女性の地位向上をめざす国連組織「UNウィメン」のプムズィレ・ムランボヌクカ事務局長が東京都内の日本記者クラブで記者会見した。日本女性の社会進出の割合について「非常に低い」と強調。その上で「第一に保育施設を充実させること。女性を昇進させる企業や、家事や育児をする男性にインセンティブ(動機付け)を与える対策も必要」と訴えた。

 会見は28日に開かれた。ムランボヌクカ氏は「女性の進出を進めないことで、企業は収益の機会を奪っている。アフガニスタンの国会議員の28%は女性で、途上国でも日本より進んでいる」と指摘。安倍政権が「女性の活躍推進」を掲げていることは「称賛したい」とした。

 昨年の世界経済フォーラムの男女平等ランキングで、日本は136カ国のうち105位だった。(渡辺丘)