4月1日に、「入社2日目の明日から試して欲しいこと」というブログ記事で、世の新入社員の皆さんに向けて先輩からのアドバイスとして、次のように書いた。

毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、新聞を読んでなさい

この短いエントリーがネットではずいぶんと反響あったようですが、まさか、この通りにやってる人、いないよね?だって、書いたの、4月1日。エイプリル・フールですよ。
本当に言いたかったのは、次の通りだ。

入社1年目の君は、会社にはギリギリ駆け込む感じで着こう。新聞なんて読まなくていい。社内の人はみんなロジカルに成果主義で、正しく、公正に自分を評価してくれるから、社内の先輩たちの信頼を得ようなんて努力は必要ない。

まず、会社にちょっと早く行くなんて、時間がもったいない。早く来たらタイムカード押していいよ、と言われたとしても。超ギリギリに出社するようにしよう。ていうか、朝、起きるのつらいし。

ギリギリの電車に乗って、髪を振り乱しながら駅構内の混雑をかき分け、エレベーターに駆け込み、出社しよう。既に着いていて、一息ついて、落ち着いて仕事をはじめようとしている先輩たちを横目にみながら。なんで昔の人たちって、自分のようにもっと時間を有効に使わないんだろう。電車がちょっと遅れちゃったら、しょうがない。会議の他の参加者、お客さまに待って頂こう。

新聞を読むなんて、いまどきありえない。正直、ちゃんと読んだことないけど、ネットで皆、意味ないって言ってるから、きっと読まないでいいんだろう。先輩たちは昔読んでいて、自分なりのニュースとの付き合い方を見つけて卒業したわけだが、皆さんは最初から読む必要なし。ヤフトピやスマートニュースでちょっとチェックして、自分が興味持った記事だけちょこっと読むほうがずっと効率的。分からないことを聞かれたら、その場で「日経なんて読んでません。そんなのいま調べられますよ」と言ってググればいいし。世界がどう動いているかとか、日本社会や経済がどう動いているかとか、なにが政治の争点になっているかとか、仕事と関係ないでしょ。

「は?新聞、読んでないの?」

とおじさんたちに目を丸くして驚かれたら、言い返そう。

「は?いまだに新聞とか読んでる人とかいるんですか?」

会社の同僚たちから信頼してもらうには、とにかく自分の仕事だけ成果を出せばいいよね。皆、ロジカルだし、自分の仕事ぶりは注意深く見てくれているから。だって、注目のし・ん・じ・んだぜ。すぐに自分の実力を皆が正しく公正に評価してくれるはず。

世の中にも、社内にもいろいろな価値観や、物事の見方をする人がいるんだけれど、今は皆がネット世代に合わせるべき時代。もしかしたら、そういう古い考えの人がまだ、大半を占めるかもしれないけど、そんな分からずやの人たちには理解してもらわなくてもいいし、彼らこそ今の若い世代の価値観に合わせるべきだね。

こういうことを言いたかったのですが、分かってもらえましたでしょうか?エイプリル・フールだったので、ちょっと難しかったかな。ちなみに、ライフネットに入社する新入社員は、たったの1名。明日、4月5日9時から研修があるので、そこで上記の通り、アドバイスすることとしよう。

(あ、こちらは一部の方の反論に対する反論のつもりで書いた、エイプリル・フールです。すべてにディスクレイマーを書かないと分からない方もいるようなので)