(三味線)おはようございます。
「演芸図鑑」司会の三遊亭小円歌でございます。
3本の糸に乗せておしゃべりを楽しむという三味線漫談をなりわいとしております。
え〜本日もいい文句を見つけてまいりましたのよ。
・「意見されつつ火箸の筆で」・「恋しい名前を書いちゃ消す」っての。
「駄目〜!」って言われると燃えるんですよね。
それでは本日の演芸でございます。
え〜さっ本日の演芸は…。
はい。
漫才のおぼん・こぼんさん。
そして落語は柳家三三さん。
それではどうぞ。
(拍手)どうもこんにちは。
ようこそいらっしゃいました。
ありがとうございます。
すばらしいお客様でございます。
ねえいいですね。
こんなきれいな方がたくさんいらっしゃってね。
言うてましたで「今日はやりやすかった」って。
いやホントにみんな言うてました。
ある人が言うてましたで。
何て言うた?「ホントにやりやすかった」って。
「何言うても笑うで」って…。
嘘やろそれ!?何か言わな笑えへん。
ありがたいお客さんでございます。
小さい頃からお互いにいろんな夢がございましたけどね。
ちっちゃい頃って今でも結構ちっちゃいけどな。
そんな事はありません。
私は意外と若い時は歌い手になりたかったんですよ。
そうこの人声きれいなのよ。
澄み渡った高音のきれいな声なの。
ホントに声きれいなの。
きれいですよ。
ちょっと聴いて。
(高音で)・「声が高い」いかがでしょう?
(拍手)
(2人)ありがとうございます。
・「飲めと言われて素直に飲んだ」いらっしゃいませ〜。
(拍手)声高く…。
一応ご挨拶を。
・「肩を抱かれてその気になった」お疲れさまでした〜。
どや?いやいやホンマにこんなん連れて48年やってますねん。
何でやねん。
もう嫌になるわ。
いやいやいやこれが私の歌手としての夢でございました。
歌手になりたいのが夢…。
これはちょっと挫折しましたけどね。
おぼんさんなんかどんな夢ありました?僕ですか?僕はスペインという国に行ってね。
スペインに行きたいの?そうやねん。
これでね闘牛やってみたいの。
珍しいですね。
いいでしょ闘牛って。
それあなたの夢?人間と牛との生死の戦いや。
それは分かるわ闘牛やろ。
これをあんた僕一度でいいからやってみたいなって。
あなたのその夢をここでかなえてあげましょう。
ここでって!?こんなとこで…。
漫才ですから何でもできる。
それはそうやけど。
スペインの事は詳しいですか?おお。
言葉も大丈夫ですか?言葉も少々勉強してきた。
オーラミコンパニエーロトカレニデローラリスムバンサカンターレエスプランディド。
(ため息)いやいや一応…。
それスペイン語!?一応スペイン語。
すいません。
もう一回お願いできます?言えるかいそんなもん!同じ事2回も3回も。
でもこれだけ僕の気持ちをくんでちょうだい。
くみましょうくみましょう。
2人でその闘牛をやりましょう。
ちょっとやってみる。
ねっ。
だからあなたが牛やって下さい。
(笑い)で僕が闘牛士やりますから。
皆さん笑てはるやん。
何がやねん。
僕は闘牛士をやりたいって君に話を振ったよ。
あなた闘牛をやりたいって言ってたじゃない。
まあ闘牛やけど闘牛士よ!何をおっしゃる。
闘牛いうたらまず闘牛士を皆さん見に来る訳よ。
何をおっしゃいますやら。
あの観客の皆様方というのは牛の勇敢な姿を見に来るんですよ。
牛がいなければ闘牛士の職業っていうのは成り立たない訳。
そうや。
そうよ。
牛があって闘牛士。
これ主役が牛。
ホント?で脇役が闘牛士。
ホントに?こんなもんあんたネズミで闘牛できますか?そりゃそうや。
ネズミで闘牛…あんなん闘チューやがな。
猫でできますか?闘ニャンやがな。
闘ニャン…何か泥棒みたいやな。
だから牛があってこその闘牛士です。
そうかそうか。
じゃあ僕牛やりますから。
皆まで言うな皆まで言うな。
じゃあ僕牛をやらせて頂く。
あ〜そう?主役やから。
オーケーオーケー。
主役でございます。
じゃあまずは脇役の闘牛士が登場致します。
(歌声)
(手拍子)
(歌声)
(手拍子)オーレイ!続いて主役の牛が…え?主役の牛が登場。
こんにちは。
(歌声)
(手拍子)どうもこんにちは。
(手拍子)ありがとうございます。
はいはい牛でございます。
こんにちは牛でございます。
何?牛はねそんな「こんにちは」って愛想振りまいてきたら…。
いや主役やから一応皆さんには。
そのために今日は眉毛まできれいに描いて頂いて。
それ描かなくてもいいから。
あのね牛の素朴な感じを観客の皆様方は楽しみに来るんです。
牛があんなニコニコ笑ってな…。
いやいや君が今主役や言うから。
主役でも愛想を振りまかない。
牛らしくモ〜。
モ〜ね。
モ〜だけモ〜だけです。
皆まで言うな皆まで言うな。
さあ続いて主役の牛が登場。
(歌声)
(手拍子)
(歌声)
(手拍子)モ〜でございます。
オーレオーレオーレ!モ〜でございます。
ほれこらバカバカバカ!モ〜モ〜。
バカ来い!ヘイ!バカ〜。
入れバカ〜。
お前バカって…お前バカってお前主役の牛がバカ言うてお前俺がニッコリ笑うて行けるかそんなもん。
あらあなたスペイン語勉強してきたんでしょ?勉強してきた。
スペイン語で牛の事をvacaって言うんですよ。
何顔が震えてんの?ホントに!?いやホントですよ。
赤い大きな闘牛士が持つ布があるじゃないですか。
これをmuleta。
ムレタ?牛を刺す剣がありますやん。
これをestoque。
そうだっけ?そうだっけ!?で牛の事をvaca。
知らんかった。
私は雰囲気を出すために盛り上げるためにやった。
牛を原語でvaca言う?スペイン語でvacaって言う。
知らんかった!君がそこまで勉強してるとは…止めた僕が悪かったわ。
止めないで済んだんや。
ごめん。
ほれオーレオーレ!バカバカバカバカバカバカ!vacaでございます。
おいアホ!はいまぬけ!ほれ抜け作!ヘイヘイ!カモン!ちょっと…。
機嫌よくやってらっしゃる。
カモンボケ!ボケ!ちょっとごめんなさい。
あの〜原語で牛の事をvacaは分かりましたよ。
今何かじっと聞いてたらアホとか抜け作とか言いませんでした?ああ…あのね!あの…スペインも大きな国ですよ。
だからいろんな方言があるんですよ。
方言…。
でまして日本なんかでも言ってもね青森の方行ったら牛の事「べこっこ」って言うのよ。
べこべこべこ。
「牛」「べこ」全然違うけどもこれはもう方言で。
方言で牛の事はア〜ホ。
ヌケサ〜ク。
アシミジカ〜。
足短か…。
メボソ〜とか言うのこれは全て方言。
目細!方言ですから気にしないで。
そこまで君が勉強してるとは知らなかったがな。
東の方ではア〜ホ!オーケーオーケー。
皆まで言うな方言方言。
方言方言。
方言ですから改めてほらバカバカ!アホアホ!オーレ!振り返ってる場合か!メボソ〜!はいはいはい…。
(歌声)痛い痛い。
朝5時から何をやらせる…。
イエ〜イ!ほらオーレオーレ!ちょっと待てお前。
ほ〜ら来い来い。
お前まだ5時過ぎやぞお前…。
お前朝の5時過ぎに頭たたかれたりこんなんしてお前…。
いやいやいや。
ちょっと悪い役を代えてくれるか?僕じんわり牛やりながら考えた。
僕はやっぱり主役という顔ではないわ。
そんな事ない。
いくら眉毛描いてもらう言うてもなやっぱり俺は付属品でええわ。
君牛やって。
あっそう?ごめんごめん。
じゃあ急きょ役を代えますのでごめんなさいね。
そうですか。
朝5時から大変でございます。
それじゃあいきますよ。
君が主役ね。
はいはい。
オーレオーレ!行けはい。
来いコラちびコラ!ほらお前嫁はん不細工来いコラ!ちょちょっと待て。
お前いきなり言わなきゃ…私もまだ牛になったばっかりで。
何を言うてんの。
牛としての心の準備があるやない。
牛がいちいち心の準備するかお前。
方言方言。
方言はええけど。
方言で西部の方に行くと牛の事をちびとか。
ちび…。
東部の方へ行くと嫁はん不細工これや。
方言方言。
全部日本語で言ってんじゃないですか。
オーレオーレ!おら〜ちんちくりんコラ来い!アホ。
子どもまで…。
お前な…。
お前どこの牛がかえるみたいにこうして跳ねていくの。
牛は素朴な感じでなきゃいかん。
素朴な感じでいきます。
はいいきます。
はい!ほら!コラ!ダ〜ンってガ〜ンってうっ。
バ〜ンって!うっ!65やぞこれでも。
分かったか!?来いコラ!いくぞ。
(鼻歌)よいしょ。
ああ〜!どうしましたですか?もうこんな痛い闘牛士やめさせてもらうわ。
(2人)ありがとうございます。
(拍手)
(出囃子)
(出囃子)
(拍手)え〜落語を一席おつきあいを頂きますがまあ噺というのは世の中ぶらっと歩ってても何かね種になるような事があるんでございます。
まあ噺の中にもねホントにぼんやりしたのが出てきます。
兄弟が2人そろってバカだったって噺が残ってましてね。
もうぼうっとしてますからホントにしゃべり方からして何となく違いますですな。
「あんちゃん…あんちゃん」。
「何だ?弟」。
「あのあんちゃんの前だけどさ来年の3月の女の子のお節句と5月の男の子のお節句ってどっちが先に来んの?」。
「そりゃお前3月のお節句が先に来る事もあれば5月のお節句が先に来る事もある。
そうだよね?おとっつぁん」って言ったらおやじが「バカ!来年の事が今から分かる訳がねえだろ」。
まあ親子がねみんなそろってという事になるとそれはそれで幸せかもしれませんですな。
こういうところが噺の立て役者って事になっておりまして。
「お〜いマツコ!マツコ何してんだコラコラコラ。
そんなとこで猫のひげ抜くんじゃないの。
猫のひげを抜かない!ネズミ捕らなくなっちゃうだろ。
ったくもう…お前だろこの間猫の爪切っちゃったのは」。
「だってあれおじさんがさ爪は伸ばしちゃいけないよ。
爪切れ爪切れって」。
「それはお前の爪を切れってんだよ。
猫の爪切っちゃってどうすんだ。
かわいそうにお前屋根の上指広げて滑って歩ってるじゃねえか。
あのねお前はうちへ遊びに来てんじゃないよ。
おじさんの所に奉公に来てんだから。
仕事の一つも覚えなくちゃいけねえや。
あの表の掃除をしな。
表の…おいおいおい掃除っていうのはお前手ぶらでぼうっと出ていったってしょうがないだろ。
ほうきとちり取り持ってって表を掃くのに…いきなり掃かないの。
ほこりが立つから掃除する前には水撒くぐらいの事言われなくても分かりそうなもんだよ。
ほらほらほら撒くんだって手元ばっかし見るんじゃないの。
撒く先を見なさい。
撒く先を見な…ああっ!どうも相すいませんでございます。
あのお召し物は?そうですか。
いえいえよ〜く気を付けさせますんではいはい。
ええどうも。
ごめんくださいまし。
はいどうも。
…バカ。
お前のせいでおじさん表を通る知らねえ人まで謝らなくちゃいけねえじゃねえか。
あのねそうやって手元ばっかり見るから人にかかんだ。
でいいかい?店の方から通りの方へ向かって撒くから人にかかんだ。
ねっ。
通りの方から店の方へ向かって撒きゃかからねえじゃねえか。
いいから通りの方から店の方へ。
そうそう通りの方から店の中へ撒くんじゃない!中へ撒くんじゃない。
店の中満遍なく水が行き渡っちゃったよこれ。
お前ちょっともう表駄目だ。
2階へ上がって。
2階の座敷掃除してな。
2階の座敷を。
お〜いどうなってんだよあいつは。
いやいくらうちのおいっ子だってね。
お前だって何だよおかみさんとして小言の一つも言ってくれなくちゃ。
私ばかしじゃお前朝から晩まで小言の言い通しで仕事が手につきゃしないじゃないか…何してんだよ。
お前ね亭主が小言言ってんだからよそ見しないの。
こっち見て…ええっ!?天井から水がたれてきます?ああああああああ!お〜い花瓶でもひっくり返したか?」。
「今掃除する前だから水撒いてる」。
「下りてこ〜い。
今度2階が水浸しだよお前。
あのマツコ…お前もう動くな。
そこ座って動いちゃ駄目。
ねっ。
店番してなさい。
店番を。
いいかい?おじさん奥でちょっと調べものしてくるから。
誰か来たらおじさんすぐに呼ぶんだ。
分かったな?分かったね?」。
「分かったよ〜。
ああおじさんもうるさいね。
朝から晩まで小言ば〜っかり言ってんだよ。
あんなに次から次へと小言言われると言われたそばから全部忘れちゃうんだよな。
爪切れ爪切れって言うから猫の爪きれ〜いに切ってやすりまでかけてやったらあれ切っちゃいけねえって。
何でもきれいに掃除しろって言うから庭の石灯籠の苔みんなむしったらあれは取っちゃいけねえんだ!そろばんまたいじゃいけねえぞって言うから踏んづけたらなおいけねえって…。
はあやる事何にもなくなっちゃうんだよな。
あれ?何でい?いやに表へ人が駆けだすと思ったら雨が降ってきたね。
水撒く事なかったよな。
もう少し待ってりゃ天が自然に撒いてくれたんだからな。
誰か来たよ。
ねえ何?何?」。
「すみません。
ちょっと軒先をお借りしたいんでございます」。
「ええっ!?」。
「軒先をお借りしたいんでございますが」。
「あのね軒なんぞ外して持っていかれるとうちが…」。
「いやいやそうじゃないんですよ。
雨宿りさせて頂きたいんですが」。
「ああ傘無いの?貸してやろうか?」。
「そうですか。
いやちょっと急ぎの用があるんで貸して頂けると助かるんですよ」。
「ああそう。
じゃあねこっちおいでよ。
え〜っとねあのねそれ持っていっていいよ」。
「これよろしいんでございますか。
じゃあすぐにお返しに」。
「いいよいいよ。
もう持ってった放しで構わねえから。
気を付けてね。
行っちゃった」。
「お〜いマツコ。
何だ?表雨が降ってきたのか?何かぬれるようなものは出てないか?」。
「へ?」「ぬれるようなもの」。
「地べたがぬれてる」。
「いや地べたじゃない。
何か声がしてたけどな」。
「うん。
あのね何か軒先貸してくれって。
軒なんぞ外して持ってかれるとうちが壊れちゃうから傘貸したの」。
「お〜そうか。
お前にしちゃ気が利いたじゃないか。
そうやってな何でも頭働かさなくちゃいけないよ。
ねえ頭使うんだ。
で何か?貸し傘は店へ出てたのか?」。
「ううん」。
「番傘か?」。
「ううん」。
「どの傘だ?」。
「ううん」。
「いやううんじゃないんだよ。
あのねどの傘貸したんだ?」。
「そこにあった蛇の目」。
「待ちなよお前。
あの蛇の目っておじさんの差し料だよ。
買ってからまだ一遍しか使ってないんだ。
随分高かったんだから。
どちらの方に貸したんだ?」。
「何?」。
「どちらの方だい?」。
「どちら…あちらから来てであちらへ」。
「いやそうじゃ…そうじゃねえ。
どんな方なの?」。
「どんな方って着物着て帯締めてさ顔があって」。
「当たり前だよ。
知ってる人か?」。
「知らない人」。
「はあお前ね知らない人にむやみに傘なんか貸しちまうもんじゃないんだよ。
そりゃ傘っていうのはな借りた時にはすぐに返そうと誰だって思うしそんな事言うよ。
だけど雨があがりゃあおっくうになってついついそれっきりじゃないか。
だからねそういう時にはちゃんと傘の断りようっていうのがあるんだよ」。
「あっ知ってる知ってる。
傘無いよ!」。
「まんまだろそれお前。
だから頭を使いなさいっていうのはそこなんだよ。
ねっ。
『うちにも貸し傘が何本かございましたがこの間からの長じけで骨は骨紙は紙。
バラバラになってお持ちになっても使い物になりません。
焚つけにでもしようと思って束ねて物置へ放り込んであります』これがお前傘の断りようじゃねえか」。
「ああじゃあ今度来たらそう…」。
「言わなくていいんだよ。
ねっ。
誰か来たらおじさんが奥にいるんだからすぐに呼びなさいとそう言っただろ。
分かったね?奥でおじさんいるから呼ぶんだよ」。
「分かったよ。
ホントにうるせえな。
また怒られちゃったよ。
また誰か来たよ。
何?」。
「あ〜マッちゃんいやいやいや悪かったね。
ええまあちょっとうちでもってさ押し入れにネズミを追い込んだんだけどみんなネズミ嫌がって遠巻きにしてるだけなんだ。
マッちゃんの所猫がいただろ。
あの猫ちょいと貸してもらいたいんだけどもね」。
「うちにも貸し猫が何匹かいましたよ」。
「何だい?その貸し猫っていうのは?」。
「この間からの長じけで骨は骨か…皮は皮。
バラバラになってお持ちになっても使い物になりません。
焚つけにしようと思って束ねて物置へ放り込んであります」。
「マッちゃんの所猫焚つけに使っちゃうのかよ。
ああじゃあいい。
また脇で借りるからはいごめんよ」。
「お〜いマツコまた誰か来てたようだな」。
「あああのねお向こうの近江屋」。
「近江屋って呼びつけにするんじゃない。
近江屋さんと丁寧に言いなさい。
うん?近江屋さんが来て何だって?」。
「何かねネズミを追い込んだから猫を貸してくれって」。
「そうか。
じゃあお前がさっきひげ抜いてた猫がいただろ」。
「大丈夫だよ断ったから」。
「断る事はねえだろ。
何て言って断ったんだ?」。
「うちにも貸し猫が何匹かいましたよ」。
「何だその貸し猫っていうのは?」。
「この間からの長じけで骨は骨紙は紙って言おうと思ったら猫に紙はないでしょ。
それからおじさんに言われたとおり頭働かせて皮は皮。
バラバラになってお持ちになっても使い物になりません。
焚つけにしようと思って束ねて物置へ放り込んであります」。
「あのなそれは猫じゃなくて傘の断りようだ。
猫なら猫でまたいくらでも言い方があるだろ。
ええ?そうだなまあ『うちにも猫が1匹おりましたがこの間から盛りがついたと見えましてとんとうちへ寄りつきません。
久しぶりで戻ったと思ったらどっかでエビの尻尾でも食べたんでございましょう。
部屋中粗相をして困ります。
マタタビなめさせて奥に寝かしております』。
これがお前猫の断りようだ。
猫と傘の区別もつかねえでどうすんだ!?」。
「今度は…」。
「言わなくていいんだ。
誰か来たらおじさんを呼びなさいってそう言ってんだから。
分かったな?」。
「分かったよ。
そんなに心配なら奥行かなきゃいいのに…。
また誰か来ちゃった。
何?」。
「え〜すいません。
私隣町のサガミ屋の手代でございますが実は手前どもの主ではちょっと目の届きかねる品物が届きましてな。
え〜こちらの旦那様のお顔をご拝借願いたいのでございますが」。
「おじさんの顔?取り外しが利くのかな…。
まあいいや断っちゃえ」。
「また何か言って。
お〜い!だ…あれ?誰か来てたんじゃないのか?」。
「うん。
あのね隣町のサガミ屋…さん」。
「後からさんつけるやつがあるか。
サガミ屋さんが来て何だって?」。
「何かね目の届かないものがあるって言うからよっぽど遠くのものだね。
でおじさんの顔を貸してくれって」。
「ああじゃあ茶道具の目利きだろ。
じゃあ私が行って…」。
「ああ大丈夫だ行かなくても断っといたから」。
「バカ野郎。
おじさんの商売の話何だってお前が勝手に断わ…。
お前何て言って断ったんだ?」。
「うちにも旦那が1匹いましたよ」。
「何だその1匹っていうのは?」。
「この間から盛りがついた…」。
「おいおい!何だいそれ!?」。
「盛りがついたと見えましてとんとうちへ寄りつきません。
久しぶりで戻ったと思ったらどっかでエビの尻尾でも食べたんでしょう。
部屋中粗相をして困ります。
マタタビなめさして奥に寝かしてあります」。
(拍手と笑い)
(拍手)
(三味線を爪弾く音)さあそれでは本日のゲストをお迎えするんですけれどもいつもゲストをお迎えする時に歌でと思っているんですけどもね本日のゲストのお歌ちょっと手間取りました。
こんなふうに出来上がりました。
だからねちょっと字余りです。
(三味線)・「親分肌でも涙にもろい」・「涙隠すにゃ」・「雨が空から降ればいい」こんなんですけどねえいかがでございましょうか?本日はフォークソングの歴史を築いた方という。
ホントに私お会いするのが…あっ!おはようございます。
よおよお!まあいらっしゃいませ〜。
すみませんお呼び立て致しまして…。
ありがとうございます。
よろしくお願い致します。
お世話になります。
すいません。
驚きました今。
えっ!クックック…。
いいですね。
いかがでしょうか?「雨が空から降ればいい」っていうのはいいですね。
私あの〜ちゃ〜んとね小室さんとお話しした事実はないんですよね。
ないかもしれませんね。
何回かお会いしてるんですけれども。
おいくつぐらいの方なんだろうなんて思っちゃったりなんかしたんですけど…。
2013年の11月で古希を迎えたという事ですかね。
ホントですか!?あら〜お若いですね。
いやいや…もうだましだましですけど。
じゃあ何か誕生パーティーとかやられたんですか?それはね…。
古希と来ちゃ。
娘が一人いるんですけどその〜ゆいっていうんですけど。
ゆいちゃん。
ゆいが何か介護についてくれてるんですけど最近。
介護に!?はい。
それでその僕に全くないしょで「ちょっと番組の打ち上げやりましょう」みたいな事で行ったら「え〜店ってこれ?」って僕らがよく行くライブハウス演奏もしたりする「あれじゃない」とかって思ってドアをブッて開けたらうわ〜っとミュージシャンから谷川俊太郎さん太鼓の林英哲さん井上陽水さん坂田明さん佐藤雅彦さんやらもうそうそうたる人たちがうわ〜っといてスタッフ連中もいて「ハッピーバースデイ!」とかって言われたの。
あ〜そうですか。
ビックリなさいましたでしょそれは。
あぜんとしました。
「えっ何?」とかっていう感じで。
そのメンバーが今聞いてすごいじゃないですか!すごいんですよ。
その中に佐高さんいらっしゃいました?佐高信いました。
いましたか。
いろんな事伺っております佐高さんから。
それでね次は小室さんだってお話をしたんですよ。
前回ね佐高さんの時に。
そしたらば「これだけは絶対にやってもらってくれっていうものがあるんだけど」って言うんで私伝言を預かってまいりました。
おや。
お歌なんですけれども「俺これ聴くとホント泣いちゃうんだよ」って。
「雨のベラルーシ」ですか。
「これお前絶対やってもらって」っておっしゃって。
そうですか。
どういう曲なんですか?泣くんですよ。
泣くんですってね。
「鬼の目にも」ってやつですよねきっと。
ちょっと見てみたいですね佐高さん泣いたところね。
どんな曲なんですか?あのねえ〜っと…。
ベラルーシに僕はもう昔1992年と1994年と2度ほど行ってそれはチェルノブイリの原発で噴出した放射能が降り下りてその界わいで住んでる人たちに健康障害が起きて。
それ2度目に1994年に行った時に1度目に行った時にいらした方がこの世にいないみたいな…。
出会った保健所というんですかそこの担当の女性の看護師さんがいなかったりとかまあチェルノブイリの放射能の因果関係という事をね100%特定する訳にはいかなくても否定する訳にもいかないような事でそんな事もあってね現地でフッと歌が。
多分そういう事があってだろうと思うんですけど生まれた歌なんですね。
まあそうなんですか。
やってみます?いいですか!いやホントですか!?うわっうれしいわ〜。
ちょっとやってみますね。
お願い致します。
(ギター)
(拍手)失礼しました。
うわ〜何かグサッと来ちゃった。
ちょっとジンと来ちゃいますねやっぱり。
ホントに。
ありがとうございます。
隠居ライブって…ちょっと小耳に挟んだんですけど。
やるんですか?隠居ライブ。
隠居ライブっていうのはあの〜特に僕らの団塊の世代…僕も無理やりに入れれば団塊の世代でその人たちが定年を迎えるっていうような事になった時に僕は感じたんだと思うんですけど。
で定年を迎えてまあ隠居をやむなくされる訳ですよね。
余儀なくされる。
隠居っていうのはね何かこう世の中からもうお役御免になってあとはひっそりと一人で隠居してっていうんじゃなくてお役御免になったっていうのは何かと言うと今までのしがらみ会社のため何のため家族のためとかっていうような事でどこかでしたくない事もしてっていう事だとするならば定年になって隠居をするっていう事はこれからはお前自分のために暮らしていいんだよという事なんじゃないかって。
だからそうやって見ると僕なんかでもね何かこう自分が歌いたいようにやりたいようにステージをやる。
目の前にお客様がいればそのお客様に向かって「どう?」っていうような感じでおつきあい頂くみたいな。
そういうライブをこれからはやっていきたいなと思ってそれを僕は自分で隠居ライブというふうに呼ぶ事にしたんです。
なるほど。
2014/03/30(日) 05:15〜05:45
NHK総合1・神戸
三遊亭小円歌の演芸図鑑・選「おぼん・こぼん、柳家三三、小室等」[字]
三味線漫談・三遊亭小円歌のナビゲートで、とっておきの演芸と対談をお届けします。演芸は、おぼん・こぼんの漫才、柳家三三の落語「金明竹」。対談のゲストは、小室等
詳細情報
番組内容
三味線漫談・三遊亭小円歌のナビゲートで、とっておきの演芸と対談をお届けする。演芸は、おぼん・こぼんの漫才、柳家三三の落語「金明竹」。対談のゲストは、小室等。
出演者
【出演】おぼん・こぼん,柳家三三,小室等,【ナビゲーター】三遊亭小円歌
ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
劇場/公演 – 落語・演芸
バラエティ – その他
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