読むナビDJ :第105回:追悼 ハウスミュージックの創始者、フランキー・ナックルズ10選

2014/04/03(木)更新

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第105回:追悼 ハウスミュージックの創始者、フランキー・ナックルズ10選

内外問わず訃報が続きヘコみ気味です。80年代後半~90年代前半を中心に、"The Godfather of House Music"の追悼特集。

この記事の筆者

鷲見和男

札幌出身。地元のタワー・レコードで平和に勤務していたが、1987年にNY在住のDJ NORIからパラダイス・ガラージ閉鎖の予告を聞き渡米し、ラリー・レヴァンの洗礼を受ける。帰国後はレコードショップ・CISCOの本社にてハウス/ガラージの普及に貢献。

2014年3月31日、ハウス・ミュージックを世界に広めたDJ/プロデューサーであるフランキー・ナックルズが糖尿病の合併症により他界した。亡くなる2日前にロンドンのミニストリー・オブ・サウンドでDJプレイを行ったばかりだった。享年59歳という早すぎる死に、世界中のクラブ・ミュージック・ファンが悲しんだ。

ハウス・ミュージックは、70年代末から80年代前半に流行したテクノ・ポップをディスコ・ミュージックに応用したジャンルで、それ以降のエレクトロニック・ダンス・ミュージックの基礎となった。

フランキーは出身地であるNYで70年代初頭にDJのキャリアをスタートし、同世代の盟友であるラリー・レヴァンと共に卓越した才能を開花させた後、1977年にシカゴのクラブ「ウェアハウス」に招かれる。

ウェアハウスでは、NYで確立したディレイやイコライザーなどを多用するミックス手法でシカゴのクラブ・シーンに大きな影響を与えたが、次第に既成のレコード音源を自らのミックス手法に合わせてテープ編集したり、過去のディスコ・ヒットを手頃な価格の電子楽器によってカバーするなど独自の音源制作を始めた。これらの音源が「ウェアハウス・ミュージック」と呼ばれた事がハウス・ミュージックの語源であると言われているが、フランキーがスタジオ制作を始めた頃に自分の音源を"It's very House Music."と表現した事が語源であるという説もある。

参考:当時の選曲リスト
http://www.gridface.com/features/frankie_knuckles_playlists.html

シカゴでの活動を終えた1986年後半の数か月間をロンドンで過ごし、この期間にイギリスのメディアで「シカゴ・ハウス」を代表するアーティストとして注目を浴びた。

参考文献:当時の記事

i-D (1986)

The Face (1986)
1987年にNYへ戻りメジャーレーベルでの音楽制作を活発に行い、90年代にはマイケル・ジャクソンチャカ・カーン等のリミックスによりグラミー賞を受賞する。

First Choice

「Let No Man Put Asunder (Frankie Knuckles Remix」(1984)

フランキーのリミックスとしては初めてオフィシャル・リリースされた、女性コーラスグループ、ファースト・チョイスのナンバー。1986年にリリースされ翌年にUKでNo.1を記録したスティーブ・シルク・ハーレイの「Jack Your Body」も、この曲のベースラインを使っている。



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Frankie Knuckles

「Baby Wants To Ride」(1987)

筆者が1987年に訪れたNYのパラダイス・ガラージで、ラリー・レヴァンがこの曲をプレイした時の衝撃は忘れられない。日本でハウスの威力を実感できるクラブは1989年の芝浦・GOLDオープンを待つことになる。



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Frankie Knuckles

「Only The Strong Survive」(1987)

オリジナルはジェリー・バトラーのヒット曲だが、フランキーはビリー・ポールのヴァージョンをベースに大胆なアレンジを加えており、シカゴ時代の集大成と言える秀作。現在配信は行われていないが、2014年3月下旬にドイツ盤12"が再発された。

Frankie Knuckles Presents Satoshi Tomiie

「Tears」(1989)

1987年に初来日したフランキーに才能を見出され、渡米した年にメジャー・デビューを果たした日本が誇るハウス・クリエイター、富家哲。フランキー作品として取り上げられる事の多い曲だが、作曲およびトラックは富家自身によるもの。



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Rufus & Chaka Khan

「Ain't Nobody」 (LP Remix Version By Frankie Knuckles) (1989)

メジャー・レーベルでの活動を始めて間もない時期に、いきなりチャカ・カーンのリミックス・プロジェクトという大型企画への参加で話題となった。オリジナル・バージョンもロフト、ガラージ、ハウスに共通する大クラシック・ナンバーとして愛されている。



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Alison Limerick

「Where Love Lives (Classic Mix)」(1990)

UKの女性シンガー、アリソン・リメリックのデビュー・シングルで、フランキーとデヴィッド・モラレスによるリミックス。イントロの華麗なピアノ・リフは以降のリミックス・スタイルを決定づけた。

Frankie Knuckles

「The Whistle Song」(1991)

世界中でビッグ・ヒットを記録し、未だに根強い人気を誇るフランキーの代表曲。浮遊するフルートの音色が印象的なインスト・ナンバー。キーボードを担当したDEF MIX Productionsエリック・カッパーも大いに注目を集めた。



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Frankie Knuckles Featuring Lisa Michaelis

「Rain Falls」(1991)

富家哲が師匠フランキーに贈った珠玉の名作でヴォーカルは女優のリサ・マイケリス富家哲のソング・ライターとしての地位を確立した曲でもある。フランキー、デヴィッド・モラレス富家哲を擁するDEF MIX Productionsの快進撃が始まる。



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Michael Jackson

「Rock With You (Frankie's Favorite Club Mix)」(1995)

1992年から始まった怒涛のリリース・ラッシュを経て円熟を迎えた時期のリミックス。“キング・オブ・ポップ“、マイケルへの愛情を感じる繊細でゴージャスな音色。



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Chante Moore

「This Time (The Bomb Mix)」(1995)

柔らかなピアノとシャンテ・ムーアの爽快なヴォーカルは、パーティの締めくくりとして大人気となった。多数手がけてきたR&Bソングのリミックスの中でも代表作と言える名盤。

Hercules And Love Affair

「Blind (Frankie Knuckles Vocal)」(2007)

療養生活から復活し久々のリミックスはNYの個性派レーベルDFAからリリース。80年代のNYクラブ・シーンから蘇った様なサウンドで話題となったヘラクレス・アンド・ラヴ・アフェアのデビュー曲。新しさを感じる硬質なサウンドに今後の活躍が期待された。



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