新・ルソンの壷(最終回)「“心に響くリーダーの言葉”スペシャル」 2014.03.30

関西を元気にする方々を紹介していく「新・ルソンの壷」。
今日は特別版です。
「“心に響くリーダーの言葉”スペシャル」と題してお送りします。
壷ナビゲーターは赤星憲広さんです。
(2人)よろしくお願いします。
今日は総集編でお送り致します。
そうですね。
まずはこちらをご覧頂きましょう。
ずらっと。
この1年間でこの番組に登場頂いたリーダーの皆さんの写真を…。
すごい数ですね。
28人の方に来て頂いたんです。
皆さんの…この28人の方の顔を見てると非常にいい顔されてますよね。
皆さん笑顔がすてきなんですよね。
そうですよね。
すごく充実してるのかなというのがこの表情を見ても感じ取れますしこの笑顔につながってるのかなというのは思うんですけどね。
その笑顔の裏にあったもの皆さんの経営哲学ですとか仕事への信念そういったものをお話し頂いたんですけれども今日はテレビの前の皆さんも仕事あるいは日々の生活を送る上でヒントになる皆さんの名言をまとめてみました。
テーマは2つ。
こちらです。
この2つです。
気になりますね。
まずは1つ目「新事業を開拓したリーダーの言葉」。
この4人のリーダーの皆さんの名言を紹介致します。
まずはモノ作りの町東大阪の町工場から。
こちらの会社はアルミや陶器などさまざまな素材の調理器具にIH対応加工を施す技術で独占的なシェアを誇っています。
社長藤田剛さんの名言がこちら。
藤田さんの会社はもともとゴム製品やアルミ加工品を扱う商社でした。
それが取引先での世間話をきっかけに大きく変化します。
当時の取り扱い商品にそんなものはありませんでした。
しかし営業の担当者は…。
分かりました。
現場判断で商品を開発する約束をしてしまいます。
会社では新事業として急きょ開発チームを発足。
試行錯誤の末厨房専用のワークシューズを開発します。
これが360万足も売り上げる大ヒットに。
そして更なるヒット商品が生まれます。
きっかけはやはり取引先での何気ない会話でした。
この要望に応えて作ったのがIH対応加工を施した鍋でした。
鍋は外食産業で一大ブームとなります。
会社では次々とIH対応調理器具を開発。
やがて業界のトップにまで上り詰めました。
一商社から商品開発を手がけるメーカーへと大変身。
それを可能にしたのは顧客の声に耳を傾け要望に応えるチャレンジ精神にありました。
続いては京都・亀岡市から。
こちらの会社は農産品の新しいビジネスモデルを作り上げました。
社長高田実さんの名言とは?
(吉弥)非常識?高田さんの会社が扱うのは海外原産の珍しい野菜ばかり。
例えばこれはタイでよく食べられている…ハバネロはメキシコ産の激辛とうがらし。
日本の市場にはほとんど出回っていなかった野菜の数々。
現在100種類以上を販売しています。
更に栽培から出荷に至る一連の構造もこれまでの常識を打ち破る方式を考え出しました。
それが農産品の買い取り制度。
価格を栽培する前に決め収穫後事前に決めた価格で全て購入するのです。
市場の値動きに影響されやすい野菜ですがこの方式なら農家は安心して栽培に専念する事ができます。
こうして新野菜を安定して生産し販売するシステムが出来上がったのです。
何でそんな変わったもん作りますの?ハバネロも最初作った時はやはりその段階は非常識で敬遠されましたよね。
あんた京都だったらもっとおいしいのいっぱいあるやろと。
万願寺とうがらしもあるだろうしと言われたんですけどちょうど15年たって今年200万個。
(吉弥)200万個?だからこれから多分ここ数年には1,000万個目指したいなと思って今やってるんですけど。
続いては自らの夢を追いかけるうちに会社まで起こしてしまったリーダーの言葉。
東山さんが経営するのは東大阪の金属加工会社。
素材に小さな穴を開ける精密加工を専門にしています。
異色なのは工場で働く職人のほとんどが女性だという事。
それも子育て中のママばかりです。
実はこの採用方針にこそ東山さんの信念があります。
日本の社会の女の人が働き続けるの難しいよねという課題をちっちゃいながらに1個クリアーできないかなという思いはあって社会的弱者への貢献みたいなので私が何かできる事があるかなと思ってやり始めたとこはあります。
人の役に立つ仕事がしたいと夢を持っていた東山さん。
青年海外協力隊に参加するなどその道を探し続けていました。
ある時金属加工のアルバイトをした事が会社を起こすきっかけになります。
力もいらず根気と集中力があればできる。
それが女性に最適な仕事だとひらめいたのです。
そして起業したあとは子育て中の女性を積極的に採用しました。
しかし熟練が必要な職人の世界。
軌道に乗るまでは容易ではありませんでした。
技術力を上げるため機械操作を猛特訓。
金属加工の知識も一から学びました。
また女性らしい気遣いを武器に顧客のニーズにこまやかに応える営業に力を入れました。
こうして新規参入ながら顧客の信頼を勝ち取り金属加工会社としての地位を確かなものとしたのです。
現在東山さんの会社は日本全国650以上もの会社から注文を受けるまでに成長。
売り上げを伸ばし続けています。
「新事業を開拓したリーダーの言葉」。
最後にご紹介するのは釣り用品ルアーのメーカーから。
この会社を支えるのは全国の釣り愛好家に衝撃を与えたヒット商品。
底の部分が平らで断面は三角形になっているのが特徴です。
初心者でも簡単に大物を釣り上げられると大評判になりました。
開発者である社長小林勝治さんの言葉です。
かつて市場になかった新たなルアーを開発した小林さん。
その性能を生かすために特殊な釣り方まで考え出しました。
それがワインド釣法と呼ばれる釣り方。
特殊とはいえ海にルアーを投げ込み竿を上下に動かすだけ。
すると断面が三角形のルアーは水の抵抗を受け左右に動きます。
これが小魚が逃げるように見え大型の魚が食いつくという訳です。
小林さんのルアーは必ず釣れると口コミで広まりました。
よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
更にワインド釣法を広めるために講習会も開催。
釣り愛好者が増える事で結果的に売り上げが伸びていきました。
緩めて張る。
ハンドル1回回す。
これだけです。
いいですか?簡単そうでしょう?簡単なんです。
赤星さんも新型ルアーを使ったワインド釣法に挑戦しました。
釣り初体験だったのですが…。
食ってます食ってます。
はい巻いて下さい。
巻いて下さい。
来た!そのまま巻いて下さいね。
よっしゃ!うわっびっくりした。
釣りの楽しさ確かに感じ取ったようです。
(笑い声)赤星さんまさに楽しみを提供されている側になってましたね。
ホントに正直すごくうれしかったですし…。
うれしそうでした。
ホントに小林さんのね「お客様に楽しみを提供して商品を売るのはその後」という事をすごく感じて。
まずは楽しみ。
楽しいという事を知ってもらう。
ホントに楽しかったです。
そしてほかにも印象に残った方の言葉は?僕は東山さんの言葉で「人は自分が思っているよりもっと能力がある」という言葉が僕も実は野球やってた時にすごく感じた事だったんですよ。
正直プロの世界でもいろんな選手がいる中で自分はこれぐらいが限界なんじゃないかなと感じてる選手ってやっぱり伸びない選手が多いんですよね。
だから貪欲にもっともっと僕は行けるんだもっと上を目指すんだと思ってる選手たちというのはどんどん能力が上がってる向上するというのがスポーツの世界でもすごく多いと思うので…。
僕は野球ですけどすごく通ずるものがあるなというのをすごく感じて。
この東山さんの言葉からやっぱり藤田さんであったり高田さんの言葉というのも非常につながってるんではないかという気はするんですよね。
無理な注文を無理と考えないという姿勢だったり非常識というものを…。
ビジネスチャンスとして捉えてるという部分がこの皆さんの発想というか言葉というのを聞いてると諦めるのは簡単だけど諦める前にできる事があるんじゃないかという事にもつながってくると思うんですよね。
何かすごく前向きな言葉ですよね。
そうですよね。
では続いてのテーマにまいりましょう。
こちらです。
「逆境をはねのけたリーダーの言葉」。
この3人のリーダーの方々の名言を紹介しましょう。
今新しい衣料ブランドとして注目されるこちらの会社。
もともとは京友禅の染色を専門とする工場でした。
大正時代に創業して以来堅実な経営を続けてきましたが次第に消費者の嗜好が変化。
平成に入る頃には売り上げはピークの6分の1にまで減少してしまいます。
会社存亡の危機に社長の亀田和明さんは再生に乗り出しました。
その時の決意の言葉です。
亀田さんはそれまで培った技術を生かしながら時代に即した衣料品を開発しようと力を注ぎます。
デザイナーには20代の女性を起用しました。
そうして生まれたのがこちら。
カットソーやアロハシャツ。
京友禅の技法を使った洋服です。
若い感性を支えるのはベテラン職人の技です。
古きを守り新しきを生む。
伝統とビジネスの融合で業績は見事回復。
現在では年間4億円を売り上げるまでになりました。
昔ながらのものをしっかり守っていく事と新しい形に変えてずっと引き継いで将来に続けていきたいなと思います。
続いての名言は大阪・阪南市の紡績会社から。
この会社は17年ほど前までグローバル化による熾烈な価格競争で業績が悪化していました。
その危機を救ったリーダーの言葉です。
近藤さんが勤める会社の主力商品がこちら。
化学肥料や農薬を使わない有機栽培の綿オーガニックコットンを原料とした糸です。
この糸こそが会社の危機を救う鍵となりました。
もともと別の大手紡績会社に勤めていた近藤さん。
高度成長期で増加する需要を賄うため世界中に紡績工場を建設。
低価格で大量に作る技術を広めていました。
しかしそのビジネス思想は大きく変化します。
きっかけはアメリカの昆虫学者が発表した論文でした。
「綿花の栽培に殺虫剤や枯れ葉剤が大量に使用され環境や農家の人々の健康に悪影響を及ぼしている」というのです。
大量にいいものを安く作る事が日本国のためだし世界の人たちのためみんなが幸せになるためには大量に安いものを作るという技術を我々大紡績が持てばと思ってたんですよね。
それが大きく地球環境を汚してたというのを気が付いたと。
それまでの人生を否定されたかに感じた近藤さんは独自に有機栽培の綿花の研究を始めます。
目標は環境に優しいオーガニックコットンを使った糸の生産でした。
そんな折会社から出向の辞令が下ります。
経営危機に瀕している子会社を立て直せという指示でした。
近藤さんはオーガニックコットンに会社の未来を託す事を決断します。
しかし大量生産品に比べると割高のため当初は大苦戦。
それでも近藤さんたちは販路の拡大に努力し続けました。
苦節3年。
その後エコブームが消費者に浸透するとオーガニックコットンの消費が急増しました。
おかげで会社は業績を回復させ今も成長を続けています。
今はメードインジャパンと私書いてますけどでも綿は諸外国から持ってきている訳でその綿を日本国内の綿でやれば本当に原料から製品までフル…パーフェクトメードインジャパンができる。
それが夢です。
パーフェクトメードインジャパンやりたい。
「逆境をはねのけたリーダーの言葉」。
最後にご紹介するのは大阪の家電メーカーから。
入社以来炊飯器の開発に携わり続けてきました。
会社は昭和45年に世界初の電子ジャーを発売して以来炊飯機能を加えた新製品を次々と開発。
2万円前後の手ごろな価格帯の商品が当たり…当時はコンパクト化でお客様に満足を与えるあるいはコンパクト化しつつおいしさも追求するという価格性能使いやすさのバランスがとれた商品という事を考えてました。
順調だった業績。
しかし平成18年思いも寄らない事態が起こります。
おいしさを売りに予想以上の販売台数を記録したのです。
このままでは首位の座を奪われる。
危機感を抱いた宇和さんの会社は追随して高級炊飯器を発売します。
ごはんを炊くだけでなく料理やデザートを作れる機能や最新のディスプレイを装備した自信作でした。
ところが売り上げは低迷。
消費者が求めていたのは多機能ではなくごはんのおいしさそのものだったのです。
他社を圧倒してきた業界トップの大誤算でした。
この失敗から学んだ宇和さんの言葉です。
新商品の惨敗に会社では消費者のニーズに応えるべく設計を全面見直し。
プロジェクトを発足させおいしいごはんを徹底して追求し始めます。
町にごはん炊きの名人がいると聞けば訪ねその技術を科学的に分析研究しました。
こうして完成したのが名人にも引けを取らないおいしいごはんが炊ける高級炊飯器。
この新商品は目標販売台数を大きく上回る売り上げを記録。
業績回復に貢献しました。
まだ極めてないと認識しないと…。
成功体験は大事なんですけど成功体験に溺れないといいますか油断してはならないなというふうに感じてます。
という事で逆境をまさにはねのけた皆さんの言葉パワーがありましたね。
すごく重いですよね。
重い?はい。
心に響くというか。
やっぱり挫折とか負けを知った人って多分強いと思うんですよ。
どうやったら負けないのかという部分でほかの人より研究したりとかほかの人たちよりも準備をしっかりしたりとか。
こういう話を聞いてると企業だけじゃなくて僕らのスポーツの世界であったりいろんな部分で通ずるものってやっぱり大きいんだなというのを感じますよね。
そうですよね。
赤星さんも1年間いろんな現場をご覧になってこられて改めて今振り返っていかがですか?僕実際に行かせてもらって何を感じたかといったらトップの人の考え方に対して社員さんがみんな同じ方向を向いて同じ熱い気持ちで仕事をされてるなというのをすごく感じたんですよね。
だからそういう意味ではさっきの皆さんの言葉というのが社員さんにも伝わってる。
思いが伝わってる。
だからこそ会社自体企業自体が一つになって同じ方向に進む事でいい結果が出てきてるのかなという気がしますよね。
でこの皆さんの笑顔なのかもしれないですね。
はい。
赤星さん今日はありがとうございました。
2014/03/30(日) 07:45〜08:10
NHK総合1・神戸
新・ルソンの壷[終]「“心に響くリーダーの言葉”スペシャル」[字]

「新・ルソンの壺」として放送を開始してから一年。今回は“心に響くリーダーたちの言葉”スペシャル」と題し、番組で語られた至極の言葉の数々を送る。

詳細情報
番組内容
「ルソンの壺」がリニューアル、「新・ルソンの壺」として放送を開始してから一年。これまで番組に登場したリーダーは28人にのぼる。その総決算として「“心に響くリーダーたちの言葉”スペシャル」と題し、番組で語られた至極の言葉の数々を送る。「新事業を開拓したリーダーの言葉」、そして「逆境をはねのけたリーダーの言葉」と2つのジャンルに大別。ビジネスの枠をこえ、日々の生活の糧としても味わい名言は示唆に富む。

ジャンル :
ニュース/報道 – 経済・市況
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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