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楽天・松井裕、課題と収穫の6回3失点 試練が今後の血肉「しっかり修正したい」

産経新聞 4月2日(水)21時24分配信

 ほろ苦さの残るプロ初登板に試合後は唇を真一文字に結んでいた。「良いボールと悪いボールがはっきりしていた。悔しい」。本拠地でプロ初登板を果たした楽天のドラフト1位、松井裕(桐光学園高)が6回3失点で降板。黒星となったプロでの第一歩だったが、112球の粘投は今後の投球に希望を抱かせた。

 初先発の緊張感が、18歳から冷静な判断力を奪った。一回、左前打で出塁したヘルマンに二盗、三盗を相次いで許すと、4番のペーニャには先制の左前打を浴びた。森山投手コーチも「牽制(けんせい)やクイックでの投球に気が回っていなかった」と課題を指摘した。

 荒れ球が持ち味とはいえ、この日の与四死球は5個。六回には連打とスクイズで2点を失った。左腕も「この内容では(味方の)打者もリズムに乗れない」と反省を口にした。

 それでも収穫はあった。この日の最速は148キロを計測。打者のタイミングを外すチェンジアップもさえた。「手応えのあるボールもあった」という18歳に、星野監督も「彼は頭の良い子。この経験を生かして成長してほしい」と期待を寄せた。

 甲子園で名をはせたとはいえ、プロでは発展途上。「しっかり修正し、次は勝利に貢献できる投球をしたい」と前を向いた。これからも直面する試練が、プロで生き抜くための血肉になっていく。(浅野英介)

最終更新:4月2日(水)21時24分

産経新聞

 

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