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小説家わかつきひかるのブログ

2014年03月30日
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理系の大学生に、小保方博士の問題について聞いてきました。

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STAP細胞のことで、私がいちばんびっくりしたのは、小保方博士が「(コピペが)やってはいけないことだという認識がなかった」と発言したことです。
私は大学を通信課程で卒業したし、今のようにネットのない時代だったから、レポート全部自分で書いたのです。しかも手書きで! (近畿大学通信課程は今もレポート手書きですね)

そこで、「論文のコピペってありなの?」と理系の大学生に質問したところ、
「僕らの大学では、工学倫理(技術者倫理)という科目があって、何が悪くて何がいいか教えてくれる。だから引用はするけどコピペはしません」とのことでした。

ふうん。大学って、コピペは悪いって、ちゃんと教えてるんだ。小保方博士は工学倫理の授業受けなかったのかなぁ。

女性研究者は優遇されているんですよ、と彼が言うので、つっこんで聞くと、アファーマティブ・アクション、というのがあって、女性研究者は就職において優遇されるとのこと。

アファーマティブ・アクション? はじめて聞いた言葉です。
ウィキペティアには
(引用はじめ)
民族や人種や出自による差別と貧困に悩む被差別集団の進学や就職や職場における昇進においての特別な採用枠の設置や試験点数の割り増しなどの直接の優遇措置を指す。
(引用おわり)

ディズニーランドだと、車椅子の人は行列せずにアトラクションに乗れますが、それと同じようなことが、研究者の世界でもあるそうです。
同じくウィキペィアから引用します。

(引用はじめ)
上野千鶴子は、著書の『女遊び』(238ページ)において「就職口の可能性があるとき、私自身は、できるだけ意図的に女性を推すようにしている。候補者が2人以上いて能力が等しければ、もちろん女性の方を、それどころかもし女性
の方に若干問題があっても、やはり女性の方を推すことにしている。つまり、あからさまに男性に逆差別を行使しているのである。女性はずっと差別されつづけてきたから、少々の逆ハンディをつけなければ、男とはとうてい対等には
なれないからである。」と述べ、アファーマティブ・アクションと、それに伴う男性差別を肯定している。
(引用終わり)

なんだよ? それ? 「女性の方に若干問題があっても、やはり女性の方を推すことにしている」ええええ? そんなのおかしいよ! 
性別に関係なく能力がある人が選ばれるべきじゃないの!? 

そこで思い出したのがネットの記事
(引用はじめ)
小保方さんと同じ「リケジョ」で動物行動学研究家の竹内久美子さんは、東京スポーツのインタビューで「女性の研究者が論文を発表して注目を集めると、男性研究者からの嫉妬や嫌がらせがあるというのはよくある」と指摘。
(引用おわり)

なんで嫉妬するのかな? 女はバカだと思いたい人がいるのかな? と不思議だったのだけど、女性研究者は就職しやすく男性研究者は就職しにくい、という現実があるからだそうです。女性研究者を採用すると補助金だの助成だのあるんですって。

そこで、「女性研究者 補助金」で検索すると、でてきたのがこのページ

女性研究者がいる機関には、補助金が年額1500万円だか3000万円だかおりる、って書いてある。
えええーっ。女性研究者を採用するだけで年額3000万円!? 
そりゃ、多少能力が劣っていても、女性研究者採用するわ。

自分より能力の低い研究者が、女性だからというだけで、いい条件で就職できる……なんてなったら、そりゃ嫉妬しますよね。とくにバイオ系は、就職が難しいそうなんです。

就職できない研究者はポスドクになるそうです。ポスドクというのは、ポストドクターの略で、博士号(ドクター)を取得した研究員のことだそうです。

こちらによると、ポスドクはブラックで、年収300万円前後、健康保険退職金なし、って書いてある。ワーキングプアですね。

小保方博士の月収は90万だそうです。年収にしてなんと1000万円! ホントですか!? 
それ全部、私たちの税金から出てるの? うわぁぁ……。

女性研究者優遇は、僕らの世代の学生には、あたりまえのことになってるって……。そういうもんだって思ってるって……。
むしろ私がびっくりしていることに、びっくりしているようでした。
びっくりするわ! はじめて聞いたわっ! 知らなかったわっ!!
今の学生のあたりまえは、昔の学生(通信課程だったけど)のあたりまえとは違うなぁ……。

私は男性向けの媒体でライターデビューして18年目になりますが、女だから得したことなんてなかったよ。昔は編集者のパワハラセクハラすごくて、悔しい思いをしたこともいっぱい。
原稿料を踏み倒されて、少額訴訟したこともあるほど。
「あんたは女だから、ポルノは書けないんだよ」と言われたこともある。
わかつきひかるというペンネームだって、当時の編集長が「男か女かわからないほうがいい」とつけてくれたんです。

でも、だからこそ、緊張感を持って、衿を正して仕事をしてきました。
締め切りを落としたことは一度もないし、どんな小さな仕事だって、全力でとりくんだし、吐きながらだって仕事をした。

小保方博士はAO入試で、受験勉強の苦労なくて、女性だから就職の苦労もなく、高給で優遇されて緊張感を持たずにうふふと笑いながら謎研究をしていたんですね……。

女性研究者の全員が小保方博士みたいな人ではないことはわかっていますが、優遇されているのなら衿を正すべきです。

と、ここまで書いて、割烹着には衿がないことに気がついてしまったぁっ! 
わぁぁぁぁっ。衿を正せないじゃないかぁっ! 
割烹着で研究はやっぱり無理だと思います。
(これは大学生にOKをもらってアップしています)





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最終更新日  2014年03月30日 21時28分21秒


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