(め以子)おはようございます。
氷さん。
・「氷氷氷なのは間違い」え…えっ!?
(活男)お母ちゃんどないしたん?
(活男)え〜!?解けてもた。
もっかいや!雪集めてくるわ。
もっかいや〜!・「突然偶然それとも必然?」・「始まりは気付かぬうちに」・「予報通りいかない模様」・「そんな時こそ微笑みを」・「ポツリポツリと町の色変わってゆけば」・「傘はなくとも雨空に唄うよ」・「どんな君でもアイシテイル」・「顔を上げてごらん光が照らす」・「涙の河も海へと帰る」・「誰の心も雨のち晴レルヤ」
(源太)馬介さんすんまへん!
(馬介)しゃあないしゃあない。
馬介さ〜ん!
(馬介)うん?め以子ちゃんひょっとして…?氷です!
(馬介)うわ〜!何でお前が持ってこれんねん!クソ〜!
(番組担当者)当日もああいうふうに情報局の役人がついてまずい事が起きるとあそこで放送を遮断されるんです。
(室井)お役人さん寝てるけど。
実際は報道以外の番組はあんまり気にしてはらへんみたいで。
(桜子)火が消えたらお召し上がり下さい。
うま介印の焼氷です。
これよかったらどうぞ。
(岩見)おおきに。
頂きます。
妻が食べたがっていたんですよ。
奥様が。
結局連れてこられへんうちに病気になってしもて。
逝ってしまいまして。
向こうで会うたらどんなやったか話してやりとうて。
向こうでお会いになるて?
(ドアが開く音)あの〜…。
特高か?立て!岩見亮介!立て。
立て!ちょっと待って下さい!逃げようともしてはらへんしこれ食べる間ぐらいええんちゃいますか?うるさい!
(桜子)ちょっとめ以子!ちょっと待って下さい!あの…。
馬介さん。
どけ!焼氷!皆で一生懸命作ったんです。
僕はこの人が食べてるとこ見たいんです。
器が空になったとこ見たいんです。
この人のためやのうて僕のため僕らのため。
この人に焼氷食べさせたって下さい。
お願いします!
(ぶつける音)馬介さん!お願いします!
(ぶつける音)
(馬介)お願いします!お願いします!死にますよ。
この人死んでまいますよ。
お願いします!お願いします!1分だけやる。
大将ごちそうさんでした。
また来てや。
(トラ)
ごちそうさんだね。
馬介さんこそ本当の
(子ども)ごちそうさん!
(子どもたち)ごちそうさん!今日何?おばちゃんの事をそんなふうに呼んだらあかん。
おばちゃんはただの…あかんたれや。
アカだったんだねお客さん。
桜子ちゃん?何か…悔しい。
寒さに凍えて食べる物も我慢して命まで差し出す事求められて言いたい事一つ言えないなんて…。
悠太郎さん。
(悠太郎)はい。
これもお願いします。
こんな事やったらあかんのですかねえ。
独り占めせんともっともっと振る舞うべきなんですかねえ。
ここにおむすびがあったとします。
あなたがこれを食べないと死んでしまう。
同じく隣にはこれを食べないと死んでしまう人がいたとします。
このおむすびをその人にあげられますか?その…隣の人ってうちの子ですか?いえ赤の他人です。
無理でしょうね。
そういう人がええ格好したかて後が続きませんし皆さんも別に施されたい訳やない思いますよ。
うん…。
何かないですかねえ。
貧しても鈍しない方法。
現実的な…現実にできる範囲で何かそういう…。
何かないかな?
(ラジオ・希子)「『少国民の時間』です」。
(泰介)今日室井さんが出るんやろ?ああそうやったっけ。
(希子)「おでん皇國」は今ポトフ帝国率いる連合国と戦ってるんですよね?あ…えっと…あ。
(せきばらい)「そうです。
一度は友好関係を保っていた両国ですがポトフ帝国は変質しおでん皇國を滅ぼそうとしているんです」。
では「激突おでん皇國連合艦隊大海原の勇者たち」の章です。
(波の音のまね)「眼前に広がる大海原。
おでん皇國の軍艦土鍋丸はおでんの勇者たちを乗せ一路ポトフ帝国へと進んでおりました。
捕らえられた白天の丸を助けに来た昆布の介。
ところがそこにいたのは白天に化けた薄汚いソーセージ兵であった」。
(笑い声)
(泰介)昆布の介。
(ラジオ・室井)「『なんという不覚。
振り向くと無数につながったソーセージ兵。
もはやこれまでかと思ったその時』」。
「その時」…。
海の底から…マグマがどど〜ん!あれ?神風吹くんちゃうかったっけ?続いて天まで届くかと思われる水柱。
ごおおごおおとうなる水柱にポトフ帝国の軍艦もおでん皇國の軍艦ももろともひっくり返ってしまったのです。
両方とも?そうです。
両者ともひっくり返り全てのものが水中へと投げ出されました。
「ていや〜!えいや〜!こらさ〜!」。
昆布の介も白天の丸もタコ衛門も大根の丞もソーセージ兵と力の限り戦っています。
ところがマグマのせいでしょうか?海はどうにも温まってきました。
ぽかぽかぬくぬく。
ぽか〜ぽかぬく〜ぬく。
その温かさにおでんダネの本能がうずきます。
思わず白天の丸がつぶやきます。
「ええあんばいや」。
タコ衛門もつい「ほっこりするな」と頬を赤らめます。
さて問題は昆布の介。
あまりの気持ちよさについついおだしをにじませてしまっているではありませんか。
大根の丞が思わず叫びます!「あかん!昆布の介はんおだし出したらあきまへん!それ出したらそれ出したら…まろやかになってまう〜」。
(笑い声)何やこれ。
(室井)ふと気が付くと憎きポトフ帝国の兵たちにも同じ事が起こっているではありませんか。
もともとは陽気な性格のソーセージ兵たち。
温かさに踊りだしております。
それを見ていたおでんたちも踊りだします。
あなたも私も踊れば楽しい。
気が付くとみんな笑顔で炊かれていました。
白天もタコも大根もソーセージもキャベツもニンジンも同じ鍋で。
それは大きな大きな地球というお鍋でございました。
しょ…「少国民の時間」でした。
あぜんぼう然
(文女)昆布の介だし出してたな。
ソーセージ踊ってたで。
「まろやかになってまう」って。
ないわ〜。
ないわ〜!
大笑い。
聴く者たちを混乱の渦に陥れた室井さんのお話でございましたが一人この話に心底打たれたおなごがおりました
一つの…鍋。
そうや。
一つのお鍋や。
2014/02/14(金) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ごちそうさん(113)「貧すればうどんす」[解][字][デ]
め以子(杏)は氷を作ることに成功し、うま介の客に焼き氷を出すがそこに特高警察が。一方室井(山中崇)は希子(高畑充希)のラジオ番組で自らの児童文学を読むが大混乱に
詳細情報
番組内容
め以子(杏)は、ふ久(松浦雅)の助けを借りて氷を作ることに成功し、うま介へ。ようやく客に焼き氷を出すと、特高警察が現れる。逮捕される客に焼き氷を食べさせたいと、馬介(中村靖日)や桜子(前田亜季)が懇願する。め以子は、食べ物を振る舞うのをやめようとしていた自分を省みる。室井(山中崇)は、希子(高畑充希)のラジオ番組で、検閲を受けた自らの児童文学「おでん皇国戦記」を読むことになるが、番組は大混乱に。
出演者
【出演】杏,東出昌大,高畑充希,和田正人,菅田将暉,西畑大吾,茂山逸平,前田亜季,山中崇,中村靖日,【語り】吉行和子
原作・脚本
【作】森下佳子
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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