私と同じか近い年代の人の中には五島勉著「ノストラダムスの大予言」を読み、その影響を受けた人も多いだろう。
私は確か中学生の時読んだ。
兄が持っていたので読んだのである。
その内容は衝撃だった。
何故なら「1999年7の月、恐怖の大王が降ってくるだろう」というノストラダムスの予言として事実上1999年7月にこの世は消滅すると宣言したのだから。
私は一読して震え上がった。
私の場合35歳までしか生きられないという事だったから。
この「ノストラダムスの大予言」を読んで以来、常に心の奥底には恐怖感と無気力感が漂っていた。
奥手の子供だった私は「大予言」に書かれていた内容を全て信じていた。
だが「ノストラダムスの大予言」が大ベストセラーになって、調子に乗った五島勉はよせばいいのに第2、第3と「ノストラダムスの大予言」の続巻を発売していった。
私は当然、第2巻、第3巻と発売されるたびに買って読んでいたが、第2巻を読んだところで違和感を感じた。
そもそも「ノストラダムスの大予言(第1巻)」は「1999年7月に地球は滅亡する」と言い切ったことで読者は戦慄したのである。
しかし第2巻やその後の続巻には「隠されていた秘密の詩」とか「新たに発見された予言詩」などというふれ込みで「この予言詩の謎が解ければ人類は助かるかもしれない」などと書かれており(正確ではないがだいたいこんな趣旨だったと思う)、明らかに第1巻よりトーンダウンしていたのである。
そして結局1999年の7月に人類が滅亡するわけでもなく2014年の今も戦争は絶えないが人類は何とか生き延びている。
しかし「ノストラダムスの大予言」によって子供の心に恐怖感と無力感を植え付けた五島勉の罪は重い。
私の場合、中学生から高校生という多感な時期に影響を受けたため、ひときわ五島勉に対する怒りが強い。(`×´)
だがここまでは前ふりである。
本論は次からなのである。(2に続く)
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