2014.4.1 14:30

小保方氏、理研からの通知にやつれた顔が青白く 代理人弁護士明かす

理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー

理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー【拡大】

 やつれた顔がみるみる青白くなり「承服できない」と拒んだ-。論文に捏造、改ざんがあったと判断された理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー。代理人の三木秀夫弁護士が1日、取材に応じ、予想外の調査結果に衝撃を受けた小保方氏の様子を明らかにした。

 3月31日昼すぎ、神戸市中央区にある理研発生・再生科学総合研究センターの一室。本人に調査結果が読み上げられると、3人の弁護士を伴った小保方氏の表情は青ざめていった。

 三木弁護士は「小保方さんもわれわれも、不正と認定されることはないだろうと考えていた」。予想外の内容にぼうぜんとする小保方氏。調査結果の説明が終わると「承服できない」と発言、その場で不服申し立てをする方針を伝えた。

 「体調が悪く、苦しい時に面談を受けた。その後はメールでのやりとりが続いた。聞かれたことに素直に答えた」。小保方氏は理研の調査について、三木弁護士らに説明した。「何のために聞かれたのか分からない質問があった」とも漏らした。

 小保方氏は精神的に不安定な状態が続き、神戸市内で関係者に付き添われて生活。三木弁護士ら大阪弁護士会の4人が代理人を務め、打ち合わせをしたり、電話でやりとりしたり、頻繁に連絡を取っているという。

 三木弁護士は「理研には真意が伝わっていないのではないか。本人は対外的な発言を禁じられており、反論の機会がない。苦しい気持ちが続いている」と思いやる。

 小保方氏は理研の規定に従い、期限の9日までに不服を申し立てる方針。記者会見も検討しているが、三木弁護士は「精神状態が安定せず、興奮することもある。的確に答えられるだろうか」と不安をのぞかせた。(共同)