世界の名峰 グレートサミッツ エピソード100「パタゴニア・パイネ山群」 2014.02.14

(テーマ音楽)「世界の名峰グレートサミッツ」。
南米パタゴニアの…そこは嵐の大地とも呼ばれる所。
厳しい自然が挑む者の行く手を阻みます。
(米山)硬くて急な雪の斜面を横断してきた。
標高差300。
次々と立ちはだかる岩と氷の壁。
パイネ山群の中心にそびえる山アルミランテニエトに挑むエピソードです。
今回の登山の拠点となるパイネ山群のキャンプトーレスです。
ガイドは…地元出身の新進気鋭のクライマーです。
(マウリシオ)この山の天気は不安定で全く予想がつきません。
一日のうちでも晴れたり曇ったり吹雪になったりアタックが成功するかどうかは天気次第。
つまり運次第って事ですよ。
アルミランテニエトは1937年にチェコ隊によって初登頂されました。
しかし今も定められたルートはなくほとんど登られていない未知の山です。
キャンプトーレスから標高差2,000mを一気に登り頂上を目指します。
アタックの朝です。
(スタッフ)じゃあ米山さん。
楽しみに待ってて。
あの期待してますんで頑張って。
ありがとう。
天気いいし大丈夫。
マウリシオいるし。
午前5時東の空が明るくなってきました。
アルミランテニエトの隣にそびえる3つの岩峰トーレス・デル・パイネが朝日に染まります。
登り始めは浮き石の多いガレ場。
この不安定な斜面が標高差800mにわたって続きます。
ガレ場を抜けて岩の上に乗った。
つかむ所は多いけれども落ちたら危ない。
雪の斜面に入りました。
アイゼンをつけて登ります。
午前10時標高2,200mまで登ってきました。
日没は午後9時。
明るいうちに下山するためには午後3時までに登頂しなければなりません。
頂上まで何時間?頂上まではあと…まあかかって3時間調子よければ2時間ぐらいで。
タイムリミットまであと5時間。
この調子でいけば余裕を持って頂上に立つ事ができそうです。
滑りやすい岩場をザイルを使って登ります。
しかしアイゼンをつけて岩場を登るのは容易ではありません。
ここで予想外にてこずってしまいました。
その後も次々に立ちはだかる岩の壁。
滑落の危険も増し苦戦が続きます。
岩稜を越えて少し緩い所に出た。
この先がアルミランテニエト。
もし何も難しいものがなければ届きそうだ。
このころから風が強くなり雪も吹きつけてきました。
まだまだ急な雪と岩の斜面が続く。
天気が悪い。
最後の岩稜を越えてきた。
これを出たら平たんになるかも。
山頂もうすぐです。
最後の難所を越えたと思ったら目の前に切り立った岩壁が現れました。
時刻は午後3時11分。
既にタイムリミットを過ぎています。
パタゴニアの名物の風が強い。
山頂は近いけど帰りが長いからここから帰る。
アルミランテニエトの頂上近くまで行ってきました。
これから気を付けて下ります。
最高到達点の標高は2,600m。
頂上まであと40mに迫りました。
しかし悪天と時間切れのためアタックはここで中止。
引き返す事を決意したのです。
視界が晴れた。
パイネの全貌が見えた。
初めて。
風で雲が飛ばされパイネ山群の全貌が姿を現しました。
下からは仰ぎ見るだけだった3つの岩峰トーレス・デル・パイネの頂が同じ高さに並びます。
下山ルートはこれ。
まだまだ難しい。
気が抜けない。
日没間近の午後9時前。
最後のガレ場を下ってキャンプの近くまでたどりつきました。
(無線)「はいそれではあと30分ぐらいですねどうぞ」。
はい30分した頃に戻れるとは思います。
どうもありがとうございました。
(無線)「こちらこそどうもお疲れさまでした。
」今回の登山でただ一つ残念だったのはすぐ近くまで行ったのに頂上に立てなかった事です。
でもそれは登山ではよくある事です。
登りたければまた挑戦すればいいんです。
山は決して逃げませんからね。
南米パタゴニア世界の南の果てにそびえる美しい峰。
今回の登山は私たちに大自然に挑む事の厳しさを教えてくれたのです。
2014/02/14(金) 10:40〜10:50
NHK総合1・神戸
世界の名峰 グレートサミッツ エピソード100「パタゴニア・パイネ山群」[字]

南米パタゴニア・パイネ山群にそびえる岩峰アルミランテニエト(2640m)。一帯は嵐の大地とよばれるほど猛烈な風が吹き荒れる。取材班が氷と雪に覆われた頂に挑む。

詳細情報
番組内容
南米パタゴニア・パイネ山群にそびえる岩峰アルミランテニエト(2640m)。1937年の初登頂の後も定められたルートがなく、ほとんど登られていない未知の山。取材班を待ち受けるのは、標高差800mにも及ぶ急な岩と氷がミックスとなった斜面。パタゴニア名物の猛烈な風が、取材班に襲いかかる。頂上を目指すクライミングは、まさに時間との闘いで日没というタイムリミットが迫る。取材班が苦闘の果てに見た光景とは…。
出演者
【語り】滑川和男

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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