『マブラヴ アンリミテッド ザ・デイアフター episode:01』
2004年2月23日、ユーラシア大陸に存在する全てのハイヴに対して一斉投下されたG弾は地表構造物を一掃。
追い詰められた人類が打った起死回生の一手『バビロン作戦』の成功は目前と思われた。
だがG弾の集中運用は大規模重力偏差という、未曾有の大災害を引き起こした。
『大海崩』と呼ばれた海水の大移動に伴いユーラシア大陸は水没、干上がった大洋は塩の砂漠へと変貌。
大気圧の激変により安全だったはずの後背地は壊滅、重力異常は人工衛星網を破壊し、原因不明の電離層異常は大気圏内通信を分断した。
さらに2004年6月――かつての地表から一掃され、深海に没したはずのBETAが再び人類の前に姿を現した。
過酷な自然環境に残された僅かな居住可能域を守るため、人類は激減した戦力を以って絶望的な戦いの再開を余儀なくされた。
そして2005年10月、人類はまだ生きている。
生存が絶望と同義となったこの世界で、日本帝国軍・龍浪 響 中尉もまた、明日なき戦いに身を投じてゆく――
『マブラヴ オルタネイティヴ クロニクルズ 憧憬』
日本帝国斯衛軍の衛士養成学校の士官候補生である真壁清十郎は、卒業予定の全員に課される海外視察研修プログラム参加のため、国連軍大西洋方面第1軍・ドーバー基地に到着した。
そこで、イルフリーデ・フォイルナーたち西ドイツ陸軍第44戦術機甲大隊「ツェルベルス大隊」の個性的な人々と出会う。
慣れない海外研修で、生まれ育った日本の文化との違いに戸惑いながら、イルフリーデの同僚ヘルガローゼ・ファルケンマイヤーやルナテレジア・ヴィッツレーベンたちとともに、楽しくも真剣に研修の日々を過ごしてゆく――