みなさん、こんにちは、西友の富永です。

 ペプシの広告「Forever Challenge」、一度くらいはご覧になりましたか。

 このテレビCMは2種類が放映されています。

 1つは大きなホールが舞台になっていて、五輪開催地発表会のような雰囲気のなか、「ペプシネックス ゼロ」と「コカ・コーラ ゼロ」がどちらがおいしいかを投票で決める設定になっています。会場は、青(ペプシのブランドカラー)と赤(コカ・コーラのブランドカラー)のジャケットを着た人で二分されており、司会者がペプシの勝利を告げると、青の集団が立ち上がり歓喜します。そして「この勝利は偶然か、必然なのか」「答えは未来にある」「Forever Challenge」というキャプションの後に商品カットが出て、CMは締めくくられます。

 もうひとつは俳優の小栗旬が桃太郎に扮し、キジ・サル・イヌを連れて鬼ヶ島で強大な力を振るう鬼から村人を助けに行くというストーリーです。「自分より強い奴を倒せ」「Forever Challenge」というキャプションの後、やはり商品カットで締めくくられます。

 さらに電車の中吊りなどテレビ以外のメディアでは、コカ・コーラ ゼロとの比較をそれぞれのメディア向けに編集したものが使われていることが多いようです。

 今回のコカ・コーラとの比較広告はあまり例を見ない、競合を具体的に名指ししたアプローチであり、非常にインパクトがあります。なぜペプシがこのような広告戦略をとったのか、考えてみたいと思います。

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