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筑波大 3論文で画像「改ざん」3月31日 21時38分
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筑波大学は、生命環境系の教授の研究グループが発表した3つの論文について、不正があると指摘を受けて調査を行ったところ、実験結果を示す4つの画像に改ざんがあったと発表しました。
画像の改ざんがあったとされるのは、筑波大学生命環境系の柳澤純教授の研究グループが平成18年と20年に発表した遺伝子が働く仕組みやホルモンの働きに関する3つの論文です。
おととし2月、「論文の画像に不正があると」という指摘が寄せられたのを受けて、筑波大学が調査委員会を設けて、着任した平成14年以降に発表された30本すべての論文について調査しました。その結果、3つの論文に掲載した実験結果を示す4つの画像について、論文に沿うようなデータを入れ替える改ざんが見つかったということです。
画像は、当時、研究室に在籍していた講師や学生が作成したということで、このうち1つの論文に使われた2つの画像については、柳澤教授が改ざんという判断を受け入れ、論文を撤回することになったということです。
また、残り2つの論文の中のそれぞれ1つの画像については、画像の訂正を行うということです。
柳澤教授は調査結果について、「講師や学生が実験して作成した画像を論文に載せたが、チェック体制が甘かった」と話しているということです。
柳澤教授は31日付けで筑波大学を退職しましたが、大学は懲戒処分を検討することにしています。会見で筑波大学の三明康郎副学長は「大変遺憾です。今後は学内に研究倫理教育の責任者を設置し、教員や学生の指導を徹底していきたい」と話しています。
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