夫婦別姓訴訟:控訴を棄却 東京高裁

毎日新聞 2014年03月28日 20時34分

 別姓を続けるために事実婚を選んだ夫婦ら5人が、夫婦別姓を認めない民法の規定は憲法違反だとして、国に賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は28日、請求を退けた1審・東京地裁判決(2013年5月)を支持し、夫婦側の控訴を棄却した。荒井勉裁判長は「夫婦が同姓を名乗ることは旧来から社会的に受け入れられており、規定は憲法に違反しない」と述べた。

 判決は「世論調査によれば、結婚して同一の姓になることに積極的な国民が相当程度いる」と指摘。「少なくとも現時点では、姓の変更を強制されない権利が、個人の尊厳に不可欠とまではいえない」と退けた。【川名壮志】

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