15年度から募集停止 久留米大法科大学院 九州で初
久留米大(福岡県久留米市)は31日、2015年度から法科大学院の学生募集を停止すると発表した。志願者や入学者数の低迷が続いており、今後も大幅な増加が見込めないと判断した。文部科学省によると、全国に74校あった法科大学院のうち、募集停止を決めたのは久留米大を含め15校(廃止含む)。九州では久留米大が初めて。
同大によると、法科大学院は04年度に開設。これまでに修了した177人のうち、27人が司法試験に合格した。31日現在では14人の学生が在籍し、14年度は2人が入学を予定しているが、在学生が課程を修了するまで教育体制を維持する。
13年度は定員30人に対し入学者は3人。このため14年度からは定員を半減し、年110万円の授業料を60万円に減額したが、改善につながらなかった。
文科省は定員に占める入学者の割合(充足率)が50%を割るなどの状態が続く大学院に対して補助金の削減を決定。14年度は同大も含まれていた。同大は28日の理事会で募集停止を決定。31日に文科省に報告した。
=2014/03/31付 西日本新聞夕刊=