「ゆるキャラ論」を卒論にアイドル「寺嶋由芙」の旅立ち〈週刊新潮〉
Book Cafe 矢来町ぐるり 3月24日(月)11時37分配信
【卒業】(1)アイドルのグループ脱退の意。例「あの子がまさか紅白歌合戦で、AKB48卒業を宣言するとは」……今やこの用途が主流も、3月は本来の卒業シーズン。アイドルにも、きちんと学問を修めた子がいる。例えば、寺嶋由芙(ゆふ)(22)。
「キャッチフレーズ『真面目なアイドル、真面目にアイドル』通り、早稲田大学文学部4年生で日本文学を専攻。11年に過激なロック系アイドルグループ『BiS』に入り人気となるが、昨年脱退。その後、講談社のアイドルオーディション『ミスiD』で一般投票1位になりました」(芸能記者)
目下の話題は卒業論文で、
「〈『物語』としてのゆるキャラ論〉が題目。入学当初は安部公房について学ぶつもりが、ゆるキャラとアイドルが好きで、他のことが考えられなくなりました」
と、由芙ちゃんご本人。
「ブーム確立までの流れやファンなしに描けない“売れる”ストーリー、さらに人気投票により中心を作ろうとする動きなど、両者の共通点について論じました。また、日本人は昔から様々な単位で『神』を中心に生活してきましたが、宗教的信仰心が薄れてきた現在は、そのように意識的に中心を作る必要があるのかなと。AKBさん上位7名を『神7(セブン)』、ゆるキャラブームの指標を『ひこにゃん以前・以後』と紀元前・後のように言うのは、『神』が身近になった表れにも感じました」
指導した高橋敏夫・早稲田大学文学学術院教授は、
「のんびりした口調で、背が高いからか猫背気味に歩いていて、当初アイドルとは知りませんでした。卒論ではあらゆる『キャラクター論』を読み込み、でもそれに納得せず、実体験から新たな論を見出しています。その水準は高く、現役アイドルにして、アイドル評論家になれると思いました」
夢はでっかく、根は深く。
「週刊新潮」2014年3月20日号
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最終更新:3月24日(月)11時37分
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