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第九話

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さー神代苦手の戦闘シーンですよーw


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09 百花繚乱 の 乙女達

 

 その映像に観衆はいない。
 しかし、緊急出動した翔鯨丸からの映像は、鮮明にそれを映し出していた。


 電波塔付近で術を行う怪しげな老人。
 それを守るように展開する怪蒸気。
 罠やそれに相当する何かも丸見えであった。


「横島さんの提案通り、出して正解でしたね、翔鯨丸」
「そうね、本当に」


 ツバキの言葉にうなずくアヤメ。
 彼女ら風組の出番はないかと思われていたが、上空からの偵察という任務は非常に目新しく斬新だった。


「カンナ機、その5m先に罠です」
『了解!』
『私が罠をつぶすわ、ふん!!』


 気合いと共に上空から見えた罠が砕けてゆく。


『サクラさん、雑魚に手間取ってると、横島さんに修行増やされますわよ?』
『しゅぎょういやーーーー!!』


 暴走したサクラだが、的確に敵を倒していた。


 一撃必殺。


 まさにその技量に達していた花組であった。


『あー、そろそろ手加減開始や』
『『『『『『了解!』』』』』』


 横島さんからの声を聞いて、花組の攻撃力が落ちた。
 これは敵性戦力の強化をさせないため、怪蒸気で余裕に敵対できる存在なんだよ、と誤認させるためだとか。
 なんというか、横島忠夫、恐ろしい人であった。


『本部? カオスじゃ』
『はい、こちら本部』


 無線から聞こえたドクトルの声に答えたのはアヤメさん。


『あのヒヒのやってることの一部が解析できたぞ』


 ドクトル曰く、何らかの魔力蓄積型魔法陣の一種で、いくつかの魔法陣を連携させて共鳴させることで大きな力を得るものだとか。


『ドクトル、その効果はわからんか?』
『さすがにそこまでは判らん。資料不足じゃな』


 さすが錬金術の魔王でも判らないものは判らないらしい。


『こちら、横島。陸軍教導団が撤退完了や。砲撃による援護を要請する』
「翔鯨丸、了解」


 この支援攻撃も横島さんの提案。
 市街地じゃなければ、この手法で敵を圧倒できるし、術を使う状況で上空制圧されると集中できないはずだという。


 さすが一流の退魔士といえるだろう。


「蒸気砲準備!」
「「「了解」」」


 ・・・さすがに新砲は不味いわよね。

 

 

 

 

 


「くあっはっはっは! 遅い、遅すぎるぞ、帝国華撃団!!」


 ひひ爺が爆笑しているのを、俺と月組は冷ややかに見ていた。


 データ照合、人相、面相、衣装その他。


「大隊長、キリシアン反応がありません」
「つうことは、ゾンビ、か?」
「ゾンビとは?」
「動死体や」
「・・・キョンシーのようなものですか?」
「大陸的には、そっちの方が通じるんか?」
「はい」


 報告書にはそう書こう、と心のメモに書き込む。


『横島さん、そろそろ敵兵力の戦滅にかかってもよろしいでしょうか?』
「ああ、マリア隊長。たのめるか?」
『御命じください』


 せやったら、と一つ咳払い。


「帝国華撃団花組。敵を討ち滅ぼせ!」
『『『『『了解!!』』』』』


 減力の枷から放たれた五体の機工騎士たちは、怪蒸気を、罠を、そしてキョンシーと思われる老人に襲いかかった。


「か、かーーーーー!!!」


 裂帛の気合いで押し戻そうとしたが、どこ吹く風といった風のサクラの剣が切り裂く。
 が、一撃程度では済まぬらしく、切り裂かれた体が元通りに。
 蘇生の重ね掛け、いや、復旧か?


『サクラ、一度引いて!』
『はい、マリアさん!』


 引かれたことで前にでた爺に、鋼鉄の拳が打ち込まれ、浮いたところに烈火の槍が叩き込まれた。
 しかしそれで終わりではない。
 氷点下の銃弾が撃ち込まれ、そして幾重にも強化されたミサイルが襲う。
 人体サイズの老人にオーバーキルもいいところだが、蘇生の仕組みがわからないので、何回か殺しておかないと不味い。


「・・・くくく、かかかかかか!!! その程度か、その程度なのか、帝国華撃団んーーーーーー!!」


 ほぼ肉塊の状態から復活した爺に、光の矢が幾重にも突き刺さった。


「く、く、くあぁぁぁ・・・・」


 苦しげに倒れ込む爺をみて、死ぬ寸前で止めるのもありであることがしれる。


「大隊長、復旧の霊力は地脈から吸い取っているようです」
「はー、だったら、地脈を移動させれば・・・・」
「大隊長、無茶をいわんでください」


 とはいえ、このままつきあうのもバカらしいしな。


「アイリス、爺に回復」
『えー、いいのー?』
「おう、いちばんきくやろな〜」


 俺の言葉を聞いて、アイリスは爺に回復の呪方を使う。
 するとどうだろ、ぼろぼろと体が崩れ始めた。


「やっぱなー、霊力を過剰に供給されて、体の組織が持たんかったんやろなー」


 うん、きくなー、マホイミ。
 なんつうか、アイリス、アンデット系最強過ぎ。

 

 

 

 

 

 怪老人を撃破したところで、怪蒸気も罠も停止した。
 すべて霊気を使用したものなのだろう。
 忠夫の報告を受けた特殊な呪具の形状はわかったが、掘り起こしても出土しなかった。
 霊的にとけ込んでしまっているのではないか、というのがドクトルと忠夫の見解だ。
 賢人機関でも事を重視しており、予想される魔法円や呪法を検索しているが、今のところ該当するものはない。
 回収された怪老人の肉片を帝都大学へ送ったものの、いつの間にか消えていたという報告だった。


「なんでぇ、怪談にはちと早いんじゃねーか?」
「米田支配人、これは、かなり根深そうですね」
「アヤメ君、俺は根深いどころじゃねーと思うぜ」


 こういうときの勘は外れねーんだよ、悔しいことにな。

 

 

 

 

 


 帝国華撃団宛に、大帝国劇場へ洋菓子が届いた。
 なんでも、陸軍教導部隊西郷さんからの贈り物だった。
 花組も風組も大いに喜んだ。


 さすが、ロンゲ。
 女の喜ぶツボを心得てるなぁ。


 ・・・モテ男め、もげろ。

 

 

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2012/04/06 OTR移転版+小修正

 

文字数は2,334文字