浅香光代:「そのまんま、これを、その時は呼吸を大きく吸って、吐いて、真面目にやってください」黒柳徹子:私、ずっと笑っちゃってるんですけど…。
黒:今日だから話していただける、ちょっと折り入ったお話を伺います。
黒:いつも笑わせてくださる浅香光代さんです。
今日、ちょっと折り入ったお話を伺いますけど。
浅:そうですか?黒:そうですよ。
よくいらしてくださいました。
なんかさ、ダイヤモンド…。
どなたかにもらったダイヤモンド、誰かから、忘れちゃったけど。
見付けたら、私にくださると…。
浅:いいです。
あげますよ。
黒:だけど、ないんだって?浅:ないのよ。
黒:どこいったんでしょうね?浅:見てもらったら、1400万のダイヤだったの。
それ、私、どの男にもらったかわからなかったの。
失礼だね。
黒:失礼よ。
それで、でも、一応あったら私にくださるって…。
浅:そう。
だから、本当は今日あれば、持ってきたのよ。
黒:ないんでしょ?でも、それが。
浅:すいません。
黒:それで、今日のお洋服も全部、ご自分でお作りになったんですって。
もう、すごいでしょ。
これ、ご自分でお作りになったんですよ。
考えられない。
浅:恥ずかしいですよ。
黒:いや、でも、すごいじゃありませんか。
浅:いえいえ。
黒:中のにも、ピカピカ…。
全部、ご自分で付けてらっしゃるんですってね。
浅:そうなの。
だから、なんでも付けちゃってね。
葬式にも行けないくらいですよ。
黒:みんな付けちゃってるから、お葬式、行くのがないんですって、お洋服が。
浅:そう。
だから、作らなきゃならないの。
黒:そうよね。
でも、下の方なんかね、ズボンのところが、ちょっと、横がこう、ヒラヒラ裂けてるみたいになって。
下にレースのね、また、ストッキングみたいなのはいてらっしゃるからね。
レースがちょっと見えててね、なんか、色っぽいって。
浅:色っぽいですか?黒:でも、随分あれでしょ。
お痩せになったでしょ。
浅:ええ、そうですね。
今、12キロ痩せましたよ。
黒:前よりも?浅:ええ。
黒:じゃあ、前の太ってらした時のっていうか、お写真ありますから。
こういう感じでしたね。
こういう感じよ。
浅:イヤだな、イヤ!黒:イヤだ?これはイヤだ。
浅:いや、見てね、その前にね、お客さんがさ、「浅香さんキレイね、キレイね」って言われたから、私はね、バカだからね、そんなにキレイかなと思って、ビデオを出したのよ。
このデブじゃね、どうしようもないなと思っちゃって、それで痩せようと思いましたよ。
黒:それで、さっきの私に教えてくださった、黒田節でやる流儀を考えた…。
ちょっとVTRで、なんか「ひねる」っていうのを、「しねる」っておっしゃるんですけど、しねるんだっていうんで。
ちょっとVTRで見てみますよ。
もうちょっと長めに。
浅:「こっちへ、こうきた時に、ゆっくり…」黒:「こんな事やるんですか?」浅:「ええ」黒:「ねえ、痩せるのに、こういう風にやるの、随分大変…」浅:「それで、これをまた、そのまんま、これを…」「その時は、呼吸を大きく吸って、吐いて、真面目にやってください」浅:「7、8、9、10でここにきますね」「すると、また今度は、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20」「ここで20になります」黒:「はい」浅:「これからですよ」「21、22、23、24、25、26、27、28、29、30」「ちょっと…」黒:「違うの」「ここからまた、1からやんないで、21から、やんなきゃいけないの?」「それが大変なの」浅:「そうすると、ここはね、しねられ、これが割に…」黒:「ひねるのは、わかりますよ」「でも、21から、もう1回やるの?10からやらないで?」浅:「いいんですよ、いいんですよ」黒:「いやいや、21、22…」浅・黒:「23、24、25、26、27、28、29、30」浅:「するとね、ここがイヤってほど、しねれちゃう」黒:「ひねりました」浅:「ねえ」「これ、また同じで、1、2と、さっきの…」「声を出す事がね、発声法でいいんですよ」黒:「30っつったら、今度、31って言うの?」浅:「いらないの。
また、元に戻るの、1、2、3…」黒:あれ、本当に私、笑ったの、おかしくて。
でも、それでも、あれで随分お痩せになったってね。
浅:本当、痩せすぎちゃった。
黒:今、太りたいんですって?浅:太りたいのよ。
だって太るとさ、ブスがさ、こんなにブスだったのかと。
お客さんがさ、「まあ、浅香さん本当にキレイね」って言うと、私は本当にバカだから、本当に自分がキレイだと、いい女だと思い込んでたの。
だから、もうイヤんなっちゃった、それで。
黒:あの写真ご覧になったりして。
浅:イヤですね。
黒:あ、そう?でも、バストは、どんなに…。
あ、これがイヤなのね。
これがイヤなのね。
浅:イヤな。
ひどいな、ブスだね。
黒:これで着物、着てらしたんですからね。
浅:そうなのね。
黒:でも、あれですね。
胸は、今でも出っ張ってらっしゃるのね。
出っ張ってるというと変だけど。
浅:そうですね。
これはね、あんまりパコッとしちゃうと具合悪いでしょ?でも、もう少しね、私は、ここから太ってたんですよ。
黒:昔はね、うん。
浅:するとね、お客さんなんか、バーンッてたたきにくるのよ、私の。
失礼ね。
黒:胸を?浅:ええ、胸を。
「全然、引っ込まない」って言われちゃってさ。
黒:本物だからでしょ、それはね。
でも、いいじゃありませんか。
だから、今は太りたいぐらいで、もうちょっとっていう感じですかね。
浅:立っててもね、年中こういう風にね、もったいないからね、こうやってるんですよ。
黒:足を。
浅:ええ、足をね。
あと、このね、後ろをね、立ってる時、後ろをこうね、持ってるのよね、自分で。
そうするとね、なんか、なんとなくね、それね、やらないとね、気持ちが悪いわね。
黒:でも、確かにこうやってると、胸張って、こう、背骨がピンとしますね。
浅:そうですよ。
黒:後ろで手を、こういう風に押さえてると、こういう風にね。
浅:そうです、そうです。
だからまあ、痩せたらね、足、年中、立ち回りでけがするでしょ。
それはね、だいぶよくなりましたよ。
黒:そうなの?細くなったら。
浅:そうです。
だからね、痩せたでしょ。
医者がね、「浅香さん、あれですよ。
痩せたからね、悪いとこなくなりましたよ」なんて言われちゃうの。
黒:そうなの。
血圧とかなんとか、そういうの?浅:そうそう。
黒:でも、あれ。
ご主人はどうしてるの?世志凡太さん。
浅:よく言うわね。
黒:なんで?だって、結婚したっておっしゃったじゃないの。
浅:そりゃそうよ。
結婚って言われると困っちゃうんだけどね。
黒:そうですってね。
正式じゃなかったんですって?浅:そんな事ないですよ。
あ、これ、結婚式。
黒:だから、このぐらい太ってらしたのよ、ほら、見て見て。
浅:そうよ、太ってるのよ。
黒:これがイヤなのね。
浅:イヤなの、これが。
私、こんなに太ってると思わなかった。
黒:そう。
浅:だから、私ね、ほら、世志凡太っていうのがさ、ジャズでしょ、ズージャの方だからね。
こっちは、ほらチントンシャンの方でしょ。
だから、それでね、そんな一緒になるつもりも、なんにもなかったのよ。
そしたらね、みんなから「おめでとうございます」って言われちゃってね。
人間っていうのは、はたからワーワー言われちゃうとさ…。
私はね、一緒になってもね、うまくいくかどうかが、自分で自信がないから。
そしたら、向こうもそう言ってましたよ。
「浅香光代じゃね…」って。
それじゃあ、そしたら他の人がね、来ててね、「じゃあ、1クールなら三月だから、そのくらいならいいんじゃない」。
黒:テレビのドラマのあれね、1クールってね、うん。
浅:そうそう。
だから、それで1クールで…。
1クールのつもりでいたらね、ふっと気が付いたらね、ビックリするでしょ。
これだけ…、例えば一緒になりました。
籍は入れてませんよ。
黒:籍、入れてなかったの?浅:イヤなの。
だって、いつ別れるかわからないんだからさ。
黒:「イヤなの」って、あれ、結婚式してらっしゃるみたいだけど、籍入れてないの?浅:そう。
向こうだって、あんた、モテたんでしょうからさ、お互いにね。
だから、三月でやめるんなら、はっきりしていいじゃないのっていう事になったの。
そしたら私ね、本当に三月で…。
もっと早くいっちゃうんじゃないかなと思ってたの。
で、1クールにしたんですよ。
だってね、朝、会うでしょ。
「おはよう」でしょ。
それで、あと会わないんだから。
会っても、帰ってきた時、すれ違いでさ。
「あ、お疲れさま」って。
ふた言しか言わないのよ、日本語。
黒:今でも?浅:ええ。
それでね、ふとね、気が付いたらね、みんながね、「よくもったわね」って言うんですよ。
だから、短い言葉ね。
「おはよう」「お疲れさま」。
これで、ふと気が付いたら22年よ。
黒:そうなの、長いですよね。
浅:ねえ、本当。
だから向こうもビックリしてんのよ。
黒:なるほど。
今日は、ちょっと、立ち入った事っていうかね、今まで伺った事のない事なんですけど。
せっかくですから、伺っておいた方がいいかなと思うんですけど。
お子さんがいらっしゃるって。
浅:まあ、そうですね。
黒:もう、おっしゃって…。
みんなね、やっぱり皆さん、ご存じないんだわ。
あそこで、「ほう」っていう声が聞こえたから。
もう息子さん、61歳と、それから59歳。
もう、そのぐらい大きくなっちゃってるのね。
浅:そうです。
黒:だから、私たちは、その事を全然知らなかったわけだから、お子さんがいらっしゃるって話も、別に聞かなかったんだけれど。
実は、おっしゃったように、それだけの座頭で、座長でいらっしゃるので、そこで、お母さんやったりとか、なんか、そういう事があって、出来なかったんですって?その時。
浅:そうです。
でもね、私はね、まあ、子どもはね、うちの座員にもね、言ってませんよ。
黒:すごいわね。
じゃあ今日、皆さんビックリしちゃうわね、きっと。
浅:ええ。
だから全然ね、やっぱりね、子どもがいるっていうだけでね、人気が下がっちゃうんですよ。
黒:やっぱりね。
それは浅香光代さんだから、余計ね。
浅:それで、おまけにね、まあ、座長でやってると、顔出せばさ、一人者だと思えば、「これ、小遣い」とかってくれるでしょ。
黒:ちょっと待って。
今の手つき、もう1回やって。
浅:小遣いくれるじゃない?「ごっつぁんです」って、こう…。
それなのにさ、おまけにね、男がいたなんつってたらね、それで子ども産んだっつったら、もう全然、お客が、あんた、入りませんよ。
黒:なるほどね、うん。
お客が入らない、うん。
浅:ええ、それは。
黒:すると座員を養っていけない。
浅:そうですよ。
ですから、座員にも言わないんだから。
だから、弟子にもわかんないようにしてたんだから。
黒:大変だったでしょ、そしたら。
浅:大変ですよ。
だからもう、子どもがね、物心つきましても、絶対ね、「お母さん」って呼ばせなかったんですよ。
イヤなんですよ。
黒:なんて呼ばせたの?浅:だから、「先生」しか言ってないんです。
黒:みんなが呼ぶように「先生」って呼ばせたの。
浅:そうです。
それでね、例えば、子どもが、まあ、2人で来るでしょ。
こうやってお辞儀しても、「あ…」って、こうやってたの。
イヤなんだけど、しょうがないでしょ。
黒:「僕たち、なんとか」って言って、名前なんか呼ばなかったんですね。
浅:呼ばない。
「あ、坊ちゃん」とか、もう全然。
黒:あ、そう。
浅:だって、そうしないわけにいかないじゃないの。
そして私ね、お客さんの子どもは抱きましたけど、自分の子どもね、いっぺんも抱いた事ありません。
黒:今の手つき、すごいわね。
もう、なんか時代物ね。
時代物じゃない?なんか。
浅:どうしても時代劇になっちゃうの。
いっぺんも抱いた事がない。
黒:今の手つきね。
「抱いた事ありません」。
浅:だからね、自分でね、ただ申し訳ないなと思ったのはね、ちょうど幼稚園でね、今度は学校、1年上がるっていってね、2人で来たんですよ、このね、ちび公がね。
そしたらね、私にね、ふっと見たらね、下のとこに、こうやって、うずくまってるのよ、2人とも。
黒:外に、うん。
浅:だから、「どうしたの?」っつったらね、「お弟子さんが、先生が休んでるから上がっちゃいけないって言われた」って言うの。
黒:お休みになってたのね、うん。
浅:ええ。
みんな離してるから。
それで、こうやって、「何?」っつったら、「うん、今日はね、お願いに来たの」って。
「何?」っつったらね、「僕ね、“お父さん”って呼んでもいい人が出来たけど、いいかしら?」って言うの。
ビックリしちゃいました、私。
黒:ええ。
もしかして…。
浅:そしたら、「なんなの?」っつったらね、「お巡りさんがね、“お父さんって言っていい”って言ったから、先生、お父さんっていう…、お巡りさん、お父さんって言っていい?」っつった時、私はね、本当にね、もう子どもに一本取られましたよ。
「そう、わかった」っつって、そのさ、お巡りさんがいたでしょ。
「どうもありがとう。
お父さんって呼ばせないからね」って。
「そう…」っつって、私の顔をね、そのお巡りさんがさ、見て、なんべんも「いいんですか?いいんですか?」って。
言わせたいっていう意味で、こんな事やったの。
黒:いいお巡りさんだったんだね。
お父さんって呼んでもいいよって子どもたちに言ってくださったのね。
浅:だから、私はね、子どもに、ああ、可哀想な事したなと思いましたね。
だって、「お父さん」って、いっぺん呼びたかったんでしょ、誰でもいいから。
黒:お手伝いさんが、ずっと見てたんですって?浅:あのね、お手伝いさんというよりかは、お医者様の奥さんで亡くなって、乳母みたいですね。
だから、1人にね、2人ずつ付けたの。
黒:そんなにいっぱい。
浅:ええ。
だって、やっぱりさ、私の責任がありますからね。
黒:違う家に。
浅:そう。
それで、ちゃんとね、私の家と、真ん前なんだけど、ちょっと離して、それで育てたんですよ。
黒:でも、時々は見えるの?子どもたちの事が。
浅:ええ。
でもね、のぞいたりなんかしませんよ。
全然、別になってますからね。
黒:それで、母の感情がよくないと思ったんですって?浅:そうですよ。
だからね、私はね、本当にね、お母さんっていうね、なんかテレビでもね、芝居でね、ちょっと聞いてるとね、胸が痛くなりますね。
私はね、子どもが、お母さんって言いたかったんだろうなと思ってるの。
黒:でも、先生って言ってたの、ずっと。
今でも先生って言ってるんでしょ。
浅:もちろんね。
なんかっつっても、「先生、これ召し上がりますか」って。
私、なんだかさ、「召し上がりますか」って言われるのさ、なんかさ、よっぽど高いね、あれみたいでしょ。
だから、やんなっちゃったなと思ったけども、最初から、そういう風にしつけたから。
部屋へ来ても、お辞儀して、「どうもありがとうございました」。
黒:でも、その子たちの生活費は、もちろんね、浅香さんが出してらしたんだからね。
浅:もちろん。
それで、アメリカ行きたいって言うから、向こうへ。
で、今度は帰ってきたら、言う事がいいじゃないの。
「ここの家、あれだな。
プールもなくてイヤだな」って。
「うるせえ!」なんつっちゃったよ。
黒:上のお兄さん、お兄ちゃん、息子さんの上の方は、保険の仕事。
次男の方はテレビのお仕事って。
その、おなかが大きいのが、どうして、座員にもわかんなかったかっていうと、ビックリしたんですけど、昔の浅香さんのいでたちが、座長のいでたちがね、これ、確かにわかり…。
これですもの。
おなか大きくても全然…。
この時も、おなか大きいのかしらね、この時、わかんないけど。
浅:そうですね。
これは、まだ四月ぐらいでしょ。
黒:そんなぐらい?全然わからない。
浅:わかんないでしょ。
だって、腹布団入れてますもの。
黒:普段はね。
浅:ええ、普段。
黒:それで、あれで、飛んだり跳ねたりしてても、子ども大丈夫だったの?浅:大丈夫ですね。
でも、その代わり、パッと来ても、バッとやって、気張っちゃうでしょ。
あんまり、こういうね。
黒:やんないで。
揺すらないで、子どもを。
子どもが入ってる時は。
でも確かに、おっしゃるように、そうやんなきゃ、お客様がね、ファンになってくださらない。
女剣劇の座長が、子どもなんか抱いてたりなんかしたんじゃ、とてもダメっていうね。
浅:なんか、所帯じみちゃうじゃない?そうでしょ。
だから、それはもう絶対。
黒:そう。
それで、みんなを、すごい人数養わなきゃいけないとかね、そういう事だったから。
子どもたちも、それが、わかっていたから、お巡りさんを、お父さんって呼んでいいかなとかって。
でも、それはね、たまらない事で、それはダメって。
浅:ですね。
黒:でも…。
ちょっと伺うんですけど、その、年が離れた30ぐらい年上の男の方、お父さんね、子どもたちのお父さんは、とても好きだったんですって?浅香さんが。
浅:ええ、そうですね。
だから、私は、はっきりしてたしね、2号じゃイヤなんですよ。
黒:うん、わかりますよね。
浅:だからね、ちゃんと結婚して…、じゃなきゃイヤだって言ったんです。
そしたらね、本当ね、向こうのね、先生がさ、奥さんと別れるって言ってくれたの。
そしたら私、申し訳ないでしょ。
そしたら私のところに、「私は別れますからね、うちの主人と一緒になってくれ」って言われちゃったの。
黒:向こうの奥さんから?浅:ええ。
だから、私ね、「奥さん、何言ってんですか」って。
「私は、それこそ、しがない役者ですから、そんな事、言わないでください」っつったの。
黒:あら…。
浅:それでね、「私はね、これから、ちゃんとした人と結婚します」って。
まあ、結婚したヨシダっていうのもね、一緒になりたいわけじゃなかったんですけど、そうしないと、向こうの先生も奥さんも立場がなくなっちゃってるから。
だから私は、ヨシダっていうのと、ちょうど奥さんと別れてね、ちょうどいいっちゃおかしいけど、まあ、よく…。
私も、お店出してたもんだからね、飲みに来たりして。
「もう俺は1人で、もう本当、ホッとした」とか言ったから、「それで社長、私が結婚したいって言ったら、どうします?」っつったら、「ああ、いいよ」っつったの。
まさか本当とは思わないの。
それでフッと、それで結婚しちゃったの。
黒:ヨシダさんっていう人と。
浅:そうです。
黒:そしたら向こうの奥さんにも悪いと思ったから。
でも、向こうの奥さんも、すごい方ですよね。
浅:ええ、そうですね。
黒:でも、浅香さんにとっては、いろいろ大変で、長男の娘、本当は孫なんだけど、その子が結婚する結婚式に来てくれって言われて、そこにいらっしゃったら、スピーチって頼まれたんですって。
浅:ですから「私は、浅香光代です」と。
「お祝いに、じゃあ、ひとさし」っつって、ちょっと踊って、こんな事やってね、こう隠す…。
手があっても、こうやってもね、なんか、自分でこう…。
涙ってのは、あんなにね、せき込んで出るのかなと思ったんですよ。
黒:あ、そう。
浅:それでもね、みっともないから、ちょっと、こうやってね。
それで、あと、こんな事やってさ。
そばへ来てね、踊ってさ、「おめでとう」って。
「どんな事があっても男は嘘つきだからね、何を言われてもね、浮気しちゃいけない」とか、そんな事…。
「男はね、浮気出来るような男じゃなきゃダメよ」とか、余計な事、言っちゃって。
黒:でも、その人の事を孫とは言われないから、小さい時から知ってる女の子ですっておっしゃったんですって?その孫の事をね。
浅:ええ。
黒:小さい時から知ってる女の子が、今日、結婚するんで来ましたという事だったら、みんなもそんな怪しまないっていうか。
本当は孫だったの。
だから、涙は出るね。
そりゃ、どうしたってね。
浅:私は、それでね、「ちょっと仕事があるから」っつってね、「じゃあ、失礼します」っつってね、スーッとね、本当に踊り、何を踊ったかさっぱりわからないんで、自分でほら、泣いた手だとか、そんな手になっちゃう。
こうやっといても、こうやってもね。
ああ…、ひと言ね、優しい事を言ってやるっていうのは、そんな事ぐらいですよ。
そしたら、よくね、その、お婿さんがね、あとで、「男ってのは浮気しなきゃダメだとか、浅香さんって面白い人ですね」って言うからさ、「いや、だってさ、浮気しちゃいけないって嘘になるからさ、男はいいじゃないの」って。
そのくらいの甲斐性があった方が、いいという事を。
黒:それは孫の旦那さんね、言ってみりゃあね。
違うっていうか、知ってる娘の旦那さんが、そう言ったの?浅:そしたら喜んでましたよ。
黒:浮気してもいいって言われて。
浅:ええ。
黒:ちょっと、ごめんなさい。
これ、次男、昭次さん。
その方に、担当の者がね、ちょっと立ち入った事だけど、浅香さんの事をどんな風に思って生きてきたのかという事を伺って、お手紙いただいたんです。
浅:そうですか。
黒:いいですか、ちょっと読んで。
浅:はい、どうぞ。
黒:「私は女剣劇の座長浅香光代の隠し子として育ちましたが、寂しいと思う事は1つもありませんでした。
物心がついた時から、父も母も暮らしの中にいませんでしたので、それが当たり前だと思っていました」「お手伝いさんに世話をしてもらいながら、兄と2人で生活をしていました」「お金がなくなると、兄は、母の家に出向いて生活費を受け取る、そんな日々でした」「幼い頃から私の身についていたのは、浅香光代という大きな名前に、傷を付けてはいけないという事」「後ろに手が回るような事だけは、してはいけない」「それだけは守ってきました」「母は芸を磨きながら、座員の生活を守るため、必死で働きました。
母の誠実な姿を見ているからこそ、私は、ひねくれもせず、ここまできたのだと思います」「人に気を使うばかりの人生を過ごした先生、これからは、自分のためだけに好きに生きてください」次男、昭次さん。
この方はテレビ関係のお仕事なので、公にさせていただきました。
浅:なんか、恥ずかしいですね。
黒:いや、でも、いい息子さんに育ってますよね。
こんな事って、普通、あり得ないじゃないですか。
浅:はい。
黒:ねえ。
じゃあ、これお渡ししておきますね。
浅:ただ、この間もね、ちょっと私が、具合悪かったんですよ。
そしたらね、「僕、恥ずかしいけど」っつってね、お金、持ってきたんですよ。
黒:この子が、うん。
浅:ええ。
そしたらね、私は本当にね、まあ、いろいろしましたよ、子どもたちにね。
金でするんじゃなく、心で出来なかったって事をね、金さえあればいいんじゃないかってな、そういう気持ちを持ってた事があったのにね、「僕ね、ごめんね」っつってね。
「これっきりだけど、また入ったら、先生、持ってくるからね」っつってね、お金をね、持ってきてくれましたよ。
だから私は、もう何もかも忘れましたね。
「これ、なんか食べて」って言われてね、そのひと言で、ああ、やっぱり、子どもってよかったなと思ったんですね。
浅:でも、もう、やっぱり大人になったんですね。
私の事をね、そういう風に思ってくれたって事は、うれしいです。
黒:そうね。
なんにも恨みがましい事を言わないで、どうしたらお母さんが喜ぶかっていう風にね、思ってくれてたっていう事ですものね。
浅:でも、これからはね…。
心配してね、本当にね、朝早く起きたりね、もう、みんなの事、いろいろ考えてやってるでしょ。
もう、自分のね、浅香光代の生き方を考えなさいって、この間、しみじみ言われたの。
黒:この手紙にも書いてあるじゃない。
浅:それでね、これからは…。
今ね、お年寄りが多いんだから、皆さんのとこ行って、どうしたらね、元気になるかって。
浅香光代が、こうやって元気にいられるのは、こうして、こうだという事を、皆さんに話をして、1人でも、ああ、そうかって感動してくれれば、それでいいと思いますって言われましてね。
だから私も、そうだなと思ってね。
バカにいい格好してるみたいだけどね、ちょっと老人ホームとか、まあ、いろんなとこへ行くように手配をしてもらってます。
黒:めったに見ない浅香さんの涙を今日は見ましたよ。
でも、何か1つ、おっしゃりたい事があるんですって。
浅:はい。
うちのせがれから電話なの。
「先生、ごめんね」。
「ひと言、聞きたいけど怒らない?」って言うから、「怒らないよ」って「本当に怒らない?」。
「怒らないって!言いなさい」っつったら、「本当は僕のお父さん、誰なんですか?」って聞かれちゃったの。
黒:うわあ…。
浅:ねえ。
だから、私が、「お前たちに言わなかったけど、悪いけど、本当にすばらしい、日本の国を動かしてる人なんだよ」って。
こういう方なんだよって言ったら、「ごめんなさい。
もう二度と聞きません」って言って、電話、切ってくれたの。
私ね、これには参りましたね。
黒:そう…。
浅:だからね、「先生ね、ずっとね、生涯ね、その人を思って、そして、生きてってくださいよ」って言われちゃった。
ええ、だからね…。
黒:でも、あれですか。
今でもね、お子さんたちには、お父さん…。
いつも心の中では、その子どもたちの本当のお父さんの事は、いつも心の中にあったんですか?浅:そうです。
だからね、ああ本当に可哀想な思いをさせたなという風にね。
そしたら私に「ごめんなさい」って言うから、「いいよ」っつったらね、「もう二度と聞かない、わかった」。
「すばらしいお父さんなんだね」って言われましたよ。
だからね、私は、これからの人生は本当に、ああ、やっぱり、花道で、七三で見えを切って、「ああ、浅香、惜しい事をしたな。
まだ、やれるのに」という人生を私は、これから送っていきたいと思います。
黒:そうですか。
でも、まあ、まだまだお元気なんで、大丈夫ですよ。
浅:頑張ってやりますよ。
黒:そうよ。
もうちょっと太ってね。
浅:そう、本当ですね。
これですよ、こんなに痩せてるの。
黒:ねえ。
どうしたの、それ。
あれのやりすぎなの?あの、なんていうの?あのダイエットの体操の。
浅:でも、私は、あれです。
徹子さんの部屋に出たから痩せたんですよ。
自分の姿を見て、なんて、まあ、デブだろうと。
黒:昔の写真、ご覧になったんで。
浅:それでね、よし、見返してやろうと私は思って、いろいろやって、12キロ痩せたの。
黒:でも、あの昔の姿は、ご自分で、あまり見てらっしゃらなかったの?それじゃあ。
浅:そうですよ。
イヤんなっちゃった、私。
気持ち悪くなっちゃった。
これじゃ、ギャラ払う人いないと思ったんです。
黒:すごいのね。
それで…。
浅:ええ。
黒:うわあ、考えちゃうわ、私も。
黒:浅香さん、本当にすごい女座長。
浅:頑張ります!黒:うん、通しましたね。
2014/02/14(金) 13:20〜13:55
ABCテレビ1
徹子の部屋[字]
〜告白…秘密で産んだ息子が2人〜浅香光代さんが今日のゲストです。
詳細情報
◇ゲスト
剣劇女優・浅香光代さんがゲスト。
◇番組内容
女座長として辛い選択をせざるを得なかった浅香さん。それは公に子どもが産めなかったこと。10代で座長となり座員の生活を抱える責任から、二人の息子を秘密で育てた。息子たちには「先生」と呼ばせ他人のように振る舞ってきたという。今日は次男からメッセージが届き、母と呼ぶことを禁じられた息子としての想いを明かす。
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)
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