レンタル大手ツタヤを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が1日、佐賀県武雄市の市図書館の運営を始めて満1年を迎えた。この1年間の来館者数は92万3036人で、通年で開いた2011年度の3・61倍だった。5月初旬には累計100万人を突破する見込みという。

 開館から半年たった時点での昨年9月末時点の来館者数は51万9039人、10月以降の半年は40万3997人と、下半期は上半期に比べ約10万人減ったが、駐車場などの混雑は続いているという。

 一方、図書の貸出冊数は11年度比1・60倍の54万5324冊。市内が56%、武雄市以外の県内が32%、県外が12%。専用袋による宅配返却サービス(500円)の利用が好評という。

 ただ、CCCの高橋聡執行役員によると、予想以上に多かった来館者への対応で人件費がかさんだ結果、市からの委託料1億1千万円では足りず、初年度は赤字となる見込みという。(安楽秀忠)