アニメ銀の匙みてるんだけど、二期後半で母子家庭の酪農家が破産目前で離農するところを描写する回があるんだわ。
父親が事業拡大を狙って機材導入したり牛増やしたりした直後になくなって、それを奥さんがなんとかしのいで来たがそれも限界に来たという設定。
まあ破産の描写といっても、せいぜい牛が連れられていくとか息子が学校から去るとか、借金がらみの映画でヤクザが取り立てにくるだけ同様の上っ面だけのカットの連続で済ましちゃってて、具体的に何が原因でどういう感じで借金が膨らんで誰が保証人でどう返すかとか、一部始終を一通り説明するジョジョとかハンターxハンターみたいな丁寧なくどさがなくて残念だった。
わりあい面白い作品だっただけに肝心なところが足りなくて残念だ。
これは酪農農家の離農の話だったが、酪農に限らず養鶏や養豚、米も野菜も、基本的に戦後からいままで機械や化学肥料や農薬を大量導入した大規模経営のところが生き残って、小さな畑でさまざまなものを育て自家食用とし、余ったものは譲ったり格安で投売りって形の戦前の形の農家は消える一方だそうな。
特に養鶏なんてのは、戦前はほとんどの農家でやってたらしいが、いまや養鶏工場化されて全国に2000戸あるかないかだ。
鳥インフルエンザみたいな疫病で全滅みたいな被害じゃなくても、リーマンだのTPPだので経営が傾いたらさらに消える。
たった2000戸なんだから、どっかのテロ組織みたいなのが一時に養鶏工場を狙い打ちすれば、日本の食卓から卵は消えて食べられなくなるよなぁと。
アニメみながらそんなことを思いましたと。
そんだけ。
まあでもあんだけテレビで報道された宮崎牛のときは結局全頭殺処分の憂き目にあったけど、価格はともかくとして他から肉は供給されたし、宮崎牛の系統の精子も譲っといたアメリカやオーストラリアから買い戻してたりしてるしで、大規模経営化と自由競争で生産拠点がさらに集約された結果、ナニガシかの外乱に極端に弱くなるとかいう素人の考える不安は、実はとくに問題ないのかもしれない。