小学校入学が迫ると「うちの子、お勉強についていけるのかしら」と悩みますね。
でも、「何から手を付けたらいいかわからない」と思う方は、株式会社パワーキッズ創業者・立石美津子さんの著書『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』を読んでみませんか?
この本を読むと、間違った思い込みや入学前にやっておくべきことがよ~くわかるのです!
それでは、実際どんなことを親がやってはいけないのか? 立石さんの著書を引用しつつ、具体的に説明していきます。
■1:とりあえず小学校入学前に自分の名前さえ読み書きできれば安心と思っている → NG
まず、ひらがな46文字全部とまではいかなくても自分の名前さえ読み書きできればと思っている人!
NGです。昭和40年~年くらいは文字の読み書きなんて知らないで入学しても学校の先生が丁寧に教えてくれました。
でも今はひらがな46文字読み書き出来ないで入学してくる子どもはほんの一握り。小学校1年生から義務教育ですから一応は教えてくれますが、先生も人の子。
クラスのほとんどの子どもができていれば、ザザーっとすごいスピードで進めてしまいます。すると、子どもは入学直後から黒板の字を写したり、連絡帳に明日の持ち物を書いたりしなくてはならなくなります。
もし、お子さんが全くひらがなの読み書きを知らないで入学したら、入学式に黒板に書かれた「にゅうがくおめでとう」の文字も自分の名前が書かれた下駄箱も探せず、靴をもってウロウロ……。
最初から出遅れてしまいます。
こんなことにならないように自分の名前だけでなく、ひらがな全部の読み書きはできるようにして小学校に入学させましょう。
■2:100まで数えられるからと安心している → NG
数を教えようとお風呂で「100まで数えたら出てきなさい」声をかけているだけで安心している人も多いです。
けれども、これで数の概念がばっちり頭に入っていると勘違いしないでください。
100ページある本を渡し「56ページを開きましょう」と言うと、最初の1ページ目からゆっくりゆっくりめくっていく子どもと、半分くらいのページをササーッと開けて、そこから6枚くらいめくる子どもがいます。
100まで数えられていても、数が概念として入っていないとこのとき、最初のページからめくる子どもになってしまいます。
数の概念を教えるのならば実物を目で見て数えさせることです。5が、”5個の実体”であることと経験させ一致させることです。
それから、”1+1=2” ”3+2=5”などとどんどん正解しているからと安心してはなりません。子どもはみんな記憶力が高いです。
単に暗記しているだけかもしれません。計算を紙面でさせることだけでなく、必ずおはじきとかタイルなどで実態と一致させておくことをお忘れなく!
■3:字のことばかり気にして鉛筆を正しく持たせていない → NG
鉛筆やお箸の持ち方は、小学生になっては直りません。
学校の先生自身が正しく持っていないことも多く、担任1人で35人近くの生徒を見ているので、個別対応はないと考えた方がいいでしょう。
ですから、「入学後に担任の先生にお任せしよう」というのも甘い考えです。家庭で、正しい持ち方を教えて入学させましょう。
鉛筆が正しく持てていないと、「少し書いただけで手が痛くなり学習意欲が低下する」「視力が低下」「姿勢が悪くなる」とよくないことが沢山あります。
見た目も悪いですよ。
これで、入学前に本当にやるべきことがイメージできましたか?
他にも、親のNG行動が『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』につまっています。
かなり辛口の本ですが「私の行動、大丈夫?」と思ったら、ぜひ読んでみてください! あなたは「あぁ、やってしまっている」と当てはまるものがいくつあるでしょうか……?
【参考】