2014年2月13日 岡山県商工団体連合会 会長 奥田伸一郎
コメント
倉敷警察署による不当逮捕に抗議! (大前克己) 2014-02-20 01:10:26 事務局員3人もの不当逮捕は、民商運動への弾圧です。即時、釈放されるよう求め、不当逮捕に抗議します。倉敷民商が弾圧に屈せず、団結してたたかうことが出来るよう、微力ながらも協力したいと思います。(兵庫県西宮市・大前克己)
嵐は木を鍛える (鬼藤千春) 2014-02-24 10:47:15
1月21日、岡山地検は法人税違反の疑いで、倉敷民主商工会の事務局員を逮捕した。そして、同地検や広島国税局、県警などが倉敷民商の事務所を家宅捜索したとのことである。これを知ったのは愛読している、あるブログからであった。
その後、2月13日に、税理士法違反の容疑で倉敷民商の事務局長と事務局次長が逮捕された。また、起訴されている上記の事務局員も、同日ふたたび逮捕されるということになった。計3人の職員が逮捕されるという異常な事態になっている。
民主商工会というのは、全国に約600の組織があり、会員約20万人、商工新聞読者30万人といわれている。民主的な商工団体として、中小業者の経営と暮らし、権利を守って活動を展開しており、自営業者のよき相談相手である。
民主商工会は、新規開業、融資相談、税金相談、経営相談、記帳・決算・申告の相談、国保、社会保険など、商工業者の悩みに答える活動を旺盛にすすめている。民商は社会的にも認知された会であり、決して反社会的な活動を展開するような組織ではない。
実は、私は約40年前20代の頃、倉敷民商の事務局員を数年していたことがあり、会の路線や方針、性格はだいたい認識しているつもりである。が、40年の歳月の中で、会も進歩・発展をとげていることだろうから、その委細は承知していない。
その当時から民主商工会は、税務署をはじめとした国家権力とのたたかいの連続だった。私の所属していた頃は、「生活費非課税」というスローガンを掲げ、重税反対闘争の先頭に立って活動してきた。それは多くの業者と国民に共感を広げたものである。
「生活費に税金をかけるな」という要求は、中小業者と国民にとって、道理あるものだったし、今でもそれは生きているのではないのだろうか。今では、応能負担ということがいわれ、それに反するような税制になっているのが問題視されている。
例えば、自身の税金を振り返ってみても、所得税や住民税など、生活費として必要な所得に課税されるという理不尽さがある。また、生活費非課税といえば、消費税はその最たるものである。日常の食料品や日用品に課税するのだから、最悪の税金である。
また、ささやかな土地・家屋は生きてゆくうえで必要なもので、それにも固定資産税が課せられる。あるいは、来年度から税金が倍加される軽自動車税なども、生活になくてはならない車に税をかけるのだから、それも庶民泣かせの税といわざるをえない。
国の政治を見る場合、どのように税金が取られ、どのように使われているかをみれば、非常に分かりやすい。今の日本の政治は、1%の大企業や大金持ちに優遇し、99%の庶民から収奪するという構図になっている。民主商工会は、それを正すべく活動してきたのである。
民主商工会の正当な活動を敵視して、その活動を妨害してきたのが、税務署をはじめとした国家権力である。そういう流れの中で起きた、倉敷民商への不当弾圧だといわざるを得ない。こうした攻撃を跳ね返して、新たな歩みを開始することを願っている。不当な国家権力の介入は許されざるものである。だが、「嵐は木を鍛える」、倉敷民商はふたたび甦るだろう。
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再録 古本屋通信 No720 2月25日
民商問題から発展して・・・
ここに貼る元東大民青さんからの投稿は直近の倉敷民商が脱税容疑で挙げられた件に付けられたものだが、少し発展する話題なので、別エントリーを立てた。
税理士法違反は朝鮮総聯弾圧にも使われている手法ですね。
税理士法にしても弁護士法にしても医師法にしても厳格に適用して弾圧に使おうと思えばできる法律ですよね。
私がかつてバイトした法律事務所では、事務所長(弁護士)の妻(非弁護士)が弁護士行為をしていましたが、選挙で自民党議員を応援しているのでまったく問題にはなりませんでした。
そうそう、私がむかしいたところでは、日本共産党地区委員会の指導で法律事務所が分割されました。その地区に党員弁護士の法律事務所が1つしかなかったわけですが、法律上同じ事務所の弁護士は裁判で反対側の代理人をできないことになっているからとかで。政治弾圧などでは党員弁護士が反対側の代理人になって対立するなどまず考えられないのでしょうが、そうでない一般案件ではあることらしくて。民商会員どうしの訴訟もありましたね。民商の役員は解決できなかったとかで。
2014/02/25(火) 17:38:02 | URL | >元東大民青 #-
古本屋通信
法というのは極端にはどうにでも使えるわけです。民商の脱税容疑なんて、当局が年中狙っていることでしょう。キンピーサイトの一部の投稿者のように、民商が業者を食い物にする団体と捉えたのでは、会員はだまされたバカということになる。利にさとい業者がだまされ続けますかねえ。また脱税の鬼ということもないでしょう。共産党の手先でもない。赤旗くらい購読させられるかもしれないが、他党支持、つまり民商を利用するが、政治的には他党の支持者もいるわけです。私が笑ったのが、公明党の関係でもいる事です。拒否する理由がない。私の民商イメージは各種共産党系団体の中で、会員はもっとも共産党と遠いですね。生健会もそうですが、会員は「共産党を利用してやれ」という人が多い。共産党のほうでも、これで構わない。私もこれでいいのだと思います。しかし、だからこそ問題も起きやすい。
しかし鬼藤氏のように、検挙されたら何でヤラレたか知ろうともしないで、条件反射的に「不当弾圧」とおらぶ、これはカルトです。倉敷民商が対応に苦慮して、大衆的にたたかうべきか否か未決定の段階、或いは今回は妥協的に対応しようと、内ないに事を収めようとしている時かもしれないのです。鬼藤氏のブログは百害あって一利なし、まさにたたかいの妨害です。カルトというのは実質的にスパイ挑発者といっしょですね。味方を孤立させる役割を果たします。鬼藤氏の場合も善意から出たとはいえない。当事者意識とは遊離した自分のアイデンティティー確認、つまり自慢の披露でしたから。
それから弁護士ですが、共産党地方議員に民法上の生活相談が持ち込まれますよね。その場合一刻も早く議員は専門家に手渡して、われ関せずでなければならない、私はそう思っています。これは前共産党市議の田畑さんが「京都方式」として言っていました。でないと、議員が党支持者どうしの争いに巻き込まれるのです。極端には党員どうしの訴訟、もありました。夫婦の離婚訴訟なんかに党が関わるべきではないでしょう。党員の弁護士どうしが対決しても構わない。仕事ですから。その場合、党はノータッチです。
>岡山民主文学会=「まがね文学会」 とありますが、「民主文学」の地方版というのはいくつあるのでしょうか?
下里正樹除名の発端となった「京子浪淘」は「弘前民主文学」でしたよね?
下里正樹らの「日本の暗黒」シリーズはAmazonでは4巻とも1円です。 2014/02/25(火) 17:56:32 | URL | 元東大民青 #-
古本屋通信
これ、結構たくさんあります。ニ年に一度の大会で集約されるはずです。私の記憶だと三分の二くらいの府県にあると思います。複数の支部がある県も多いでしょう。広島は呉にもありますし。小栗勉さん、死んだらしい。変わった人でした。
ちょっと岡山を備忘的にメモしておきます。間違いは訂正してください。民文前史の新日文は戦後まもなくからありました。中心を特定するのは難しいのですが、吉塚や苅田アサノや道満は関わっていました。私は右遠が新日文の会員だったことはなかったと思います。党員であった事はたしかなのですが、王山細胞が所感派でしたから、かれもそうだったでしょう。この辺りは空白なので、小林昭が喋ってくれると助かるのですが。民文の中央は1964年創立ですが、60年代の岡山は空白でした。70年代に入って岡山市に支部ができます。しかしまもなく潰れ倉敷民文として残ります。それを岡山に移して再建します。その辺りのことを三宅陽介が書いています。三宅と東田が相談して日生の浜野の家に言ったと。これとは別個に長島愛生園にも支部がありました。ずっと活動しているのは妹尾と長瀬だと思います。
話は跳ぶのですが、文学というのは民文も含めて、左翼ではない気がしてきました。もちろんデモクラットの文学ではあるんでしょうが、マルクス主義文学とは言わないですね。左翼文学も通俗的に言うだけですね。コレ思ったのは「まがね文学会」 で結構いい小説かいてた女性ですが、思想的には「安岡正篤がいい」と大真面目に言っていました。それでいて共産党員で活動家なのです。
私はガックリきましたが、こういう人は文学では少なからずいると思います。長谷川三千子がいいとか。ホントにいるんですよ、なんにも分かっていない。だから、少なくとも長谷川を糾弾しない。いつか私のブログの投稿にもありましたが、長谷川を批判する者には批判の矢を放つのです。しかも臆病に皮肉を言います。吉本の女版ですね。石崎さんのブログについた saki さんという女もそうでしょう。しかしそれでいて、不思議と「反党」には行かないですね。とくに女性にはいない。政治的な文章を書かない、といえば聞こえはいいが、科学的認識が可能な頭の構造になっていない。私が武井昭夫を評価するのはそうではないからです。私に言わせると、民文は『葦牙』に行った連中も含めてみんな問題があった(笑)。私は武藤功や中里喜昭や霜多正次よりも、まだ津田孝を評価しますね。宮本顕治まで行くと神様です(笑)。
鬼藤氏の毎日のブログなんか読んでいると、確かにテニオハは出来ている、しかしそれ以外は中学生以下の小学生の作文なのです。私はかれの小説を読んだことはありませんから、小説作品の評価は出来ませんが、『民主文学』に載るといいますから、一定以上の水準なんでしょう。つまり小学生レベルの政治認識と表現でも、まともな小説は書ける、これは凄いことだと思います。あっ、これ一寸加えておきます。小学生レベルの意味はこうです。「私は朝起きてご飯を食べました」、「それから学校へ行きました」と。つまり思考過程がないということです。戦時中の天皇制ファシズムの時代の文は基本的にこのパターンです。自由が許されなかったのですから、そうなります。これが(天皇が)共産党に変わっただけです。自由な精神を拒絶して権威に従属しないと生きていけない精神構造なのです。小学生のうちは親が元気なら精神の自立はいらないのです。そういう文だということです。これが成人してからも続くようだと、カルトの文といえます。一言だけ、鬼さんのために付け加えておきましょう。かつてネットなき時代、こういう文が(党派性のある文として)通用していた時代がありました。もうダメですね。書けば書くほどバカにされ、人が寄りつかなくなり、党からも邪魔にされるでしょう。
またちょっと跳びますが、民文は散文ですが、岡山にも詩人会議というのがあって、これは季刊をまもって『道標』という薄い雑誌を発行しています。これに多くの方の詩が載ります。ちょっと結論だけ書きますが、まともな政治認識と「正常な精神」でもって書かれた詩はサッパリ面白くない。会も半ば認めているから書きますが、精神科治療を受けているひとの詩にかぎって面白い。私はそれが優れた詩だと思うのです。ま、これは問題提起に留めておきます。民文にもそういうところはある。唯物論ではつきあいきれない(笑)。鬼藤さんなんか疲れるだろうなあ。
- 2014/04/03(木) 05:29:40|
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古本屋通信 No780 4月 3日 「潮流」 は日本共産党を崩壊にみちびく ? 赤旗日刊紙にも、いい記事はもちろんある。しかしどうしようもないのが、コラム「潮流」である。しかしコレは朝日新聞にもいい記事があるけれど、コラム「天声人語」が愚劣であるのと似ていないでもない。少し前の「潮流」の全文を転載しておく。言うべきは既に言った。加えることは何もない(古本屋通信)。
2014年2月20日(木)の赤旗「潮流」
日本共産党員でプロレタリア作家だった小林多喜二は、81年前のきょう、特高警察の野蛮な拷問に29歳の命を奪われました。戦前、彼が書いた『蟹工船』は今も若者の心をつかんでいます▼現在、共産党の国会対策委員長を務める穀田恵二さんも影響を受けた1人です。高校生の頃、政治や経済の仕組みと土台を勉強するようにと、父親から渡された数冊の本。なかの1冊が『蟹工船』でした。若き穀田さんは、労働者の視点に身を置くことの大切さを思い知ったといいます;">▼最近出版された『日本共産党の深層』で知りました。丹念な取材によって作家の大下英治さんが人物に焦点をあてながら描き出した、一味違う党の紹介。売れ行きはよく、早くも重版が決まりました>▼昨年の躍進以来、マスメディアをはじめ共産党への注目がつづいています。本紙でも報じたように長野県や高知県では党の会議に多くの報道陣が集まり、地元紙に大きく取り上げられました。赤旗編集局にも新聞や雑誌、テレビの取材が相次いでいます▼ほかの野党が安倍自公政権になびくほど“自共対決”を鮮明に打ち出す共産党の存在が浮き立ってくる。福岡では保守系の政治団体から初めて党に講演依頼がきました▼自共のぶつかり合い。自民党は党員拡大のノルマを国会議員に課し、下回れば罰金をとるそうです。日本の未来を切り開くため、自覚的に党員を倍加し、世代の継承にも意気高くとりくむ共産党。結党91年。多喜二らが命がけで守りぬいた、党の姿です。古本屋通信 ちょっとコレだけでは記事が寂しい。そこで No779 大下英治 『日本共産党の深層』で挙げた売文業者について、記憶にあるイメージを書いておく。調べて書くような代物ではない(古本屋通信)。飯塚繁太郎
読売か毎日の宮本顕治番記者だったと思う。勿論それに相応しいクズ本だったが。それでも一定の年月の密着取材はあった。ブル新記者以上のものは書かなかったし、書けなかったが、売文目的一本ではなかった。大木とは違う。
俵孝太郎
私の印象では細君の俵萌子の方がブル・ジャーとしてはマシだ。それはともかくとして元共産党員の転向組だ。百合子の葬儀のとき、東大国際派細胞の一員として葬儀のボディーガードを勤めた。そのときから宮本と付き合いがあった。それにしては下らん文が多かった。たしか文学部出身ではなかったか。
永田久光
「赤旗戦略」? これも饅頭本だった。「躍進」に商業ジャー側から裏付けを与えた。何の意味もない売文だったが、とうじ共産党は永田を利用した。利用価値があったとは思えないが、マイナー系のライターというのは稀だったろう。
テリー伊藤
私はこれはよく分らない。階級的本質も分らない。政治の事象を笑い飛ばして済むのか? 似顔絵がグロテスクだった。私はファッショの予兆を見たけれど、評価は高かったと思う。
- 2014/04/03(木) 04:26:01|
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古本屋通信 No779 4月 2日
大下英治 『日本共産党の深層』
見るに見かねた件があるので書いておこう。ただし上からの目線で書く。だってそれしか書きようがない。鬼×千×氏の昨日のブログに次のような個所があった。
タイトル 「4月をデザインする」
・・・・・・・ 読書は、いま図書館に予約しているのは柴垣文子の小説「校庭に東風吹いて」と大下英治の「日本共産党の深層」という本である。4月中旬には手元に届くだろうから、少なくともこの2冊は読み込むつもりでいる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
古本屋通信
正直これには参った。赤字の部分だ。
うちの古本屋にはこういう本を求める客は来ないし、手に持ってくる若い学生もいない。しかし来たら、私は必ず説教するのだ。説教して嫌われることはない。感謝され常連になってくれる。
私はこの本が何時出版されたのか知らない。もちろん読んでない。今後手に取ることもない。著者が大下英治であることで十分である。
「 読まずしてあれこれ言うな」。
「 ? あなたは毎日数十点出版される新刊書籍の其々に目を通さないと、その良否が判らないのですか」。
この男の本はゴミ本のワースト10 に入るのではないか。しかも政界モノ=提灯本が圧倒的に多い(下記ウィキペディア参照のこと)。ブックオフに腐る程ある。いままでは保守中心だった。民主党関係もあった。コレ金を貰って書いているんだ(政敵側からの資金提供を含む)。間違いない。しかし、これには色々な形があるから、法に抵触する訳ではない。本の一括買い取りもあろう。出版記念会の際に法外な祝儀を包んだり、講演会の講師に招いて多額な講師料を渡すこともあろう。こんなことは常識中の常識なのだ。著者の名を見れば誰でもわかる。
その大下が日本共産党の本を書いたということだ。いままでも飯塚繁太郎、俵孝太郎、永田久光、テリー伊藤など何人かの商業ジャーナリストが書いた。等しく饅頭本だったが、それなりに誇りはあった。大下ほどゴミではなかった。もうアホらしくてやっとれんね。
念のため。私は大下を軽蔑していない。これが売文業である。私は書かれた共産党を軽蔑していない。たぶん金は積んでいないだろう。しかし私はブログを書いた鬼×千×氏を心底、情ないと思う。何のために66年の歳を重ねてきたのか。文学は盲目か。
とにかく参った。鬼×千×氏はつい先日まで「まがね文学会」にいたらしい(たぶん余りにも非常識だったので、居られなくなって、自分から退会した?)。今は知らないが中央の民文の会員でもあったらしい。なら、ふつうこういう本は読まないだろう。その作品の大ファンだという右遠俊郎さんが泣くぞ。先日から鬼×千×氏に誉められている人びとはどう思っているだろうか。実盛和子さん、有坂初江さん、坪井あき子さん・・・たち。私も他人を誉めるとき相手の迷惑も考えねばならないと思った。
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・
最後にアマゾンレビューの zyx さんの書評を紹介しておきたい。唯一まともな書評である。見れば分るが短くて書評になっていない。つまりカスだから書くことがないのだ。まともな読書力だとこうしか書けない。
日本共産党の深層 (イースト新書) 5つ星のうち 1.0
戦後日本共産党の客観的な通史を, 2014/3/10 By ZYX
このような「客観性」を装った宣伝本は何の役にも立たない。いま必要なのは、戦後日本共産党の歴史学政治学的研究である。戦前の日本共産党についてはそれなりに研究が出ているが、戦後については「4.17ゼネスト問題」「新日和見主義事件」をはじめまだ明らかになっていない部分が多すぎる。まあ、現在の党中央が歴史史料を自ら公開する可能性はゼロに近いのだが…
「戦後社会運動史」の研究を大いに盛り上げる必要がある。
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まあ気を取り直して公平に肯定評価のレビューも貼っておこう。物を見る目も本を読む力もないと、こういう出来レース=いかさま「書評」に引っ掛かって本を買わされる。以下の文の執筆者は日本共産党中央委員会勤務員(赤旗記者を含む)と大木編集プロダクションのメンバーだろう。まず間違いない。そう推定しうる理由はいくつかある。これは素人の書いた文章ではない。記者などプロの文体だ。しかも素人っぽく手を加えている、というより一度毀して再構築している。それから、生活の党の党員がふつうこういう所でこういう文を書くか? 典型的な出来レースだ。出版社も著者もこうやって新刊本を売るんだ。
「あんた、それはあんたの思い込みじゃろう。決めつけてはいけない」。先日もそう言われた。冗談じゃない。私は例えば、上記の zyx さんが誰のハンドルネームか位はたやすく分る。文章とはそうしたものだ。だから出版業界の底辺でメシが食えた。あんたこそ人を決めつけんことだ(古本屋通信)。
5つ星のうち 5.0 吉良よし子参院議員ファン必読の書だ。
テレビ討論に欠かせないキャラの小池晃参院議員ファンも満足できる。 2014/2/21 By 仙涯嶺 (長野県上伊那郡)
日本共産党の深層 (イースト新書) (新書)
有名な共産党議員の生い立ちと家族たち、議員活動の紹介が中心の、笑いあり涙ありの書である。ロスジェネ世代の吉良よし子(31)、学生運動世代からソ連崩壊世代の小池晃(53)、畑野君恵(56)元参院議員、戦後派の穀田恵二衆院議員(67)、戦中派の松本善明(87)元衆院議員など、それぞれの世代が、その時代の社会状況のなかで日本共産党に入党し、議員になる決心をして、国会で活躍する。それを紹介する本書は日本社会の「深層」の一つの流れを生き生きと描き出す。
金や名誉と無縁な日本共産党議員の議員になるのは、本人よりも家族にとって重大な出来ごとである。私の知人で、家族の反対で立候補を断念した共産党員もいる。そのような事情を理解できる者が、笑ってしまうのが、吉良よし子が、高知の県会議員で落選中だった父に、立候補を伝える場面だ。ネタバレになるので、これ以上の紹介をやめる。
さて「日本共産党本」には、3種類ある。
一つは、日本共産党や党員が書くもの。党大会決定や党幹部や党員の論文だ。
二つ目は党員では無い筆者が、それぞれの興味から日本共産党をまともに取材し、現実の日本社会の中に存在する日本共産党や党員を描く書。この書が属するグループだ。
三つ目は、日本共産党の実態とは無縁のイメージを吹聴する書。実は、世の中にはこれが一番多いのだが。そのような書の特徴は、日本共産党を語らず、ソ連、中国、北朝鮮、スターリン、毛沢東を語る。戦前の思想警察であった特別高等警察が日本共産党を弾圧するためにでっち上げた事件や、戦後のアメリカ占領軍や公安警察がでっち上げた事件を語る。そして、それらの国や出来事を現在の日本共産党がどう評価しているか、日本共産党自身がソ連や中国、スターリンやレーニンの以前の評価を、公開されている党の大会で正々堂々と変えてきたことは語らない。
これ以上の日本共産党の歴史については、書評の範囲を超えるので筆を置くが、本書は日本共産党の「反省と変化」についても触れていることを紹介しておく。
5つ星のうち 5.0 日本共産党が嫌いな人、気になっている人にお勧め
2014/2/19 By 澤田石 順 (神奈川県横浜市)
日本共産党の深層 (イースト新書) (新書) 私は横浜在住の生活の党党員です。2012年秋から国会前ファミリーエリアに毎週きてくれる吉良よし子さんを知り、いつしか友達となりました。気がついたら吉良さんは共産党員、なんと参院選に出馬すると知り、個人的に全力で応援。吉良さんの参院選当選は「私たちの仲間が国会議員になってくれた」との思い。このような立ち居地で書評させていただきます。
本書の冒頭で、吉良さんとキラキラサポーターズのことが大きくとりあげられてます(p22~54, p257~290では詳しく)。吉良さんと応援団のことを知らない読者はそこのところを読むと、おそらく微笑み、共産党のイメージが変わり、もしかしたら羨ましく思うのではないでしょうか。抑制された記述ですが、実際の雰囲気がよく伝わってくる点で、イントロは成功していると思います(書店で本書を手にとって、冒頭のキラキラサポーターズのところを読んだら、大多数の方は購入するのではないでしょうか、それほど楽しそうなのです)。
本書の構成は、日本共産党の現在とこれまでの歴史について、人物(松本善明、市田忠義、穀田恵二、小池晃、畑野君枝、吉良よし子、広報部長の植木俊雄、しんぶん赤旗記者の山本豊彦、キラキラサポーターのささやき太郎さんと山本由里子さん)とエピソードを中心に描いています。共産党に興味がある人にはもちろん、自民党や維新の会等を好む共産党嫌いの方々には特に推奨できます。生の人間像がありのままに描写されており、いずれの人物も人として魅力的で、しかもとても読みやすい。「日本維新の会」支持者が読んでも、コチコチの共産党員という先入観は払拭されることでしょう。大切なことは、大下氏が意図的に彼・彼女らを「魅力的」に「見えるように」記載しているのではなく、彼の筆力でありのままに表現していることが読者に伝わるであろうということ。この本を読んでいる最中に、著作者は日本共産党を「賞賛したいのではないか」との疑念がよぎることは一瞬ともありませんでした。2013年の東京都議選、そして同年の参議院選挙で日本共産党が「大躍進」した『深層』(とその由縁)を人物とエピソードを通して明らかにすることが著者の主目的だと思います。「ここに日本共産党があるのだよ、こんな人達が居るのだ、こんな思いで彼・彼女らは政治にかかわっている、日本共産党の世界観と政策はこうなんだって。北朝鮮や中国を遠慮なく批判しているのだ..」と。
日本共産党を知るためには、マルクス主義理論や同党についての知識人による著作を10冊読むよりも、現実の共産党の人々の生き様を描いている本書一冊をまずは読んで欲しいと願います。大体にして、読んでいて面白い!
政党というものは、日本共産党ですら「理論」で生きている部分は小さく、具体個別的諸問題に真摯に対応する諸人物の試行錯誤の相互作用により成長したり衰退したりしているものではないでしょうか。解決すべき現実の問題・苦境がまず先にあり、それらをなんとかしようとしたくて共産党に入って活動しているのが吉良よし子さんたちなのだという当たり前のことが、この著作によくわかりました。
本書は、日本共産党の「今」(そして過去)とこれからを知るためだけでなく、日本国の今後のあり方を考えるために100万人(せめて10万人)に読んで欲しいと願います。
今後のことに関しては、つまり「あなたがこれから日本共産党を応援するべきか否か」とかについては、「あなた自身が考えよ」という姿勢が見て取れる。日本共産党が「ここにある。大きく躍進しつつある」という現実、そして吉良よし子さん達のありのままの姿・思い、それらを著者(大下英二)は平易に語ろうとし、そのことにまずまず成功していると思う。
書物は最初と最後のところに著者の最も言いたいところが記載されるものです。一部引用しますので、皆様じっくりと言葉を吟味し、考えてみて下さい。その結果、この書物を購入することを期待します。読んでみてもっと多くの人に読んで欲しいなど思えば、どんどん友人・知人とかに宣伝して下さい。
○「はじめに」より一部引用
"久々に共産党が勢いづいている。東京選挙区での三〇歳の吉良よし子の選挙戦は、
特に目を見張るものがあった。吉良の姓キラを取り、「キラキラサポーターズ」
なる勝手連が、まるで芸能人のおっかけか、と思わせる神出鬼没の大活躍をした。"
○最終章より引用
"アメリカが絶対的支配権をもっているという日本の状況も、長く続くとは考え
られない。その状況が進めば進むほど、共産党が政権に近くなる。共産党から
総理大臣が出るには時間がかかると思うが、ここ二〇年から三〇年の間に
閣僚を出すことも夢ではないという"
「という」の三文字でもって、著者は客観性を保持していると見える。誰がそんなことを著者に言ったのであろう? 恐らくインタビューした共産党の方々の誰一人としてそんなことは言わなかったのではないだろうか。キラキラサポーターズの面々は吉良さん大好きが基本だから、そんなことは言わないと思う。言ったのは著者本人かも知れない。
著者の大下氏は吉良よし子さん達と語り合うことを通して、日本共産党を大好きになってしまったのかも知れない。私は生活の党党員であるけども吉良よし子さんとの出会いを契機として、日本共産党大好きの境地に達している。大下氏の内的感情を忖度することにはあまり意味がない。
大事なことは、安倍政権が現実にああしようこうしようと暴走している現実があり、市民・住民に根っこを持っている日本共産党がここにあること。私の個人的な気持ちは、吉良よし子ここにあり、日本共産党はなかなかエエヨとの衝撃・嬉しさを全国の市民・住民に知って欲しいということです。
5つ星のうち 5.0 この本を読むと今の日本の共産党というものがよくわかる,
2014/2/21 By 大津留公彦
日本共産党の深層 (イースト新書) (新書) 「日本共産党の深層」(株式会社イーストプレス)(大下英治著)を読んだ。
先週土曜日にたまたま本屋で見かけて購入した。
題から想像するようなよくある共産党を攻撃するために書かれた本ではなく、客観的に現在の日本共産党というものを表現している。
今年の2月15日に発行されたばかりの本であり私は発売日に買ったことになる。
松本善明、市田忠義、穀田恵二、小池晃、畑野君枝、吉良よし子の共産党の現・元議員に取材し、共産党の広報部長の植木俊雄氏や、しんぶん赤旗記者の山本豊彦氏、キラキラ☆サポーターズのささやきタロー氏、山本由里子氏を取材しており、それぞれの歩んで来た道がよくわかる。
党史などの共産党の各文献などをよく読んで書いている。
この本を読むと今の日本の共産党というものがよくわかる。
共産党や社会主義・共産主義に興味のある方には一読をお勧めします。
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参考 ウィキペディア
大下英治
大下英治(おおした えいじ、1944年6月7日 - )は、政界、財界、芸能界などのルポルタージュや小説を執筆する作家。広島県安芸郡府中町生まれ
略歴[編集]
父親は原爆で亡くなり、自身も被爆者手帳を持つ。
中学卒業後、一旦は三菱造船所の養成工となり就職するが退職し、高卒資格を得るため広島県瀬戸内高等学校に通いながら予備校にも通い、広島大学文学部仏文科卒業。電波新聞社に就職するが、退職し1968年大宅マスコミ塾第7期生となる。
同じ広島育ちの作家梶山季之のスタッフライターをした。その時の先輩に、恩田貢や作家になった岩川隆がいる。
1970年に週刊文春特派記者となり、以降、1982年まで13年間在籍。
文春の記者時代に『小説電通』(三一書房、現徳間文庫)により作家デビューする。次いで月刊『文藝春秋』に執筆した「三越の女帝・竹久みちの野望と金脈」が大反響を呼び、三越の岡田茂社長退陣する三越事件のきっかけともなった。
1983年週刊文春から独立し作家に転身。
美空ひばりの評伝を本人が亡くなる直前に「週刊新潮」に連載し、新潮社から刊行したこともあり、多くのひばり追悼特集番組にテレビ出演した。2001年に廣済堂文庫で再刊。
多くのスタッフを抱えており、自身の他、彼らの取材をもとに情報を仕入れる。スタッフの一人に高山文彦がいる。
政治経済、芸能など各界の著名人の他、政治家の人物伝執筆が多く、政治家の依頼によってその人物の人物伝を執筆することも多い。
2009年に回顧録『トップ屋魂 週刊誌スクープはこうして生まれる!』(ベストセラーズ)を出した。仲間だった花田紀凱が推薦の文をよせた。
近年はよく、政治関連のテレビ番組にVTRで出演することが多い。
出身地選出の中川秀直衆議院議員とも親しく、「しゅうちょく」さんと呼んでいる。
2009年に『日本再生の切り札 与謝野馨』を著したが本人の選挙区事務所(自民党当時)に売り込み、3000冊(合計450万円)を政治資金で買い取らせた。支持者は1冊も購入しておらず(公職選挙法抵触の虞あり)、今も事務所に積み上げられたままだという[1]。
著書[編集]
1980年代[編集]
小説電通 三一書房 1981.9 のち徳間文庫
帝王の倒れる日 スポニチ出版 1982.3
ビジネスマン三国志 スポニチ出版 1982.6
教祖を墜とせ ドキュメント小説 学陽書房 1982.2
ドキュメント三越 女帝・竹久みちの野望と金脈 三一書房 1983.1 「ドキュメント三越の女帝」徳間文庫
小説NHK 三一書房 1983.9
小説闇将軍 三一書房 1983.12
勝田清孝の冷血 現代書林 1983.10 「冷血・連続殺人鬼勝田清孝事件」新風舎文庫
小説グリコ事件 1984.7 (グリーンアロー・ノベルス)
視聴率ハンター 光文社 1984.4 (カッパ・ノベルス) のち文庫
はみだし社員大奮戦 1984.4 (角川文庫)
「中内功」の限りなき挑戦 講談社 1984.5 「中内功のダイエー王国」現代教養文庫
実録殺人会社 徳間ノベルス 1984.2 「殺人株式会社」文庫
流通の覇王 小説『スーパー』戦争 徳間ノベルス 1984.6 のち光文社文庫
修羅の群れ 徳間ノベルス 1984 のち文庫、桃園文庫、幻冬舎アウトロー文庫
キリンvsサントリー 小説生ビール戦争 1985.2 (グリーンアロー・ノベルス) 「小説ビール戦争」光文社文庫
小説早稲田大学 角川書店 1985-86 「永田町の“都の西北"」文庫
若き牙の折れるとき 小説中江滋樹 徳間ノベルス 1985.6 「欲望銘柄」文庫、桃園文庫
総理密造計画を撃て 角川ノベルズ 1985.8 「政界無頼」徳間文庫
蘇ったミスター球団 1985.10 (カドカワノベルズ)
玄海灘の虎 徳間ノベルス 1986.12 のち文庫、桃園文庫
地獄の黄金 小説・豊田商事 サンケイノベルス 1986.4
小説早稲田青春無頼帖 読売新聞社 1987.3 わが青春の早稲田(ノン・ポシェット)
殺人列島 犯罪小説集 双葉ノベルス 1987.3 のち文庫
十三人のユダ 三越・男たちの野望と崩壊 新潮社 1987.3 のち文庫
自民党の気になる面々 小説政争 1987.5 (角川文庫)
小説国鉄解体 ドキュメント・ノベル 実業之日本社 1987.4 (Joy novels)
小説田中軍団 1987 (角川文庫)
覇狼 広島やくざ戦争 桃園書房 1987.9 「広島やくざ戦争」文庫、幻冬舎アウトロー文庫
魔クルスの黙示録 光文社 1987.7 (カッパ・ノベルス) のち桃園文庫
敵陣より帝王を撃て 徳間ノベルス 1987.10 「社長ハンティング」文庫
総裁選銀行 小説・平和相銀事件 双葉ノベルス 1987.10 のち文庫
ドキュメント東芝の悲劇 次に狙われるのはどこか ダイヤモンド社 1987.12
石原裕次郎 男たちの熱き心と石原軍団の伝説 勁文社 1988.1 「裕次郎伝説」廣済堂文庫
山下元利物語 朋山会事務局 1988.2
自民党の若き獅子たち 1988.11 (角川文庫)
中曽根が笑った日 小説総裁選 1988.1 (角川文庫)
二代目ミスター誕生 角川書店 1988.3 「蘇ったミスター球団」徳間文庫
女帝 ドキュメンタリー・ノベル 祥伝社 1988 (ノン・ポシェット)
小説日本大学 角川書店 1988 のち文庫
実力政治家を輩出する「早大雄弁会」の研究 PHP研究所 1988.9
極悪狩り ベストセラーズ 1988.9 のち桃園文庫
8割の男 光文社 1988.8 (カッパ・ノベルス) 「東京外為市場25時」徳間文庫
小説東大法学部 1989.2 (角川文庫) のち広済堂文庫
小説江副浩正 徳間書店 1989 「世間の非常識こそ、わが常識」光文社文庫
小説税制国会 リクルート疑惑 1989.5 (角川文庫)
小説安藤組 1989-90 (桃園新書)
美空ひばり 時代を歌う 新潮社 1989.7 のち文庫、「美空ひばり不死鳥伝説」広済堂文庫
魔性のシンデレラ 松田聖子ストーリー 1989.7 (角川文庫)
小説リクルートの女たち イースト・プレス 1989.8 「疑獄の女たち」桃園文庫
次を狙う男たち 小説自民党 祥伝社 1989.10 (ノン・ポシェット)
1990年代[編集]
巨人軍監督列伝 王の苦悩,藤田の成功 PHP研究所 1990.7
小説政界陰の仕掛人 1990.7 (角川文庫)
戦国七人衆 小説自民党 祥伝社 1990.7 (ノン・ポシェット)
小説・土井たか子 山が動いた 徳間書店 1990.1 のち現代教養文庫
渡辺美智雄の総裁選 1990.2 (徳間文庫)
梟商 小佐野賢治の昭和戦国史 講談社 1990.7 のち文庫
小説・安倍晋太郎 爽快なり、立ち技 徳間書店 1990.12
やるしかなか! 小説・田淵幸一 双葉社 1990.9
無敵の姐さん 大陸書房 1990 「唐獅子姐御」桃園文庫
映画三国志 小説東映 徳間書店 1990.4
小説東急王国 毎日新聞社 1990.12 のち講談社文庫
捨ててこそ、首領 小説金丸信 政界往来社 1990.11 「捨身の首領金丸信」徳間文庫
知られざる王国NHK 講談社 1991.8 のち文庫
小説福沢諭吉 経済界 1991.7 (Ryu selection) のち人物文庫
永遠の力道山 プロレス三国志 徳間書店 1991.9 「力道山の真実」祥伝社文庫
小説横綱千代の富士 毎日新聞社 1991.10
慈愛のひと美智子皇后 光文社 1991.10
蘇える松田優作 リム出版 1991.10 (Lucky books) のち広済堂文庫
小説・都はるみ 炎のごとく 徳間書店 1991.2 のち河出文庫
雄の時代 小説篠竹幹夫 双葉社 1991.10
官邸の揺らぐ日 実録中東危機 広済堂出版 1991.4 「小沢一郎の挑戦」徳間文庫
ゼロから出発した男たち 時代の半歩先を読む PHP研究所 1992.1 「0から掴んだ男たち」徳間文庫
奇跡への挑戦 小説・アサヒビール 毎日新聞社 1992.4 「アサヒビール大逆転男たちの決断」講談社+α文庫
自民党燃ゆ 政界再編への胎動 講談社 1992.5 「自民党分裂」講談社文庫
ゴルフ巌流島 <実録>日大ゴルフ部監督・竹田昭夫 双葉社 1992.10 「日大ゴルフ部最強伝説」学研M文庫
北斎おんな秘図 1992.12 (光文社文庫) のち広済堂文庫、無双舎文庫
NHK王国ニュースキャスターの戦場 講談社 1992.12
悪徳株式会社 徳間文庫、1992 「地獄のマルチ商法」桃園文庫
銀座らどんな物語 講談社 1992.12
二五七針の十字架 FMW大仁田厚ストーリー コスモの本 1992.8
歌麿おんな秘図 1993.10 (光文社文庫) のちベスト時代文庫
一を以って貫く 人間小沢一郎 講談社 1993.10 のち文庫
柔にして剛 人間羽田孜 講談社 1993.11
艶歌よ!ふたたび 芸能界インサイド・ストーリー 双葉社 1993.11
小説ブラック・ジャーナリズム 日本の闇を暴くもう一つのペン イースト・プレス 1993.7 のち徳間文庫
女たちの東京大学 仕事、恋、人生-才媛たちの挑戦 PHP研究所 1993.2
小説佐川疑獄 ぴいぷる社 1993.1 のち徳間文庫
セガ・ゲームの王国 講談社 1993.2 「ゲーム戦争」光文社文庫
最後の総会屋 1993.4 (桃園新書) のち徳間文庫
ワンマン 小説・吉田茂 毎日新聞社 1993.4 「小説・吉田茂」講談社文庫、学研M文庫
自民党大崩壊 さらば田中軍団 徳間書店 1993.8 「小説政界再編」文庫
小説渡辺軍団 1993.5 (徳間文庫)
首相官邸の女 祥伝社 1993.5 (Non novel) のち桃園文庫
逆襲!小沢戦略 小説・政界大再編 徳間書店 1994.7 「小説・政界再編3」文庫
政界再編の鍵を握る男たち 平成・ニューリーダー列伝 政界出版社 1994.1
風と拳 小説・大山倍達 ぴいぷる社 1994-95 のち広済堂文庫
闇狩り 1994.10 (桃園新書) のち文庫
政界無頼 徳間書店、1994 のち桃園文庫
小説政界三国志 1994-96 (広済堂文庫)
NHK王国ヒットメーカーの挑戦 講談社 1994.5
1995年〜[編集]
『対決小選挙区 小説新進党革命』角川書店 1995
『広重おんな秘図』光文社文庫 1995
『銀行喰い』実業之日本社 (Joy novels) 1995 のち光文社文庫、桃園文庫
『報道戦争 ニュース・キャスターたちの闘い』講談社 1995.2 のち新風舎文庫
『手塚治虫 ロマン大宇宙』潮出版社 1995 のち講談社文庫
『新聞の鬼たち 小説務台光雄』光文社文庫 1995
『人生は魂の格闘技だ 初エッセイ集』桃園書房 1995
『石井ふく子おんなの学校』文藝春秋 1995
『首領狩り』桃園書房 1995 のち文庫
『日本ヒーローは世界を制す』角川書店 1995
『修羅の盃』祥伝社 (Non novel) 1996 「血の盃」文庫
『心歌百八つ 平成の風聖・石坂まさを』双葉社 1996
『芸能ゴロ』徳間文庫 1996
『バブルの帝王』桃園新書 1996 「虚業紳士」光文社文庫
『女優ごろし』徳間文庫 1996
『竜の盃』祥伝社 Non novel 1996
『坂本冬美火ざくら伝説』双葉社 1996
『新進党vs.自民党 政権を獲る!』徳間文庫 1996
『オウムを喰おうとした男 小説O鉄工事件』徳間文庫 1997
『21世紀のリーダーたち』ぴいぷる社 1997
『大阪夜の商工会議所 太田恵子物語』たる出版 1997
『悪女伝』徳間文庫 1997
『写楽おんな秘図』光文社文庫 1997 のち無双舎文庫
『小説日本ビッグバン 2001年「大浮沈の時代」が始まった 緊急シミュレーション小説』祥伝社 (Non novel) 1997
『拳銃と刑務所』桃園新書 1997 「修羅の紋章」桃園文庫
『保保連合 新政界再編』徳間文庫 1997
『西鶴おんな秘図』光文社文庫 1997
『嗤う総会屋』実業之日本社 (Joy novels) 1997
『知られざる渥美清』廣済堂出版 1997 のち文庫
『日中ビジネスコレクション 上海編』ひらく 1997
『過去を消します』廣済堂ブルーブックス 1997
『犯罪の女』徳間文庫 1998 のち「悪女の手帖」文芸社文庫
『極道金融』桃園新書 1998 のち文庫
『小説日本買収 巨大外資に呑みこまれる日 緊急シミュレーション』祥伝社 (Non novel) 1998
『小渕自民vs.菅民主 新政界再編』徳間文庫 1998
『乗っ取り』徳間文庫 1998
『ソニー・勝利の法則 小説「井深大と盛田昭夫」』光文社文庫 1998
『悪の連鎖』日本文芸社 日文文庫 1998
『長嶋家の人々』廣済堂出版 1998 のち文庫
『近松おんな秘図』光文社文庫 1998
『野望の翼』桃園新書 1998
『福田和子 整形逃亡5459日』廣済堂出版 1998 「魔性」徳間文庫、新風舎文庫
『小説・山一証券崩壊』廣済堂出版 1998 「証券ウォーズ」文庫
『蠢く野中広務 政界大波瀾』徳間文庫 1999
『大乱政界のキーマン』ぴいぷる社 1999
『みんな日活アクションが好きだった』廣済堂出版 1999
『経世会竹下学校』講談社 1999
『Y2Kを狙え! 小説・日本凍結 緊急シミュレーション』祥伝社 (Non novel) 1999
『孫正義起業の若き獅子』講談社 1999 「孫正義起業のカリスマ」+α文庫
『悪徳狩り』桃園新書 1999
『永田町ビッグバンの仕掛人亀井静香』小学館文庫 1999
『巨悪狩り』桃園新書 1999
『悪魔の女 実録愛欲殺人』祥伝社文庫 1999 のち「悪女の手帖」文芸社文庫
『鶴屋南北おんな秘図』光文社文庫 1999
『虎視眈眈小沢一郎』徳間文庫 1999
2000年代[編集]
人間古賀誠政界花と龍 ぴいぷる社 2000.6
松井証券のIT革命 ネットの寵児 徳間書店 2000.5
新説鈴木その子 いのち燦燦 海竜社 2000.5
平賀源内おんな秘図 2000.10 (光文社文庫)
激録!総理への道 戦後宰相列伝田中角栄から森喜朗まで 2000.8 (講談社文庫)
華麗なる鳩山一族の野望 プラネット出版 2000.3 のち徳間文庫
太地喜和子伝説 河出書房新社 2000.2
宰相・田中角栄と歩んだ女 講談社 2000.2 「角栄とともに生きた女」+α文庫
孫正義掟破りの決断 2000.9 (講談社+α新書)
亀井静香奔る! 政界大迷走 2000.10 (徳間文庫)
21世紀に生き残る会社 改革の時代に企業がやるべきこと しょういん 2001.10
闘争!角栄学校 講談社 2001 「実録・田中角栄と鉄の軍団」+α文庫
小泉純一郎の「宣戦布告」 2001.7 (徳間文庫)
黒社会の盃 2001.1 (桃園文庫)
エニックスの飛翔 実録・ゲーム業界戦国史 しょういん 2001.8
石原慎太郎次の一手 徳間書店 2001.4 「石原慎太郎の「宣戦布告」」徳間文庫
狼たちの野望 IT革命最前線 廣済堂出版 2001.12
人間藤野公孝・夢を拓く 日中文化観光交流研究所 2001.5
小説小泉純一郎 信を貫いて恐れず 幻冬舎 2001.7 「小泉は信長か」文庫
極真英雄列伝 地上最強を具現する男たち しょういん 2002.6
エンロンが弾いた新エネルギー戦争の罠 2002.4 (徳間文庫)
小泉純一郎vs.抵抗勢力 2002.11 (徳間文庫)
田中角栄になりそこねた男 講談社 2002.11
巨大市場中国を狙え しょういん 2002.1
父と娘角栄・眞紀子の三十年戦争 講談社 2002.3
小泉純一郎最後の賭け 河出書房新社 2003.5
人間渡部恒三 政界再編の鍵を握る男 ぴいぷる社 2003.7
人間・本田宗一郎 夢を駆ける 2003.8 (光文社文庫)
小説明治大学 ぶんか社 2003.10
星野仙一勝ちたいんやッ 「七つの顔を持つ男」はこうしてダメ虎を甦らせた 徳間書店 2003.10
笑顔の泥んこ人生 人間杉山憲夫 しょういん 2003.11
安倍晋三 安倍家三代 徳間書店 2004.5 のち文庫
女総理への火花 政界シミュレーション小説 有楽出版社 2004.7 (Joy novels)
跡目 伝説の男・九州極道戦争 祥伝社 2004.11 (Non novel)
小泉・安倍vs.菅・小沢 2004.1 (徳間文庫)
小説戦後宰相列伝 1945-1974 ぶんか社 2004.6
2005年〜[編集]
郵政大乱!小泉魔術 2005.11 (徳間文庫)
小沢一郎の政権奪取戦略 河出書房新社 2005.3 のち文庫
ドリームメーカー 新世代経営者たちの素顔 ソフトバンク 2005.4
暴走刑事vs広島やくざ 実録小説 有楽出版社 2005.6 「実録広島極道刑事(デカ)」徳間文庫
平沼赳夫の「宣戦布告」 河出書房新社 2005.9
カラオケを発明した男 河出書房新社 2005.9
武部勤の熱き開拓魂 徳間書店 2005.10
昭和闇の支配者 2006 (だいわ文庫)
小説経済産業省 徳間書店 2006.9
自民党総裁選暗闘の歴史 2006.9 (徳間文庫)
総理戦争 田中角栄から小泉まで 2006.7 (新風舎文庫)
逆襲 ドキュメント堀江貴文 竹書房 2006.8
小沢一郎の日本をぶっ壊す 2006.8 (幻冬舎文庫)
吉本興業、カネの成る木の作り方 講談社 2007.1
古賀誠の新政界花と龍 ビースト 2007.2
大波乱!安倍自民vs.小沢民主 2007.6 (徳間文庫)
熱伝導知事上田清司 埼玉新聞社 2007.6
小泉純一郎の軍師飯島勲 2007.12 (祥伝社文庫)
福田vs.小沢大連立の乱! 2007.12 (徳間文庫)
小説防衛省 徳間書店 2008.1
巨乳をビジネスにした男 野田義治の流儀 講談社 2008.4
雪村いづみ物語 2008.4 (平凡社新書)
ネット金融維新伝 リスクテイカー 日本証券新聞社 2008.8
小池百合子の華麗なる挑戦 河出書房新社 2008.10
トップ屋魂 週刊誌スクープはこうして生まれる! ベストセラーズ 2009.2
政界大再編 鍵を握る9人 2009.3 (徳間文庫)
トップ30の新戦略と未来への知恵 アイシーメディックス 2009.4
日本再生の切り札与謝野馨 徳間書店 2009.4
孫正義世界20億人覇権の野望 ベストセラーズ 2009.5
民主党政権 鳩山民主、新政権運営シナリオとその舞台裏 ベストセラーズ 2009.9
昭和政権暗闘史 2009-10 (静山社文庫
小沢一郎はどのように自民党をぶっ壊したか? 2009.12 (徳間文庫)
2010年代[編集]
『小沢一郎の最終戦争』ベストセラーズ 2010
『実録・安藤組解散さらなる戦い』徳間文庫 2010
『松下幸之助「仕事に役立つ」話』三笠書房 (知的生きかた文庫) 2010
『亀井静香天馬空を行く!』徳間書店 2010
『阪神タイガース変革論』ベストセラーズ 2010
『覚悟! 陽気な突破者渡辺喜美』講談社 2010
『菅直人総理の野望小沢一郎との死闘』ベストセラーズ 2010
『渋沢栄一「明日の不安」を消すにはどうすればいいか?』三笠書房 (知的生きかた文庫) 2010
高村正彦『真の国益を』 徳間書店 2010
『陰の総理・仙谷由人vs.小沢一郎』徳間文庫 2011
『歴史に残る「総理大臣」の器』知的生きかた文庫 2011
『原子力と50年「服部禎男」大激白 「超小型原子炉」なら日本も世界も救われる!』ヒカルランド 2011
『権力奪取とPR戦争 政治家という役者たち』勉誠出版 2011
『最後の黒幕朝堂院大覚 昭和、平成事件簿』竹書房 2011
『したたかな「どじょう」野田佳彦研究』青志社 2011
『田中角栄に今の日本を任せたい』角川SSC新書 2011
『大波乱の予兆 野田民主vs. 谷垣自民』徳間文庫 2011
『財務省秘録 大物次官、大臣らの証言で綴る』徳間書店 2012
『巨頭孫正義 ソフトバンク最強経営戦略』イースト・プレス 2012
『小沢一郎と田中角栄』角川SSC新書 2012
『農業のサムライたち』潮出版社 2012
『橋下徹の政権奪取戦略』イースト・プレス 2012
『政局 権力闘争の仕掛け人たち』竹書房文庫 2012
『安倍晋三と岸信介』角川SSC新書 2013
『落ちこぼれでも成功できる ニトリの経営戦記』徳間書店 2013
『悲しき歌姫(ディーヴァ) 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾』イースト・プレス 2013
『逆襲弁護士河合弘之』さくら舎 2013
『児玉誉士夫闇秘録』イースト新書 2013
『「尖閣」で試される日本の政治家たち』竹書房新書 2013
『総理への宿命小泉進次郎』徳間書店 2013
『田中角栄秘録』イースト新書 2013
『津波救国 〈稲むらの火〉浜口梧陵伝』講談社 2013
『電力こそ国の命 松永安左エ門伝』日本電気協会新聞部 2013
『原中勝征の喝! 本当に国民のための日本医師会か!』徳間書店 2013
『私が会った日本の黒幕・首領(どん)』宝島社新書 2013
『小泉純一郎「原発ゼロ」戦争』青志社 2014
『日本共産党の深層』イースト新書 2014
共著[編集]
『脱原発』河合弘之共著 青志社 2011
『官僚』飯島勲共著 青志社 2012
『この国はまだ大丈夫か』カレル・ヴァン・ウォルフレン(インタビュー)青志社 2012
古本屋通信の一言
まともに対象と向き合ったら、こんな数の著書が上梓できるはずがなかろう。その一冊として共産党本が書かれた。よほどネタがなくなったということだろう。
- 2014/04/02(水) 05:54:45|
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古本屋通信 No778 4月 1日
日本の学生運動からグラムシ、そしてトロツキーへの旅
元早大党員さんの投稿を受けて、私は No773 で [ブントとマル学同両派] を立てた。そのご元東大民青さんから投稿があり、ごらんのような経過を辿っている。はなしは私が付した原題とは違った方向に進んでいるが、今後どうなるか分からない。原題を一応「日本の学生運動からグラムシ、そしてトロツキーへの旅」と変えた。場所にここに移したのは、No773 の場所では読者の目に触れ難いからだ。私はこのやり取りを多くの読者の目に晒したい。お二人が今後どう対応をされるかは其々の自由だが、私は二人の論稿については無条件にこれを掲載する。そして私自身はこれに介入する文を書かない。また短文のコメントもしない。
第三者の投稿についてだが、当ブログは誰かれの独占的・排他的性格を有しない。大枠は「新旧左翼ブログ」という事だけである。そういう条件に適う文は基本的に掲載したい。ただ議論の流れがあるから全く別テーマというのは交通整理させて戴くだろう。つまりお二人については私の交通整理はあり得ないが、その他の方については掲載しない場合もあり得るという事だ。そして不掲載の理由はいちいち書かない。但し別のエントリーにて復活させて戴くことはあり得る。この点を予め了解のうえ投稿いただきたい(古本屋通信)。
早大元党員です。
ご無沙汰しています。先日のけんか腰の投稿にもかかわらず、寛大に受け入れて頂いたことに感謝しています。今回のテーマは学生運動についてです。このテーマは、これで最後にしたいと思います。取り上げることをお許し下さい。取り上げる党派は、ブント、及び中核派・革マル派です。後者にはトラウマもありますので、部分的にのみ触れます。いわば、実感を交えた私見です。
ブントは一人一党の性格があり、善し悪しは別にして自分の頭で考えますし、文化水準も高かったという印象を持ちました。私は、彼ら・彼女らに人間的魅力を感じました。大学周辺の酒場では、ブントの連中はモテました。逆に総スカンの状態だったのが、民青でした。ブントはその政治的ないい加減さも含めて、学生に愛されたような気がします。以上は長所です。
問題はここからです。彼ら・彼女らの決定的な誤りは、日本の新左翼(フロントなど構造改革派は含めていません)に共通した民主主義否定論(例えば、谷川・吉本・黒田など『民主主義の神話』現代思潮社やその俗流化したもの)とレーニンの政治理論の一面的・極左的な理解に基づくゲバルト至上主義です。そして、政治的にいい加減で、簡単に日和るのも彼ら・彼女らの体質です。民青が主張する民主主義と、民青に抜きがたく存在したセクト主義・権威主義は、ブントの体質の極北です。だからブントの連中は、大学を卒業して何年たっても民青をきらっていました。この嫌悪感とゲバルト至上主義が結びつくと、民青への残忍なテロになるのでしょう。それは、勿論免罪の余地のない犯罪行為ですし、糾弾されなければなりません。それにつけても希土さん兄弟のこと、本当に気の毒に思います。当時の京大教養部がそんなひどい状態だったことは、希土さんに教わりました。加害者の一人であろう男は京大教授になり、かってグラムシ研究者の一員だった時もあります。左翼に見えれば何でもよかった、さらには、より左に見えればより良かった70年代前半の学生の気分が、残忍なテロを容認したのだ、と実感的には思っています。希土さんはその犠牲者です。もう、こんな大学の荒廃状態は、再来させてはなりません。いかなる事情があっても、反対者を暴力的に抑圧することは、民主主義に敵対するものです(立命館大の民青も同罪です)。
中核派・革マル派については、まず、民主主義否定論とレーニンの政治理論一面的・極左的理解に基づくゲバルト至上主義(革マル派は組織温存のためにはこれをも一時的には捨てますが)はブントと共有しています。それに加えて、悪しき「前衛主義」に基づくセクト主義、「反革命」のレッテル張りが(スターリニズムとも共通します)人間不在をもたらしました。これは、複数の人から聞いた話ですが、マル学同によるテロは、ブントよりもはるかに残忍で執拗だったようです。現に殺人にまで至っています。
いずれにせよ、いやな時代でした。学生運動がほぼ姿を消してしまった今、私たちの世代は学生運動解体への第一歩を踏んだ者として、根底的な自己批判をしなければなりません。民青も含めて武装したのは、根本的な誤りでした。理論的な原因は、レーニンの政治理論(1921年のドイツ革命敗北以後のものと、『共産主義における左翼小児病』を除く)を前提にした運動論構築にあった、と考えています。今は、エンゲルス、レーニン、スターリンになく、マルクス、グラムシに存在する「市民社会論」から物を見ようとしています。
2014/03/27(木) 23:08:00 | URL | Jigen #-
元東大民青さんの投稿文
Jigenさま
はじめまして。まず一点質問ですが、
>民青が主張する民主主義と、民青に抜きがたく存在したセクト主義・権威主義は、ブントの体質の極北です。
これの意味がよくわかりません。「極北」という表現を目にしたことがないもので…
それと、私は貴殿が経験したような時代を知りません。私はブント系列の活動家を東洋大の活動家しか知らず、「彼ら・彼女らに人間的魅力を感じ」るほど知らない、というのが実情です。
また、日共民青・中核派・革マル派はカルトだと認識しています。私自信、民青高校班にいた時はカルト思考の典型的民青でしたので、カルトの発想・思考様式はわかるつもりです。
解放派については、出会ったことがほぼありません。青ヘルをみかけたことがある、という程度です。先輩から、「選挙運動で駒沢大に行くと、解放派に蹴散らされてねえ…」というような話を聞かされた程度で、実際解放派がどんな党派なのかは実感として知りません。
貴殿の、「民主主義否定論とレーニンの政治理論」や「エンゲルス、レーニン、スターリンになく、マルクス、グラムシに存在する『市民社会論』」については、私はむしろ逆の感想を持ちます。日共民青が堕落していったのは、ブルジョア民主主義に屈服したからです。あなたのおっしゃる「民主主義否定論」については、どちらかというと共感を感じます。民主主義の結果、日本の首相は誰でしょうか?「民主主義」の名のもとでどれだけの帝国主義戦争が行われ、どれだけの人々が殺されたでしょうか?
また、あなたはマルクスとエンゲルスを切り離し、エンゲルスをレーニン・スターリンに結びつける議論をしています。宇野派の降旗節雄は、「エンゲルス主義」という言葉まで使っていますし、リュベル『マルクスへ帰れ』(こぶし書房)といった著作も出ています。論争を概観するには、
Engels and the Formation of Marxism [S. H. Rigby]を読む必要があるでしょう。ただし著者が中世史の専門家であってマルクス主義の専門家ではないという点で弱さをまぬかれませんが。
このような議論は決して新しいものではなく、文献のリストをつくるだけで数日ではすまないでしょう。だからこのような議論に長々と付き合うことは避けたいですが、最小限は触れざるをえません。
このような議論には、「古典的マルクス主義者」を名乗る党派活動家は嫌悪を示す場合が多く、私も「そんなくだらない学者趣味の本を読んでるヒマがあれば、まずメーリングの『マルクス伝』や『ドイツ社会民主主義史』を読め」などと言われたものでした。確かに、『ドイツ社会民主主義史』などは、少なくとも政治的にはエンゲルスなしにマルクス主義がありえなかったことを示しています。
レーニンが理解した「マルクス主義」は、プレハーノフを通じてであり、プレハーノフはエンゲルスを通じてマルクス主義を理解したのですから、エンゲルスとレーニンを結び付けるのはあながち間違いではありません。そして、ヘーゲルをはじめ哲学を真剣に研究(『哲学ノート』)する以前のレーニンが、極めて素朴な形態の唯物論を信奉していたことは、後に観念論者として生涯を終えることになるヴァレンチノフ『知られざるレーニン』(風媒社)などの証言からも明らかです。しかし、それとスターリン主義の哲学(ミーチン主義)をそのままつなげることは、ソ連におけるデボーリンをはじめ多くのマルクス主義哲学者の論争などをまるごと無視するものでしかないでしょう。
そしてエンゲルスがスターリン主義に責任があるといった誇張された議論は、はっきりいって度を越したものであると感じます。
また、スターリンへの批判からレーニン批判へと短絡する人々もいますが、極めて事実的に不正確です。たとえば日共専従を解任され、そのことで訴訟を起こしたため除名処分となり、現在は反共主義者となっている宮地健一は、
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mike/leninsinwa.htm
>レーニンの党内犯罪理論の中心の一つ〕は、「外部注入論」である。
と書いています。確かに、レーニンが、第2インタナショナルの中心的理論家だったカウツキーの影響下で、「外部注入論」を『何をなすべきか』(1902年)で展開したのは事実です。しかし、レーニンが1905年革命以後、これを繰り返さなかったのも事実です。
貴殿は、レーニンの『共産主義における左翼小児病』を高く評価されているようですが、私はそうは思いません。『共産主義における左翼小児病』も、『何をなすべきか』と同様に、当時の政治的文脈において理解しなければならない論争的パンフレットであり、マルクス主義の古典ではありません。既成左翼(「新」左翼を含む)が右翼的堕落を深めている今日(日本だけの現象ではありません)、むしろ「左翼小児病」こそが求められているのではないかと考えます。
また、
>マルクス、グラムシに存在する「市民社会論」
とおっしゃっていますが、マルクスとグラムシの間にどういう共通点があるのかを教示してもらいたいと思います。マルクスとグラムシには「市民社会論」があったがエンゲルスにはなかった、などというのはそれこそ学者の衒学趣味の議論以外のなにものでもないと思います。
私はグラムシを全面否定するものではありません。読む価値のある人物ではあると思います。しかしグラムシをマルクス主義者だったとは思いません。彼は一国社会主義論を支持したスターリン主義者でした。また、彼が獄中ノートで展開した「陣地戦・機動戦」といった概念は、右翼スターリン主義を正当化するためのものでしかない、と理解しています。グラムシは繰り返しトロツキーに中傷を加えていますが、それが彼の政治的本質を表していると考えています。
中途半端ですが貴殿に答えさせていただきました。
2014/03/28(金) 20:28:25 | URL | 元東大民青 #-
元早大党員です。
元東大民青さんから、質問と反論をいただきました。本来ならば全てにリプライしなければならない重要な質問と反論だとは、思います。一つ分かったことは、元東大民青さんがトロツキーを思想的立脚点にされているであろうことです。ありうる立脚点で、それはそれで尊重するつもりですし、このブログで元東大民青さんが不可欠な存在であることも、分かっているつもりです。しかし、私には「上から目線」に思われる元東大民青さんの論法(議論の中身ではありません)に、とても消耗させられるのです。投稿するたびに重い反論では、書く気力がなくなってしまいます。そこで、私は投稿をやめます。ただ、グラムシに関して一言。トリアッティ版に基づく合同版ではなく、グラムシ『獄中ノート1』大月書店、「グラムシ『獄中ノート』著作集」(刊行中)明石書店をよろしかったらご覧ください。国際的スタンダードで、トリアッティによるテーマ別の編集ではなく、グラムシの執筆順に編集されています。 JIGEN 2014/03/30(日) 09:05:48 | URL | Jigen #-
元東大民青さん
JIGENさま
返答をいただいていたことに長く気付かず申し訳ありません。
>しかし、私には「上から目線」に思われる元東大民青さんの論法(議論の中身ではありません)に、とても消耗させられるのです。
これは他の人から言われたこともあり、自戒したいと思っていることです。批判されてこそ改善できますので、できれば消耗しないで批判していただきたいものです。
>ただ、グラムシに関して一言。トリアッティ版に基づく合同版ではなく、グラムシ『獄中ノート1』大月書店、「グラムシ『獄中ノート』著作集」(刊行中)明石書店をよろしかったらご覧ください。国際的スタンダードで、トリアッティによるテーマ別の編集ではなく、グラムシの執筆順に編集されています。
率直に言いまして、私はグラムシを「読み込む」というほど読んでいません。先輩から『現代の君主』を勧められただけです。おっしゃる明石書店版獄中ノートは読んでいません。まず読むべき重要な論点をお教えください。
今後ともよろしくお願いします。
2014/03/31(月) 13:25:00 | URL | 元東大民青 #-
元早大党員です。
元東大民青さんへ。
丁寧なご返答を有難うございました。こちらこそ今後とも宜しくお願いします。申し訳ありませんが最低限の論点のリプライにさせていただきます。というのは、私は持病持ちで知的生産力が極度に低下しているのです。
グラムシに関してですが、不破哲三が大昔に一知半解のグラムシ論を発表しただけで、日本共産党は、グラムシに関しては黙殺し続けています。さりとて、切り捨てることもできないようです。新左翼(特にブント)とグラムシとの関係も微妙です。スターリンはトロッキーもグラムシも危険視しました。言えることは、二人とも公式的ではないことです。だから微妙なんでしょうか、わかりませんが。一つだけ、良くある誤解ですが、グラムシは一国社会主義論者ではありません。それに批判的です。だから、スターリンはグラムシを「トロッキスト」と扱ったようです。これは、研究者から聞いた話ですが。
グラムシを検討されるとのこと、有難く思います。私もイタリア語の勉強が成功していませんので、翻訳やプロの研究者に依拠している状態で、どれぐらいお役に立つかわかりませんがやってみます。グラムシの基本的なカテゴリーは、国家論にかかわって市民社会とヘゲモニー、サバルタン(従属諸集団が訳語ですが、イメージ的には先住民や在日韓国・朝鮮人、さらには被差別部落住民などです。一筋縄ではいかないカテゴリーです)、知識人、コンフォルミズモ(順応主義)、アソシエーション(私の理解では、個人の横のつながりに基づく協同組織?)、有機的危機(ファシズムを経験したグラムシならではのカテゴリー)、それから難問なんですが受動的革命(革命主体なき革命。多分ファシズム論に通じます)、以上が挙げられます。グラムシに関しては、なんといっても大月版・明石書店版の編集責任者でもある松田博氏(立命館大学名誉教授)が第一人者です。私の列挙したカテゴリーを取り上げた著作としはまず、松田博『グラムシ研究の新展開』御茶ノ水書房が、高度の理論水準でありながらわかりやすいものとして推挙できます。もう一冊は、松田博『グラムシ思想の探求』新泉社です。後者は、サバルタンと受動的革命、安倍晋三批判などにページを割いています。前者は、基本カテゴリーを章別に扱っていますので、「つまみ読み」できます。次いで、小原耕一氏(松田博氏の共同研究者で、元「赤旗」ローマ特派員の経歴の人です)。それから、鈴木富久氏(桃山学院大学教授)の著作も2冊でています。いずれにしても、補助的には役立つものの、トリアッテイの編集になる合同版に依拠する時代は完全に終わりました。それから明石書店の「グラムシ『獄中ノート』著作集」は松田博氏・小原耕一氏(後者は多分)の編集・翻訳になる、グラムシ執筆順によるジェラターナ版に基づくものです。現在刊行されているのは、知識人論とサバルタン論です。今後の続刊を期待しています。今度こそ完成して欲しい、の思いです。かって、大月書店からジェラターナ版『獄中ノート』の翻訳を出す計画がありましたが、第1巻だけ翻訳されて頓挫しています。政治的理由によるものだというものを含めて、いろんな噂が飛びましたが、深入りしません。それから、構造改革論的読みから解放された学問的なグラムシ研究の記念碑的な著作は、竹村英輔『グラムシの思想』青木書店で、ジェラターナ版に依拠した最初の著作は、同じく竹村英輔『現代史におけるグラムシ』青木書店です。氏は、ご存知の通り『現代と思想』の常連執筆者で、生涯、構造改革派と一線を画しました。言わば、「講座派プラスグラムシ」の人です。それから、マルクスとグラムシの市民社会論の接点に位置するのは、私見ですが、『フランスにおける内乱』です。市民社会論は平田清明氏以来百花繚乱の観がありますが。つまらないことを、書き連ねました。何らかのお役に立てば幸いです。 JIGN
2014/04/01(火) 00:06:44 | URL | Jigen #-
元東大民青さん
JIGEN様
>グラムシに関してですが、不破哲三が大昔に一知半解のグラムシ論を発表しただけで、
これは『史的唯物論研究』(新日本出版社1994)に収録されているものですね?
>日本共産党は、グラムシに関しては黙殺し続けています。さりとて、切り捨てることもできないようです。新左翼(特にブント)とグラムシとの関係も微妙です。スターリンはトロッキーもグラムシも危険視しました。言えることは、二人とも公式的ではないことです。
一点指摘を。「トロッキー」ではなく「トロツキー」です。
Троцкийのцは、促音(ッ)ではないです。
それと、トロツキーは、少なくともレーニン死後に「ボリシェヴィキ・レーニン主義者」と名乗るようになってからは、「レーニン主義の遺産を、スターリン主義から防衛する」ことに徹するようになり、良くも悪くも極めて「公式的」であったと思います。
『ヨーロッパとアメリカ』で、レーニンとかなり異なる帝国主義理解を示したりはしていますが。
>だから微妙なんでしょうか、わかりませんが。一つだけ、良くある誤解ですが、グラムシは一国社会主義論者ではありません。それに批判的です。だから、スターリンはグラムシを「トロッキスト」と扱ったようです。これは、研究者から聞いた話ですが。
それは事実関係としておかしいのではないでしょうか?というのは、もともとグラムシはイタリア共産党初期には党内で右翼少数派であったが、ジノヴィエフが推し進めた「コミンテルンのボリシェヴィキ化」で、ジノヴィエフ・カーメネフ・スターリンに反対するボルディガ派に代わってイタリア共産党指導部につけられたわけだからです。一国社会主義論に反対であればこのようなことはなかったはずだし、スターリンが「トロツキスト」扱いしていたのならボルディガと同様に排除されたはずではないでしょうか?
>グラムシを検討されるとのこと、有難く思います。私もイタリア語の勉強が成功していませんので、翻訳やプロの研究者に依拠している状態で、どれぐらいお役に立つかわかりませんがやってみます。グラムシの基本的なカテゴリーは、国家論にかかわって市民社会とヘゲモニー、サバルタン(従属諸集団が訳語ですが、イメージ的には先住民や在日韓国・朝鮮人、さらには被差別部落住民などです。一筋縄ではいかないカテゴリーです)、知識人、コンフォルミズモ(順応主義)、アソシエーション(私の理解では、個人の横のつながりに基づく協同組織?)、有機的危機(ファシズムを経験したグラムシならではのカテゴリー)、それから難問なんですが受動的革命(革命主体なき革命。多分ファシズム論に通じます)、以上が挙げられます。
特に知識人論、そして革命党論が重要と聞いています。
>グラムシに関しては、なんといっても大月版・明石書店版の編集責任者でもある松田博氏(立命館大学名誉教授)が第一人者です。私の列挙したカテゴリーを取り上げた著作としはまず、松田博『グラムシ研究の新展開』御茶ノ水書房が、高度の理論水準でありながらわかりやすいものとして推挙できます。もう一冊は、松田博『グラムシ思想の探求』新泉社です。後者は、サバルタンと受動的革命、安倍晋三批判などにページを割いています。前者は、基本カテゴリーを章別に扱っていますので、「つまみ読み」できます。次いで、小原耕一氏(松田博氏の共同研究者で、元「赤旗」ローマ特派員の経歴の人です)。それから、鈴木富久氏(桃山学院大学教授)の著作も2冊でています。いずれにしても、補助的には役立つものの、トリアッテイの編集になる合同版に依拠する時代は完全に終わりました。
一つ質問ですが、イタリア語が読めるはずのこれらの研究者はどうしてボルディガ派やデラ・ヴォルペを検討しないのでしょうか?後者に関しては日本以外でも研究は少ないので仕方ないかもしれませんが、ボルディガ派がアカデミズムの世界から無視されてきたのは、トロツキーと同様の政治的動機が働いていると思います。
>それから明石書店の「グラムシ『獄中ノート』著作集」は松田博氏・小原耕一氏(後者は多分)の編集・翻訳になる、グラムシ執筆順によるジェラターナ版に基づくものです。現在刊行されているのは、知識人論とサバルタン論です。今後の続刊を期待しています。今度こそ完成して欲しい、の思いです。かって、大月書店からジェラターナ版『獄中ノート』の翻訳を出す計画がありましたが、第1巻だけ翻訳されて頓挫しています。政治的理由によるものだというものを含めて、いろんな噂が飛びましたが、深入りしません。それから、構造改革論的読みから解放された学問的なグラムシ研究の記念碑的な著作は、竹村英輔『グラムシの思想』青木書店で、ジェラターナ版に依拠した最初の著作は、同じく竹村英輔『現代史におけるグラムシ』青木書店です。氏は、ご存知の通り『現代と思想』の常連執筆者で、生涯、構造改革派と一線を画しました。言わば、「講座派プラスグラムシ」の人です。それから、マルクスとグラムシの市民社会論の接点に位置するのは、私見ですが、『フランスにおける内乱』です。市民社会論は平田清明氏以来百花繚乱の観がありますが。つまらないことを、書き連ねました。何らかのお役に立てば幸いです。
いえ、竹村英輔氏の名前ははじめて聞きました。私は『現代と思想』の世代ではないのです…
『フランスにおける内乱』が書かれたのはマルクスとエンゲルスが一体となって活動していた時期であり、マルクス死後のエンゲルスについていろいろ議論はあれど、『フランスにおける内乱』に依拠して「マルクスには市民社会論があったがエンゲルスにはなかった」と主張するにはかなり無理があるのでは?
疑問ばかり書き連ねましたがお許しください。
2014/04/01(火) 13:37:29 | URL | 元東大民青 #-
- 2014/04/01(火) 00:27:12|
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