社会

鹿島田駅再開発マンション、柱にひびで一部撤去へ

 川崎市と清水建設などは31日、同市幸区のJR鹿島田駅西側に建設中の高層マンションで、柱の一部にひび割れなどが発生したと発表した。今後、一部を解体し撤去する。

 両者などによると、3月12日、「鹿島田駅西部地区第1種市街地再開発事業」の高層分譲マンション(地上47階地下2階建て、高さ165メートル)4階部分の柱や梁のコンクリートの一部でひび割れやはく離が判明。各階ごとに柱を重ねていく際、接合部に充填(剤(高強度無収縮モルタル)を注入すべきところ、5、6階の施工で注入しなかったため、許容を超えた荷重がかかったという。

 不具合が発生した階を再施工するため、2015年3月完成予定の工期に遅れが出るとみられる。販売主の三井不動産レジデンシャルが4月10日から購入者に説明を行う予定。

 施工会社の清水建設コーポレート・コミュニケーション部は「お客さまや分譲マンションを購入された方々にご迷惑、ご心配をお掛けし、深くおわびいたします。今後、責任を持って対応してまいりたい」とコメントしている。

 同再開発事業はJR鹿島田駅とJR新川崎駅に挟まれた約2・3ヘクタールのエリアに、商業施設や総戸数670戸の高層マンションなどを建設する計画。

【神奈川新聞】