にっぽんの大地から生みだそう〜第43回日本農業賞〜 2014.03.29

(武内)
プリンプリンの卵。
色鮮やかなトマト。
甘くてジューシーなトウモロコシ。
品質の高さで世界からも注目を集める日本の食。
それを支えているのは日本の農業生産者です
(拍手)
毎年その中から優秀な農業者の方々を選ぶ日本農業賞の表彰式が今月8日東京・渋谷のNHKホールで行われました
第43回日本農業賞個別経営の部大賞。
43回目を迎える今回の応募総数は200件以上。
現地審査も交えた厳正な審査により日本の農業を代表するトップランナーが選ばれました。
今回番組では受賞者のもとを訪ねその取り組みを紹介します。
長崎県の五島。
離島のハンデを克服するために高菜の生産を始めました。
今や全国2位の生産量を誇る現場に俳優の杉浦太陽さんが密着
(杉浦)せ〜の!よっ。
あっ顔が隠れた。
大物だわこれは。
幸水梨のブランド化に成功し50年も家族的経営を続けている広島の梨園。
女優の滝沢沙織さんが味のおいしさの秘密に迫りました
(滝沢)頂きます。
あっ甘い!
日本の農業を取り巻くさまざまな課題。
農家の収入を増やすための6次産業化をどう進めればいいのか…。
増え続ける耕作放棄地の対策は…。
受賞者の新しい発想にはそれを解決するヒントがありました
(一同)よいしょ〜。
私たちの食を支える大切な農業。
ちょっと元気になる受賞者たちの取り組みをご覧下さい
こんにちは。
アナウンサーの武内陶子です。
今年もやってまいりました日本農業賞。
この賞はNHKとJA全中そして各都道府県のJAが共に主催しているもので今年で43回目を迎えました。
意欲的に経営や技術の改善に取り組み食や農の担い手として先進的な取り組みをしている方々いわゆる農業のトップランナーの方々を表彰している賞です。
スタジオには審査委員長の東京大学大学院教授の大杉立さんにお越し頂きました。
どうぞよろしくお願い致します。
さて今回大賞特別賞を受賞した方々のお写真がこちらにございます。
移動頂きまして…。
さあ今回もいろんな方々が受賞なさいました。
北は北海道からいい笑顔のご夫婦でございます。
そして岩手長野。
それから山梨は3部門にわたって賞をお取りになったんですね。
(大杉)そうですね。
山梨県は今年非常に優秀な事例が多くて個別の部の大賞集団の部の特別賞食の架け橋の部の大賞3つを取りましたですね。
この冬は雪の害などもありましたからこれはうれしい事ですね。
よかったと思いますね。
頑張っておられます。
全部で9組の方々です。
NHKホールで授賞式が行われました。
どうぞ。
大賞3組特別賞1組です。
意欲的に経営や技術の改善に取り組み地域社会の支持と共感を得ている方々を表彰します
(司会者)おめでとうございました。
同じく大賞3組特別賞1組です。
意欲的で想像力があり他を啓発するにふさわしい集団を表彰します
(拍手)
食の架け橋の部は大賞1組です。
農業者と都市生活者消費者との新しい連携を実現する取り組みを表彰します
そのほかご覧の方々が優秀賞ならびに奨励賞に選ばれました
はい。
スタジオにはこうして今回受賞なさった方々のお作りになったものが並べられております。
一次産品もありますしジュースやそれからドッグフードみたいなものもありますね。
ちょっと多岐に富んでおります。
さあそして今回受賞した農家の方々を訪ねて頂いたお二人ご紹介致します。
どうぞ〜。
杉浦太陽さんそして滝沢沙織さんでございます。
ようこそお越し下さいました。
どうぞお掛け下さい。
え〜杉浦さんはNHK総合で放送されてます「キッチンが走る!」で全国のいろんな農家を訪ねていらっしゃいます。
かなり回っていますね…。
今回は?今回はですね僕長崎県の五島列島の方に行ってまいりまして。
まだ「キッチン」も行ってない所なんですけども。
おっ初めて!?僕も初五島列島だったのでまさか五島列島にこんな豊かな農業があったとは…。
後々説明しますけども。
お楽しみに。
そして滝沢さんはBSプレミアムの「晴れ、ときどきファーム!」にご出演なさっているほかご自身でも滝沢ファームを!農業をやってらっしゃるんですね。
私も日頃はお野菜を作っているんですが今回私が取材に行った先は広島県の世羅町という所で幸水っていう梨。
多分皆さんもうご存じだと思うんですけど。
そこに自分自身も農業体験をして行ってきました。
楽しみにしております。
さて大杉先生今回の大賞の受賞理由これ大きく3つのテーマに分かれているんですね。
この3つのテーマに分かれているという事なんです。
ちょっとこれで説明致しますけれども…。
普通農家の方たちは農作物を生産していますね。
これは第1次産業。
それから加工するのが第2次産業。
販売するのが第3次産業といって分かれてはいますけれど…。
普通の農家は第1次産業だけなんですけどもそれを加工から販売まで含めて一人で頑張るという事を通じて収益をアップすると。
そういうのが今の6次産業化という流れになっていますね。
6次産業。
新しい言葉ですよね。
新しいですね。
さあまずその6次産業化に成功している農家の取り組みをご覧頂きたいと思います。
飼っている牛は83頭。
いち早く哺育・搾乳ロボットを導入し人手をかけず牛にストレスを与えない事で多くの乳量を得ています。
牧場で取れた生乳と地元の食材などを使ってアイスクリームの加工販売を行い豊富なメニューで大人気。
直売所を開設し地元農家に開放するなど6次産業化に積極的に取り組んでいます。
北海道新篠津村。
こちらの受賞者は6次産業化でなんと8,000万円もの販売額をあげています。
(取材者)どうもこんにちは。
(2人)こんにちは。
(取材者)よろしくお願いします。
すごい雪ですね。
大塚さんの売りは何と言っても有機栽培で育てた高品質なミニトマト。
トマトの味を競う全国大会で何度も優勝するほどの実力です。
大塚さんはとにかく研究熱心。
国内だけでなく海外からも情報を積極的に入手。
例えば…。
これがですね…一日に4の水を定期的に苗に与えてくれるこの装置。
作物に適度にストレスを与える事で甘みを生み出し人手もかからなくて済む優れものだそうです。
裕樹さんのこだわりには理由がありました。
100年前にこの土地に入植した曽祖父から続く4代目。
高校卒業後近代農業を目指しミニトマトの水耕栽培を始めます。
しかし苦労して育てたミニトマトがなんと…。
そこで取り組んだのが当時北海道ではほとんど行われていなかった無農薬による水耕栽培。
都市部の消費者に向けた商品の開発に挑戦しました。
ほかの作物を一緒に植えたり熟成時間を調整したりして4年で栽培に成功。
需要が多い運動会の時期に出荷した事も功を奏し1パック480円もの値がついたのです。
その後少しでもニーズがあればマイナーな作物でも有機栽培に挑戦。
手がけた作物は60品目にも及び契約栽培で確実に利益をあげてきたのです。
更に大塚さんたちは自ら加工品の開発販売に乗り出します。
有機栽培したサツマイモを使い雪の中で寝かせて糖度を増し甘くした干しいも。
枝豆やかぼちゃニンジンなどを使用したプリン。
4種類もの野菜をじっくり煮込んで作ったスープなど。
これらの開発には妻の早苗さんの女性ならではの発想が生かされていました。
高級感を打ち出したデザイン。
あえて高めに設定した販売価格など。
女性が自分へのご褒美として買う事を想定したそうです。
更に農家の暮らしに興味を持っている主婦が多い事を知り家族で体験する農場体験やハウスの中で一流シェフに畑で取れた野菜を使って料理を作ってもらうイベントを提案。
顧客の拡大に努めてきたのです。
3年前大塚さんはより全国のお客さんに商品をP.R.するため新千歳空港に道内の農業者と組んで店を開きました。
最近食べてない。
おいしそうだね。
お土産品の中にはちょっと変わった商品が。
有機野菜を使ったドッグフードです。
実はこれも妻の早苗さんのアイデア。
何から思いついたかというと…。
大塚さんは福祉施設でドッグフードを作っている事を聞きNPO法人を立ち上げ近隣の障害者施設に製造を委託しています。
大塚さん夫妻には3人の子どもがいます。
消費者の声と向き合った商品を作り続ける事で農業が夢のある仕事である事を伝えていきたいと考えています。
すてきなご夫婦ですよね。
旦那さんが一生懸命こだわって売る方は…。
奥様が考えて。
目の付けどころがそれぞれ違いますもんね。
トマトも運動会の時期に合わせて…。
プチトマト使いますもんねお弁当で。
なかなか思いつかない。
そういう工夫でぐっと売り上げが伸びたりするんですね。
そして大塚さんが作ってらっしゃる干しいもをご用意致しました。
召し上がってみて下さい。
雪の中で干してちょっと甘さを増す…。
いろんなお芋のを作ってらっしゃるんですけど。
手に持っただけで糖分がペトッペトッとこう…。
あ〜甘い!自然な甘さですね。
いも本来の甘みがぐっと増したような。
凝縮された感じがしますね。
これはパッケージゴールドにしてもいいですよ。
ね。
子どもでも安心なおやつという感じもありますよね。
子どもに食べさせたい。
さあそしてもう一方特別賞の松原さんご夫妻酪農をやってらっしゃってジェラートがすごく人気だという事で皆さんにご用意致しました。
滝沢さんトマトの味。
それから太陽君はじゃがバター。
じゃがバターアイス?そして先生はかぼちゃのお味を。
いかがですか?召し上がってみて下さい。
すごいですね15種類ぐらい…年間では50種類ぐらい作ってらっしゃるそうなんです。
アイデアがすごいですね。
じゃがバター誰がアイスにしようと…。
なるべく地元の産品を使ってらっしゃるんですって。
(滝沢)あ〜。
トマトの爽やかさがフワッと来る後から。
おいしいとっても。
じゃがバターどう?やっぱねバターが乳製品なのでバニラのような風味がフワッと来るんですけども後味がじゃがバターのいい香りが…。
(滝沢)鼻から抜けるよね。
いいですね。
どうですか?先生。
かぼちゃの…結構薄味なんですけどでもやっぱり最後にフワッとかぼちゃの香りがしてとてもおいしいですね。
さあ今回ですね大杉さん現地調査に行かれましてそれぞれの皆さん受賞者の皆さんのとても心に残ったひと言を事前にまとめて頂きました。
まず最初のひと言はこちらでございます。
はい。
これはどなたの言葉ですか?これは北海道の大塚ご夫妻が言われた言葉なんですけれどもVTRにもありましたように1パック5円でたたかれたと…。
それに対抗するために無農薬で480円で売ったというね…。
それで今頂いたように干しいもとかそれからプリンとかスープとかそういう形で独自産業開発の活路を見いだして成功したというそういう事だと思いますね。
プラスアルファ幅広い視野が必要なんですね。
やっぱりこういう形に変わると手に取りやすいですしね。
確かに。
かわいいと思いますね。
かわいいし誰でも食べられるっていうので。
そうですよね。
作る楽しみプラスアルファの利益がちゃんとあるというのは子どもたちに継がせてあげられる状況もありますし魅力ですよね。
3人のお子さん誰が継ぐかで…。
「はいはいはい!」。
みんなね手を挙げちゃって。
すてきじゃないですか。
でも全国見渡しますと大塚さんのように何でもできるような農家さんというのもそうたくさんはなかなかない。
自分のところで全部生産から加工までできる人は少ないんですよね。
そうした農業をサポートする加工会社が今回食の架け橋の部で優秀賞を受賞しました。
続いてその取り組みをご覧頂きましょう。
南アルプスの麓長野県飯田市です。
直売所が軒を連ね県内でも農産加工が盛んな地域として知られています。
その手助けをしているのが…この日も加工に使用する材料を積んだ農家のトラックがやって来ました。
持ち込まれたのは大量のりんご。
およそ100ケース分2tに上ります。
よく見ると傷やシミなどがついています。
市場には出荷できない規格外のりんごです。
いろいろあるんですがこういうちゃんと…全然大丈夫です。
この加工所ではまず一つ一つ丁寧に傷を取り除きます。
その後洗浄し1つずつ搾ります。
いくつもの品種を混ぜ合わせるブレンドなどのオーダーにも応じています。
そして85℃で15分間殺菌も兼ねて加熱しアクを取り除きます。
瓶も蒸気殺菌しジュースを詰めます。
この間加工するのは1つの農家の農産物だけです。
手間がかかってもほかの農家の原料が混ざらないようにするためです。
この加工所ではりんごだけでなくみかんやトマトヤーコンなど40種類以上もの農産物の加工を引き受けています。
またジュース以外にもジャムやドレッシング酢ケチャップなどさまざまな加工に応じているのです。
ここでは加工だけでなく要望があれば商品のアイデアやラベルのデザイン販売ルートなどもアドバイスします。
農家が自分の名前の付いた商品を販売できるようとことん世話しています。
できるだけ農家の思いに応えたい。
加工所を21年前に立ち上げた小池芳子会長です。
加工を委託し自ら販売するようになった事で商品作りに楽しさを見いだした人がいます。
隣町に住む…これまでりんごと洋梨のジュースやかぼちゃのかす漬けの加工を依頼。
最近ではりんごを原料とした地ビールの開発に携わり順調に売り上げを伸ばしています。
更には…。
加工所の小池会長はこうした受託加工の仕組みを全国に広めるため各地で講演。
今では京都や群馬長崎などに同様の加工所が作られています。
もうあの会長の言葉というか夢を現実にできる力っていうのは皆さんで取り組むっていうのはすてきな事ですよね。
81歳でいらっしゃって。
いやもう言葉にしびれました。
アイテムを紹介しながら夢とコラボレーションした。
6次産業を作るのは難しいけども作るんだと言ってましたからね。
そうですね。
続いての今日の金言でございますけれどもはいこちらでございます。
大杉先生の感じたひと言。
ご覧頂いたようになかなか設備がね大変ですし加えて排水設備とかそういった設備も必要になるので。
自分でやろうと思うとですね。
そうなんですよね。
ですからこういうところがやると農家もそこに持ち込んで持ち帰って自分のブランドとして売れるという事で。
ちょっともう一回先ほどのフリップを出しますと。
言ってみれば小池さんのところのやってる事はこの真ん中の2次の部分。
ここを小池さんが担当しているという事で農家は1次でりんごなどを生産して加工されたジュースを自分たちのブランドで販売する。
言ってみれば1次足す3次というのは第4次産業といいますかね。
そういう形になっている。
また新しい世界ですね。
引く2で4は自分のところでできると。
2を代わりにやってくれると。
そこが委託できると農家も今のVTRにありましたように自分自身のアイデアも出てくる自分自身も売っていこうというそういう意欲も出てくる。
まさにその農業が楽しくなってくる。
こんなできるって事はいい品物も作らなきゃっていうね意欲にもなりますし。
さて次にご覧頂きますのは50年という非常に長い歴史を持っている農園でして滝沢さんに行って頂きました。
はい。
私は広島県の世羅幸水農園に行ってきたんですけれども家族経営を続けてきたところなんですね。
特徴があるんですよね。
皆さんが平等な感じなんです。
そこがどうなんでしょう。
はいではご覧下さい。
広島空港から車で40分。
見渡す限りの梨園が見えてきました。
ここが大賞を受賞した世羅幸水農園です。
こんにちは!こんにちは。
原田さんですか?はい。
幸水農園組合長理事の原田修です。
よろしくお願いします。
滝沢沙織と申します。
いやすごく立派なこの梨の木ですよね。
これね…50年!?はい。
(滝沢)農園ができた時に植えられた梨の木が今でも現役で活躍しているというのです。
驚きですよね。
もっと夢のある農業を営みたい。
そんな思いを抱いた27戸の農家が入植し共同で果樹を栽培したのが始まり。
賃金も出資金も平等という家族的経営を目指しました。
なかなか経営が軌道に乗らない中出会ったのが今や全国で最も作られている幸水でした。
糖度が高く肉質も良好な幸水にいち早く目をつけ「梨の世羅」と呼ばれるまでに発展させてきたのです。
しかし夜蛾と呼ばれる蛾による被害が相次ぎました。
農園では昭和43年から千葉大学と共同で黄色の蛍光管を開発。
さまざまな研究を重ね梨の製造技術を確立したのです。
(滝沢)今では62ヘクタールもの敷地に1万5,000本もの梨の木を植えるまでに規模を拡大。
その後も新技術の導入に余念がありません。
(滝沢)例えば誘引と呼ばれる太陽の光を満遍なく当てるための作業。
20人で5か月かけて行いますが少しでも効率を上げるために取り入れたのが紙ひもとこの特殊なカッターです。
はさみを使わずに済み落ちても土に帰ります。
荷物のこん包などに使っていたものを見て導入しました。
皆さんご覧のとおり作業が早いですね。
手慣れてますね。
どうやって結んでるのか分かんない。
(滝沢)私も挑戦させてもらいました。
大丈夫ですかちょっと?はい。
(滝沢)しかし1時間も続けると…。
ご覧のとおり。
どうですなかなかのものですよ。
(滝沢)やった!オーケーはい。
(滝沢)この農園の特徴は働き方にもあります。
見て下さい。
皆さんタイムカードを押しています。
1日8時間勤務で休みもしっかり確保されているんです。
珍しいですねこの農業で。
(滝沢)組合員の賃金は年齢に関係なく全員が同じ額。
50年たった今でも平等の精神を貫いています。
「人間尊重」「生活優先」という誰もが働きやすい環境作りに努めている事で若手の後継者も育っています。
皆さんに話を聞いてみると…。
楽なんでね。
(滝沢)農園では梨を出荷するだけでなく観光客を呼び込む事業にいち早く乗り出しました。
梨狩りや梨の木のオーナー制度をはじめ今では年間20万人の観光客が来るまでになりました。
(滝沢)直売所を開設し通年でお客さんに来てもらえるように地域の農家の野菜や加工品も販売しています。
更になんと…梨!この直売所では冬の時期でも梨が売られているんです。
あっ!
(滝沢)その氷蔵庫はこちら。
前の年の夏に収穫した梨を室温0℃で保存する事で8か月はおいしく食べられるそうです。
今この農園で働く人は70人。
安定して利益を確保できる仕組みを作り続ける事で農業に希望を持つ若者が増える事を期待しています。
その50年の歴史という中でやっぱりアイデアを出してやっていかなきゃいけないという。
そしてその労働時間だったりというのも工夫されてそれでやっぱりここまで生計を立ててるのかなってすごく感じましたけどね。
タイムカードがある農業ってなかなか聞かないですよね。
ないですよね。
びっくりしました僕。
ちょっとハッピーそうでしたよね皆さん若い方も。
そうなんです。
びっくりしたのが今の時期でも梨って食べられるんですね。
そうなんですよね。
そこがやっぱり実際私も頂いたんですけれども。
はい。
召し上がってみますか!そっかそんなに違うのか。
頂きます。
あっいい音してます!シャクって!あ〜やっぱ少し軟らかくはなってるんですけども寝かされた甘さになってる。
そうなんです!軟らかい感じに。
みずみずしいフレッシュな甘さじゃなくてちょっとこう落ち着いた…。
あら〜。
またちょっと違う熟成の味わいというのもあるもんなんですね。
もつんですね先生これ!大人です大人。
私も知らなかったです。
先生もご存じなかった?0℃でやると5月ぐらいまでもつっていうんでホントに…。
さあそれでは受賞者の方のひと言ご覧頂きましょう。
こちらでございます。
これは非常に印象的でしたねホントに。
そうですね。
50年前に入植された頃ってのはホントに大変で軌道に乗るまではまさに一日中働いておられたというのはそういう状況が続いたようなんですよね。
最初はやっぱりそうだったんですか。
ええ。
それで体を壊したりされた方もいらしてたようでそういう事があってやっぱりこういう形でね今の8時間残業しないっていう生活まさに生活優先のシステムを作り上げて。
今は会社なんかでもワークライフバランス…その仕事と仕事だけじゃなくて自分の生活っていうものをバランスとっていこうっていう企業がホントに主流ですけれどそれをもうずっと昔から…。
農業でっていうのはなかなかできないと思う。
難しい事だと思うんですけどね。
でもそれで皆さんの笑顔が見れたから私はよかったなって思いますけどね。
楽しそうな笑顔が一番ですよね。
そうなんですよ。
幸せそうっていう。
山梨県の農業生産法人黒富士農場。
7万6,000羽の鶏を飼い半数はストレスのない平飼い放牧。
有機栽培された飼料を与え鶏の健康に最大限配慮。
付加価値を高めた卵とそれを使って作ったケーキやバウムクーヘンは直営店でも人気です。
愛知県の西三河農協きゅうり部会。
参加する48戸ほぼ全てがきゅうり専業。
1戸当たり1,700万円の販売額を誇ります。
独自に選果機を開発しそのデータを栽培技術の改善に生かしマニュアル化。
高品質かつ高い収量を実現し市場からも高い評価を得ています。
山梨県の巨摩野農協果実部李生産委員会。
高い糖度で知られる地元開発品種貴陽の生産技術を確立しブランド化。
品種改良に果敢に取り組んでいます。
全国スモモサミットを開催し世界一重いスモモの認定を受けるなど積極的に普及活動を行っています。
スタジオには皆さんがお作りになったものが並びました。
まあきゅうりもツヤツヤときれい!ホントですね。
まっすぐきれい。
いろいろな加工品もございますがさあ大杉先生次のテーマは「高付加価値化」という事ですね。
黒富士農場はですね「おいしい卵は健康な鶏から」というそういう事をモットーにされておりまして全体の半分を放牧外にも出られるというね。
外に出す…。
自由に。
一部は…有機栽培で作った飼料なんかもですね使って更に付加価値を高めて。
それからもう一つはスモモですよね。
スモモは非常に面白い取り組みしてまして世界一重いスモモという事でギネスに登録して頂いたんですね。
世界一重いスモモと。
あの大きさよりも更に大きいの?大体320gぐらいある…。
スモモが?餅ぐらいありませんか先生。
結構大きいですね。
かなり大きいですけれども。
かなり大きいですよね。
何となくやっぱりちょっと食べてみたくなるような感じになりますよね?世界一大きいってなると。
一度は食べてみたいからね。
おいしかったらリピーターになるし。
なるほど〜。
さあそしてもう一か所この高付加価値化に大変成功している所に今回太陽君が…。
僕行ってきました!長崎県の五島列島に行ってまいりましてホントにね皆さんみんなが幸せになる農業をされてたんで。
またこれも幸せになる農業。
幸せの笑顔いっぱいあったんで是非ご覧下さい。
こちらです!どうぞ!長崎から船で3時間。
西に100km離れた五島列島です。
東京から飛行機を乗り継いで長崎県五島列島福江島へやって来ました〜!南国みたいに海が青い!江戸時代からの信仰を守り伝えたキリスト教の教会群。
幕末黒船の来航に備えて造られた福江城。
そしてブランド牛で知られる五島牛。
その福江に今新しい名物が!どうもこんにちは〜。
杉浦太陽です。
よろしくお願いします。
収穫中ですね〜!おめでとうございます。
さあこちらの農家は3ヘクタールの畑で高菜を作り島内でも有数の生産量を誇ります。
11月中旬に植えたものが今ちょうど収穫の時期を迎えていました。
豚骨ラーメンのトッピングとして欠かせない九州名産の高菜漬け。
ラーメンが全国的に人気を集める中お握りの具材としても使われるようになりました。
通常漬物の状態で売られています。
塩で漬けやすくするために収穫の際にちょっとした工夫が。
風通しがいいように?こうした状態で2日間干すと2割も軽くなるというんですね。
実際持ってみると…。
こっちがさっき切ったやつでこっち干したやつ?はい。
全然違います。
あっホントだ!畑で十分に干した高菜は加工所に運ばれます。
すごい。
あの高菜がクレーンで運ばれた。
大漁や大漁!今日の高菜はありましたよと。
お邪魔してます!うわ〜!これから高菜を入れ始めるというタンクを見せてもらいました。
なんと塩漬けするタンクの深さは2mもあるんです。
僕も高菜を入れさせてもらいました。
いきますよ!ほっ!逆向きに投げて!ごめんなさい。
なるほど。
方向があるんだ。
こういう事か。
塩。
こぼさんように。
はいどうぞ。
塩怖いわ。
あ〜怖い怖い怖い。
うわ〜早い。
塩ちょっと黄色いですね。
このちょっと黄色い塩実は色と風味をつけるためにウコンが混ぜられているんです。
こうやって落としてね重ねては塩をまきまた重ねては塩をまく。
単純に見えますがここにも工夫があります。
実は下の方と上の方でまく塩の量を変えているんですね。
何でですか?漬け込み始めて1時間45層にもなった高菜でタンクはいっぱいになりました。
あ〜おばちゃん上がってこられましたね。
その上におもしなんと2トンでございます。
これでひとまず完了。
お〜!実際に1か月おもしで漬け込んだ高菜を見せてもらうと…。
これ高菜から出てきた…。
入ってます。
石と高菜ですね。
福江島で高菜の生産が始まったのは平成3年。
今から20年以上前です。
台風が多く野菜を船で輸送するとコストや時間もかかるなど島ならではのハンデを克服するためでした。
高菜の生産は台風が来なくなる10月以降。
また塩漬けする事で鮮度も気にしなくて済みます。
今では生産する農家は100戸以上に増え全国2位の産地になりました。
ええ。
そうです。
うわ〜太陽君もしかしてこれがその…。
これ干す前のものですね。
生高菜初めてです。
高菜様様の様ですから。
VTRで見るよりも近くにあるとものすごく大きくて…。
お漬物しか見た事なかった。
大きい!どうですか?重さも結構ずっしりあるね。
手前にあるのがこちら1年漬け込んだものですね。
大きさが全く違うじゃないですか。
この状態にはなじみがあります。
そうでしょ。
これでやっと高菜だという…。
そして大勢の方働いてらっしゃいましたね。
お若いおねえ様方。
お若いおねえ様方。
高菜がある前は加工所がなかったのでそこにみんな職場も増えて雇用もあっていい事ずくめ。
(滝沢)みんなニコニコばっかりで。
さっきからすごくいい発酵の香りがしてるんですよ。
ちょっと召し上がってみて下さい。
実際じゃあちょっと頂きます。
頂きます。
最近はホントラーメンに入れるのが一般的になって…。
あっいい音してますこれまた。
あ〜おいしい!ごはん食べたくなっちゃう。
やっぱり島っていうのもいいんですか?もう畑のすぐそばが海ですもんね。
海風のミネラルも土には入りますので…。
あとは冬場の寒い時期…10月に植えるので寒い冬を越す訳ですよ。
そうすると冷たい風が当たって葉が縮れるんですよ。
葉も肉厚になってよりいい高菜が出来るという高菜に最適な場所なんですね。
全て理にかなってる。
しかし20年以上という事でしたが逆に言えば20年でそこまで島の経済を支えるようになる幸せのもとになるというのはすごいですね。
そうですね。
6次産業化高付加価値化という形で言えば個人の農家で全部やるという場合もありますけどここみたいに農家とJAと販売する業者さんと連携して一つの形を作っていくという形も一つあると思うんですね。
ここはそういう事で成功している一番いい例じゃないかというふうに思いますね。
コスト削減のために島だからここで加工もやっちゃえというのが逆にいい循環を生んだんですね。
そして最後のテーマがこちらでございます。
「耕作放棄地」。
これはなかなかよく出てくる問題ですけどもやはり増えているんですね先生。
平成22年度で39万6,000ヘクタール。
どのぐらいなんでしょう?規模が分からないです。
大体東京と大阪を足したぐらいの町…。
東京と大阪を足したぐらい!?だいぶですねそれは。
そんなに?年々増えてるんですか?年々増えてますね。
20年で2倍になったというふうにいわれてますけどね。
それを元に戻したり有効利用したりという事がなかなかうまくできてないというのが今の現状で…。
それが非常に大きな問題になっているんですね。
そんな耕作放棄地を復活させる取り組みを2つご覧頂きましょう。
長野県の農事組合法人小赤営農です。
ここでは栽培しなくなった果樹園に残された大量の石の処理に頭を悩ませていました。
そこで導入したのがストーンピッカーと呼ばれる専用の機械。
たちどころに石が取り除けこれまで2ヘクタールの土地を復活。
その土地で大豆や米麦などを生産しオリジナルのみそやしょうゆの商品開発も行っています。
山梨県北杜市増富地区。
山あいにある人口500人の集落です。
高齢化で農業をやめる人が増え耕作放棄地が農地全体の2/3に及びます。
ここを活動の場としているのが特定非営利活動法人いわゆるNPOの「えがおつなげて」です。
開墾される前の様子です。
こうした荒れ果てた田畑を元に戻してほしい。
12年前地元の役場は都会との交流事業を行っている曽根原さんに耕作放棄地の復活を依頼しました。
そこで思いついたのが大企業に研修の場として利用してもらおうというアイデアです。
都会のサラリーマンに大自然の中開墾作業に汗してもらう事で社員同士の交流が図れると考えたのです。
すると大手不動産開発会社や広告会社菓子メーカーなど10社が利用。
参加者の満足度も高いものが得られました。
2年前から19回にわたって耕作放棄地の開墾作業に参加している大手広告会社です。
この体験を通じ社員に忘れかけていたチャレンジ精神を呼び覚ましてもらいたいと人事では考えています。
NPOが有償で借りている土地は34戸の農家からおよそ6ヘクタールです。
(曽根原)いつもお世話になります。
8アールの土地を貸している…農業を継がずサラリーマンをしています。
15年前に小尾さんの父親が亡くなって以来田畑は荒れる一方でしたが企業やボランティアが開墾田植えした事で生まれ変わりました。
小尾さんの母…都会のサラリーマンが自分の田んぼにやって来るようになり話をする事で大きな生きがいになっているといいます。
このNPOでは交流を図るだけでなくこの地に住む若者の数も増やそうとしています。
1年前に移り住み農業を始めた若尾さん夫妻です。
夫の将志さんは元グラフィックデザイナー。
妻の里奈子さんは商社で働いていました。
2人はこのNPOが開催する農業研修に参加しました。
3年間学びこの地域で農業をしたいと強く希望。
NPOから耕し終えた土地と住まいを紹介してもらった事ですぐに農業を始める事ができました。
耕作放棄地の復活に企業の力を借りる取り組みは宮城県などでも始まろうとしています。
賛同する企業の数も増え続け今全国から注目を集めています。
いろんな形で耕作放棄地を活用していらっしゃる。
大企業の研修で都会のストレスを開墾に向けるっていうのはすばらしい取り組みですね。
双方が相乗効果で…。
最後のひと言はこちらでございます。
農業っていうのはやっぱり経済だけでは計れないいろんな魅力があると思うんです。
ですからそういう…農業体験とかそういう事を都市の方たちに経験して頂くという事はこれからの新しい形としてどんどん増えていくんだろうと思うんです。
ただそういう事ができるのはなかなか誰でもできるっていう事じゃなくて曽根原さん自身のキャラクターがもちろんすごくあって成功していると思うんです。
ですからああいうコーディネーターを育成するっていう事がこれからすごく大事になってくると思うんです。
農業技術を持ってなおかつ企画力があるっていうんですかね。
そうやって都市と農村を結んでいくコーディネーターの養成っていうのがこれから大事だと思いますけど曽根原さんはまさにそういう点では先駆的に成功された方だと思います。
滝沢さんも農業をやってらっしゃいますけどホントに…「農業は宝の山」っていう感じですか?どうですか?やっぱり実際やってみると大変なところもいっぱいあるんですけれどでもそのあとに6次産業という形で違う形に変わるっていう…商品に変わるっていうのもあるんですけれど私の場合はそれを自分で食べて何を作ろうかっていう事の楽しみだったりとか友達にあげてそれを食べてもらうっていう喜びがその中に作っている時の喜びがやっぱりあれば何か違う形に変わるんじゃないかなというふうに私は思うんですけどね。
やっぱりアイデアもいっぱい出てきますしそういう形になると。
だからこれからがまたもっと農業の楽しみが増える時なんじゃないかなっていうのはすごく感じました。
なるほど。
太陽君はいろんな所にホントに行ってらっしゃって今回も取材に行って下さいましたけどもその農業のトップランナーの皆さんをご覧になっていかがでしたか?農家の方もそうですけど僕自身も一時期畑を作っていたのでやっぱり子どもに対する教育にもなるのかなっていうのが…。
野菜を自分で種を植えて収穫させたものを食べるのでそういうものがどんどん…地元の学校給食に出している方とかもいらっしゃるのでそういう食育の面でも日本の農業は宝なんだなというのをすごく実感しますね。
大杉さん最後にこれからの日本の農業に期待する事をお話し頂けますか?日本の農業はもっともっと…政府も言ってますけども強いものにしていく必要があるんだろうと思うんです。
ただその時にどんどんと若い人が入っていける若い人にとって魅力的な農業っていうのがこれから大事だと思うんです。
そのためにはもうかる農業であるとかそれから持続性があるといいますか将来性があるというかそういった事を若者に見せる必要があると思うんです。
あとそういった若者が入っていく時に今農業をやっている方たちが中心になっていく事はもちろんなんですけれどもそれ以外に農家じゃない方たちそういう若者ですね非農家の若者がどんどん入っていってほしいなと思うんです。
その時になかなかまだいろんな規制とか独特な仕組みがあってなかなか自由に入れるような状態になっていないのでそういったものをどんどんと改めていって若者がどんどん希望を持って積極的に入れるような形にしていくというのがこれから大事かなと…。
新規就農者を増やすっていうのも大事ですよね。
(大杉)そう思います。
消費者としてもやっぱり安心安全でおいしいものを食べたいからやっぱり日本のものを食べたいので…。
そう思いますね。
農業は日本の宝ですからね。
皆さんホントに今日はどうもありがとうございました。
日本農業は人口減少社会や少子高齢化農村の限界集落の問題など過去に経験した事のない大きな転換期を迎えておりまた昨今の異常気象は農業経営に壊滅的な災害をもたらすなど全国各地に大きな影響を及ぼしております。
先祖代々受け継いできた技術や伝統情熱をより発展させ一人でも多くの消費者に「おいしいね。
安全だね」と言ってもらえる農業をまた一人でも多くの若者に「農業って面白いな。
農業にチャレンジしてみたいな」と思ってもらえるような農業を志しております。
2014/03/29(土) 15:00〜16:00
NHKEテレ1大阪
にっぽんの大地から生みだそう〜第43回日本農業賞〜[字]

43回目を迎えた「日本農業賞」。受賞者の取り組みやノウハウを徹底取材。6次産業化、高付加価値化、耕作放棄地など日本農業の課題を解決するヒントが目白押しです!

詳細情報
番組内容
NHKとJA全中、都道府県のJAが共同開催する「日本農業賞」は43回目を迎えた。受賞者たちの取り組みを徹底取材。有機野菜の加工販売を手がけ高収益をあげた夫婦。50年以上も家族的経営を続けて梨のブランド化に成功した農園。離島のハンデを高菜生産で克服し全国2位の生産量を達成した集団。耕作放棄地を大企業サラリーマンの研修に利用してもらうユニークな取り組みなど、日本農業の課題を解決するヒントがめじろ押し!
出演者
【解説】東京大学大学院教授…大杉立,【ゲスト】杉浦太陽,滝沢沙織,【司会】武内陶子,【語り】小寺康雄

ジャンル :
情報/ワイドショー – グルメ・料理

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:865(0×0361)