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心の病を抱えた部下に独りで向き合ってはいけない
産業医大ソリューションズ 代表取締役社長・医師 亀田高志氏
ここ数年、「新型うつ」などのメンタルヘルスの問題が、現場のマネジメントの課題として関心を集めている。
そんななか、日本IBMで産業医を務めた経歴を持ち、企業向け保健コンサルティングなどを手がける産業医大ソリューションズ代表取締役・医師の亀田高志氏は、「部下が心の病を抱えたとき、マネジャーは独りでその人とまともに向き合ってはいけない」と提言している。産業医や人事担当者などと連携してチームプレーで対処するべきだとする。同氏に詳しく考えを聞いた。
亀田氏は、上記活動のほか、管理職向けメンタルヘルス研修講師を務めたり、連載(関連記事)や書籍『「心の病」発生職場のマネジメント』を著したりしている。
企業の現場リーダー/マネジャーに、「産業医や人事担当者と連携するべきだ」と説いておられます。しかし素朴な疑問なのですが、そもそも現場から頼られている、もしくは頼りがいのある産業医は、多いのでしょうか。
実際は、「メンタルヘルス不調者にも対応できそうな」産業医を専門とする 医師はだいたい1000人くらいだとされています。6000万人労働者がいて、それに対して、1000人ですから、6万人につき1人しかいないわけです。産業医という制度自体が21世紀の社会的なメンタルケアのニーズ増加に追いついていないようにも見えます。
しかも、もともとの専門が精神科や心療内科だという人は少ないのです。それだけに会社側から「メンタルヘルスの問題では産業医にあまり頼れない」と思われている面もあるでしょう。中小企業の場合、50人以上の事業所は産業医を選ぶことになっているのですが、これくらいの規模の企業で現場の問題に積極的に関与している産業医は一般的にはあまりいないと思います。
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