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02 Apr 2014 15:28

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大島優子さん、1位のプレッシャー…「国民的アイドル」にいまだ戸惑い

産経新聞 4月2日(水)17時4分配信

 【話の肖像画】女優/AKB48 大島優子さん(25)

 〈地道な活動が実を結び、AKB48の人気は上昇。平成21年10月発売の「RIVER」で初めてヒットチャート1位を獲得した〉

 自分が知られているということに今でも戸惑いがあります。一生慣れない気がしますけどね。最初はうれしかったんです。すごく。でも、徐々に慣れなくなっていきました。有名になりたいと思ったことが一度もないんです。好きなことを仕事にしているので。

 例えば、大学に行っていたり、専門学校に行って別の職業に就いたり、別の道を選択していたら、有名にはならなかっただろうから、メディアに出るお仕事で人に知られることに戸惑いはずっとあって。今も買い物で洋服を選んでいるときに「大島優子だ」と言われ、「あっ、そっか。AKB48の大島優子が洋服を選んでいるんだ」と自分で改めて知るという感覚があります。

 〈AKB48はファンによる人気投票「選抜総選挙」で一気に知名度を上げる。22年の第2回選抜総選挙で1位になり、その後「ヘビーローテーション」で「センター」を務めた〉

 今までなかったんですよ、1位になることって。人生で何も。賞をもらったこともなかったですし。だから、ファンの方々に初めて1位をいただき、すごくうれしかったです。

 〈だが、23年の第3回は前田敦子さんに敗れ2位に。ステージでは気丈に振る舞ったが、裏に下がると、抑えていた涙があふれてきた〉

 ステージ上では泣かないように我慢していました。ファンの方が私を1位にしようと頑張ってくれていたので、その前で悔しい思いを出すことは違うな、と。でも、悔しかった。1位の可能性は、あっちゃん(前田さん)と私で半々だといわれていましたが、やっぱり2位かという部分と悔しいなという部分があったから。

 〈前田さんは24年3月に卒業を発表。前田さん不参加で行われた同年6月の4回目で1位に返り咲く〉

 あっちゃんがいなくなった後だったので、自分が1位にならなければというプレッシャーがありました。やっぱり順位は気になります。私より年下のメンバーの世代は、もっと総選挙が気になっていると思います。AKB48は仲間でありながらライバルで、競争社会ですから。

 でも、人が競争しているのって、みんな好きなんですよね。スポーツがそうですよね。激しくぶつかったり、気持ちをむき出しにしたり。でも、争っても最後にちゃんと相手をたたえるスポーツマンシップがあるから成り立っているし、選抜総選挙もそうだと思うんですよ。順位が出ても、結局みんなメンバーは仲がいいし。みんな上に行きたいけど、足は引っ張らない。それはAKB48の良さの一つだと思います。(聞き手 酒井充)

最終更新:4月2日(水)17時4分

産経新聞

 

大島優子

女優・歌手・アーティスト 大島優子(オオシマユウコ)
誕生日:1988年 10月17日
星座:てんびん座
出身地:栃木
血液型:B