3月30日、ウクライナ経済発展・貿易相などを務め、「チョコレート王」として知られる富豪のピョートル・ポロシェンコ氏が、5月25日に行われる大統領選に出馬すると表明した。写真は野党指導者のクリチコ氏(右)と握手するポロシェンコ氏。29日撮影(2014年 ロイター/Viktor Gurniak)
[キエフ 30日 ロイター] -ウクライナで過去に経済発展・貿易相などを務め、「チョコレート王」として知られる富豪のピョートル・ポロシェンコ氏(48)が、5月25日に行われる大統領選に出馬すると表明した。
大統領選には、ヤヌコビッチ政権下で職権乱用罪で収監され、政権崩壊を受けて釈放されたユリヤ・ティモシェンコ元首相も出馬を表明している。同政権への抗議デモで中心的な役割を果たしたビタリ・クリチコ氏は29日に出馬しない方針を明らかにし、ポロシェンコ氏を支援すると表明した。
ポロシェンコ氏は大統領選の最有力候補とみられている。29日以前に行われた世論調査では支持率が25%に達し、クリチコ氏の9%、ティモシェンコ氏の8.3%を上回った。
ポロシェンコ氏はチョコレート製造会社「ロシェン」などを所有する富豪で、フォーブス誌によると資産は推計13億ドル(約1337億円)。抗議デモを支援し、自身が所有するテレビ局ではデモの様子が伝えられた。ウクライナ政府は先週、ロシア当局が同国リペツクにあるロシェンの工場を調査のため管理下に置いたと発表した。
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