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農水相 現行の調査捕鯨中止を表明4月1日 9時54分
日本が南極海で行っている調査捕鯨について国際司法裁判所が現在のやり方での捕鯨は認められないとする判決を言い渡したことを受けて、林農林水産大臣は閣議のあとの記者会見で南極海での今のやり方での調査捕鯨を中止することを明らかにしました。
オランダ・ハーグにある国際司法裁判所は、31日、日本の南極海での調査捕鯨について、「科学的な調査の目的に限って捕鯨を認めた条約にそったものだとは言えない」として、現在のやり方での捕鯨は認められないとする判決を言い渡しました。
この判決を受けて林農林水産大臣は、閣議のあとの記者会見で、「残念であり、深く失望している。判決に従い現在、南極海で行っている調査捕鯨を中止することになる」と述べました。
そのうえで、「他の水産資源と同様に鯨類は重要な食料資源だ。科学的根拠に基づいて持続的に利用していくというわが国の基本的考え方は変わらない。今後の対応については判決の内容を慎重に精査したうえで早急に検討したい」と述べ、政府内で今後の調査捕鯨の在り方を検討する考えを示しました。