できごと「何すんねん」が「何数年」に-。 裁判の記録方法の録音化で“トンデモ誤変換”頻発 弁護士会は「速記官活用を」+(1/3ページ)(2014.3.31 11:34

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できごと

「何すんねん」が「何数年」に-。 裁判の記録方法の録音化で“トンデモ誤変換”頻発 弁護士会は「速記官活用を」

2014.3.31 11:34 (1/3ページ)westナビ
裁判所速記官の人数の推移

裁判所速記官の人数の推移

 「何すんねん」が「何数年」? 全国の裁判員裁判で、証人尋問や被告人質問の記録方法が速記から録音に移行する中、裁判所が用意した音声文字化ソフトの“トンデモ誤変換”に弁護人らが頭を悩ませている。音声DVDが裁判所から即日提供されるが、相次ぐ誤変換で連日続く公判の準備にも支障をきたしているのだ。近畿2府4県の各弁護士会は、あえてデジタル時代の趨勢(すうせい)に逆行し、アナログな裁判所速記官の立ち会いを求める声明を出した。

■検索にイライラ

 大阪弁護士会で主に刑事裁判を手掛ける秋田真志弁護士は昨年、大阪地裁で開かれた傷害致死事件の裁判員裁判で弁護を担当。証人尋問などの公判後に毎回、DVDの提供を受けた。

 秋田弁護士によると、裁判所提供の専用ソフトを入れたパソコンでDVDを再生すると、音声だけでなく、画面に法廷での発言者やその内容が文字化されて流れる仕組みだ。単語検索機能もあるが、即座に探し出すことが難しいという。

 その理由は、音声から文字への相次ぐ誤変換。この事件では「供述の信用性」が「共同信用性」、「何すんねん」が「何数年」、「豚まん持って」が「ブタ守って」と表示され、検索に苦労した。

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