8きょうの健康・選「睡眠時無呼吸症候群」 2014.03.14

(テーマ音楽)正しい健康情報を分かりやすくお伝えする「きょうの健康」です。
早速今日のテーマはこちらです。
「睡眠時無呼吸症候群」です。
寝ている時の事なのでよく分からないのと無呼吸って何か怖いなっていうイメージがあるんですが早速お話を伺っていきます。
ご紹介します。
特に睡眠呼吸障害がご専門です。
(一同)よろしくお願いします。
この睡眠時無呼吸症候群ですが日本の中にどのくらいの患者さんがいるかは分かっているんですか?潜在的にはおよそ200万人以上の患者さんがいるといわれているんです。
ただ問題もございます。
それは多くの患者さんがまだ受診をされていない点なんです。
この病気夜に起きてきますのでこの病気の存在自体が患者さんがなかなか気付きづらい事が背景にあります。
でも気付かないままでいるとどうなってしまうんですか?こちらに示したのはヨーロッパからのデータになります。
重症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんを放置しますとおよそ10年後には心筋梗塞や脳梗塞などで死亡してしまうリスクが正常者の方に対して約3倍にまで増えてしまう事が報告されてきています。
最近ではこの病気なかなか長生きできない病気だという事で注目されてきているんです。
命にも関わってくるっていう…やっぱり怖いですね。
ではここでこの睡眠時無呼吸症候群症状がどのようなものなのか実際の映像をご覧下さい。
こちらはある患者さんの夜の睡眠検査の風景です。
今大きないびきをかいていますよね。
間もなく無呼吸の状態になります。
(いびき)これ今止まっているという事ですね。
ここが。
そうなんです。
この患者さんの場合は40秒ほどの無呼吸の状態が頻繁にこの夜起きていました。
(いびき)今大きないびきとともに呼吸が再開しましたよね。
このように睡眠中に10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上繰り返される事が診断基準の一つとなっているんです。
10秒以上の呼吸停止が1時間に5回ってこんなにあるとまあゆっくりしっかりとは眠れない感じですけどね。
この患者さんの場合は毎晩このような現象が起きますので実は寝たつもりなんですが浅い睡眠しかとれていない状態でした。
やっぱりそうなんですね。
はい。
それではこちらをご覧頂きたいと思います。
無呼吸が起きますと体が低酸素の状態になってきます。
この低酸素の状態に耐えられなくなりますと途中で脳が瞬間的に目を覚ます事によって先ほどのように呼吸が元に戻ってきます。
結果として脳がこのように低酸素に対して防衛的に何度も目を覚ますようになりますので実際には深い睡眠が得られないような状態になって睡眠不足に近いような状態になります。
そうしますと日中の眠気が出てきたりあるいはけん怠感が生じてきたり場合によっては起床時の頭痛あるいは少し精神的にうつ状態といった精神作業能率とも大変大きな関連があるという事で注目されているんです。
そうすると日常生活に非常に支障が出てきてしまいますよね。
それだけではなくてこちらはアメリカからの研究のデータを示します。
日中の眠気の影響を含めた交通事故と睡眠時無呼吸症候群との関連です。
全ドライバー一般的なドライバーに比べて睡眠時無呼吸症候群の患者さんの場合は交通事故を起こすリスクがなんと2.6倍にまで増えるという事も知らされているんです。
ホント怖いですよね。
そして更に冒頭のお話にもありましたとおり心筋梗塞などほかの病気とも関連しているんですか?再びこちらをご覧頂きたいと思います。
無呼吸が起きますと低酸素の状態になります。
この低酸素の状態というのは体にとって大変危険な状態です。
そうしますと交感神経という神経の活動が高まりまして最終的に高血圧あるいは心筋梗塞不整脈といった病気を引き起こします。
これは背景には心臓あるいは全身の血管系に大変大きな負担がかかっているからとされているんです。
実際にはそれだけではとどまらないんです。
この低酸素の状態やあるいは何度も目を覚ますような睡眠不足の状態が続いてますと体の中でのインスリンの働きが大変悪くなってきます。
インスリンの働きが悪くなる事によって脂質異常症や糖尿病といった皆さんがよく知っている生活習慣病を併せ持つようになるという事まで知られてきているんです。
生活習慣病にも関わってくるというのはそうなんだっていう感じがしましたがまずその呼吸はどうして止まってしまうのかは分かっているんですか?こちらをご覧頂きたいんですが正常の方は寝ている間でもきちんと気道が確保されてそれによって空気の通り道が十分確保されています。
これ寝ている状態。
顔が上で鼻と口から空気が入ってきているという事ですね。
一方睡眠時無呼吸症候群の患者さんは喉の中央部分や舌の根元の部分が下に沈下してしまってそれによって空気の通り道が塞がれて無呼吸が起きてくる事になるんです。
どういう人が気道が塞がりやすいですか?あごの形態が非常に特徴的といわれているんです。
肥満や二重あごがありますと気道の回りに脂肪が沈着する事によって気道が狭く塞がりやすい状態になります。
この睡眠時無呼吸症候群実は痩せてる患者さんも非常に多いといわれているんです。
あごを注目しますと例えばあごが小さい。
あるいはあごが後退している。
このような事がありますと気道が狭くなりやすく気道そのものが塞がりやすい状態が生じてきます。
睡眠時無呼吸症候群になるとどういうふうに治療は行われるんですか?これは重症度によってその治療法が選択されていきます。
例えば軽症・中等症の場合はマウスピース治療というものが用いられます。
こちらが実際のマウスピース治療のマウスピースになるんですがこれは口に口くう内装具をつけて下あごが前に出るように固定してそれによって気道を広げるという治療法なんです。
少し奥歯の所に注目頂きたいんですが上あごの奥歯に対して下あごの奥歯の方が前に出てきているのがお分かり頂けますよね。
これどのくらい前に行くんですか?大体数ミリ…5ミリから7ミリ前後といわれているんです。
そして続いて…。
そのほかには手術療法というものもあります。
これは気道を塞ぐ部位が明らかな場合は手術が選択されていく事になります。
成人のみではなく小児にも適用される非常に選択としては多い治療法になります。
そして最後に中等症あるいは重症の患者さんに対してはCPAP治療というものが選ばれてきます。
これは鼻から空気を送り込む事によって気道を広げるようなそのような治療法なんです。
このCPAP機械を今日お持ち頂きましたので詳しく説明して頂けますか。
これがCPAPの機器になるんです。
大変小型化されて枕元に置くようになります。
患者さんは鼻にマスクを装着されてこの機械から送られる空気によって気道を広げて確保するという治療法なんです。
実際どんなふうに使うんですか?大変簡便な機械でしてここのスイッチ一つ押しますとこの機械は起動していきます。
そして今実際には鼻に空気が流れているんですがちょっと音を聞いてみたいと思います。
(空気が流れる音)聞こえますでしょうか?今空気がこのように流れています。
こうして空気を鼻から流し込む事によって物理的に気道を広げるというのがこの治療原理になる訳です。
これつけたまま寝るのが何となく違和感があるという方いらっしゃいますか?確かにそうなんです。
この治療法大変劇的な治療効果を上げるんですがその一方で装着する事によって眠る事自体が大変に難しくなるような患者さんもいらっしゃるんです。
そのような患者さんに対しては治療意義をあるいは継続する必要性を繰り返しご説明するんですが実際に難しいという事になりますと先ほどご紹介したような代替えの治療法としてマウスピースなどを推奨する事になります。
このCPAPの治療はどのくらい続けていくものなんでしょうか?これはしばらく長くお使い頂くものとお考え頂きたいと思います。
このCPAPの治療実は根本的な治療ではないのです。
ですから装置を装着している際にはその治療効果が出るのですが装置を外しますとその治療効果が消失してしまいます。
ですからより快適な効果のある次世代の治療法を待ちながら確実で効果のあるこのCPAP療法を現時点では継続頂く事が非常に必要となっています。
この睡眠時無呼吸症候群ですが寝ている時なのでどうやって気付くというか…。
寝ている間に自身の病気というのはなかなか気付きづらいものなんです。
家族やそばに寝ている方からの指摘が非常に重要となります。
例えばここにありますように大きないびき。
このような習慣的な大きないびきを指摘される場合は受診をされて実際の診断に至るケースは大変多いんです。
でも最近1人暮らしの方も増えていると思うんですが自分で気付く自分自身で見つける方法というのは何かあるんですか?自分でいろいろチェックする方法が何かあったら教えて頂きたいんですが…。
ここにあるような自覚症状でもご自身でチェックする事ができます。
このような症状がある時は積極的に病気の存在を考えてほしいと思います。
また1人の方でもいびきを録音できるといいですよね。
最近患者さん自身が自分の睡眠のいびきをICレコーダーやスマートフォンのアプリで録音してお持ちになる事があります。
特にアプリではある音の基準を超えた音のみを録音してくれるようなものもありますのでこのようなものを用いて自分の睡眠の状態を知って受診につなげてもらいたいと思います。
スマートフォンのアプリでもあるんですね。
今こういうものが。
さあでは次に医療機関で行われる検査の流れ久田さんお願いします。
ではこちらで見ていきましょう。
まずは問診でいびきの状態や日中の眠気など症状について聞いていきます。
そして次に簡易モニターを使って検査をします。
簡易モニターといいますのは睡眠中の血中の酸素濃度を指先で測るこの装置なんですね。
簡易モニターは自宅で行う事ができます。
また診断の確定に用いる終夜睡眠ポリグラフというのは1晩入院して脳波や胸の動きを記録し呼吸と睡眠の状態を正確に把握します。
この結果から重症度を判別し治療方針を決めていきます。
この検査ですがどこで受けられるんですか?この病気を専門的に治療診断しているような例えば呼吸器内科あるいは耳鼻咽喉科睡眠専門外来あるいは精神科といった科目を受診して頂ければと思います。
睡眠時無呼吸症候群になった場合日常生活で気を付ける事ってありますか?睡眠薬の使用には注意が必要です。
睡眠薬の作用というのは気道が塞がりやすい状況を作ります。
加えて寝酒やタバコなどもやはり控えて頂きたいと思います。
アルコールやタバコの煙も気道が塞がりやすい状況を作るからです。
そして最後に肥満にも気を付けて頂きたいと思います。
睡眠時無呼吸症候群を引き起こす代表的な要因の一つです。
日頃から運動や食生活そういったものに配慮して頂くとよいと思います。
では今日のまとめをお願いします。
睡眠時無呼吸症候群は高血圧心筋梗塞糖尿病と密接に関係しています。
少しでもいびきや日中の眠気を感じられる際には積極的に受診をしてまずは検査を受ける事をお勧めしたいと思います。
今日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
明日はご覧のテーマでお送りしていきます。
是非ご覧下さい。
2014/03/14(金) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康・選「睡眠時無呼吸症候群」[解][字]

眠っている時の症状であるために自分ではわかりにくい睡眠時無呼吸症候群。自分でチェックするためのポイントを紹介する。スマートフォンを使う方法も。検査・治療も紹介。

詳細情報
番組内容
眠っている時の症状であるため、自分では分かりにくい睡眠時無呼吸症候群。自分でチェックするためのポイントとして、スマートフォンを使う方法がある。重症になると、心筋梗塞や脳梗塞で死亡するリスクが高まる。治療に効果的なのが、鼻から空気を送り込むCPAPという装置。スタジオで実物を紹介する。寝酒や喫煙は気道を塞がりやすくするため控えるべき。肥満は、この病気の大きな原因なので予防を心がけることが大切。
出演者
【講師】日本大学臨床准教授…赤星俊樹,【キャスター】久田直子,古賀一

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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