(希子)これがうわさのほうるもん鍋ですか?
(め以子)ええだし出てるんよ。
(川久保)お姉さんのおむすびや。
しかも白い。
(笑い声)
(希子)いつぶりやろね。
ほな皆さん召し上がって。
(一同)頂きます。
(倉田)さあさあ頂こう。
うまそうやんか。
(室井)あ〜うまい!おいしい!
(源太)ええだし出てる。
(川久保)けどこれから世の中がらっと変わっていくよ。
まあどんなふうに変わるかは分からんけどな。
何?うち接収されて占領軍来たんです。
(室井)どんな感じ?
(希子)う〜んまだ分かりません。
要求が多いんですよ。
冷暖房完備せいやの便所改修せいやの。
(馬介)それが当たり前の国なんかいなあ。
(川久保)そうなんでしょうねえ。
運び込まれてくる物資見てても段違いな気がしますね。
(馬介)コーヒーはあった?
(川久保)毎日飲んどりますわ。
あいつらガブガブ飲むんですよ。
(馬介)へえ〜。
どないな味なんかいなあ?・「突然偶然それとも必然?」・「始まりは気付かぬうちに」・「予報通りいかない模様」・「そんな時こそ微笑みを」・「ポツリポツリと町の色変わってゆけば」・「傘はなくとも雨空に唄うよ」・「どんな君でもアイシテイル」・「顔を上げてごらん光が照らす」・「涙の河も海へと帰る」・「誰の心も雨のち晴レルヤ」
(源太)わしの口から言うてええもんかどうかとは思うけど…。
かっちゃんの戦死公報が来たんやて。
紙一枚のもんやし信じるもんかて思うとるみたいやけど…。
占領軍の話とかはピリピリしよるかもしれんから。
(室井)何何?何の話?何でもない。
ああ今日でここ出ていくさかいな。
室井さんも出るで。
ええっ!?アホ。
泰介おるんやからもうわしら要らんやろう。
ええ?もう行くではよはよ。
(室井)樽は?
(源太)ええねん樽はもう後で。
(泰介)そうか…。
活男…。
お母さん。
何や寝つけんかった?僕が行ったあとあっこでどうしてたん?どうしてたて畑やっとったよ。
あのなあかっちゃんの戦死公報が来たんや。
紙一枚の事やさかいホンマかどうか分からん思うで。
うん。
分からんからな。
うん。
それからは一人に慣れた方がええて和枝伯母ちゃんにな言われて。
一人で畑して一人で御飯食べてた。
一人で。
畑てなあ世の中なんよ。
世の中?普通に手入れしてるつもりでも「何で?」って事が起こるんよ。
お母ちゃんの世話なんか大きいとこでは関係ないんや。
無力やな〜って。
せやけどほなどないしたらよかったんやろうって。
どないしたらこんなふうにならんかったやろか。
そんな事ばっかり考えてた。
答えは出たん?どうしたらよかったかて。
笑われても怖ぁても恥ずかしゅうても言わなあかん事は言わなあかん。
おかしい思うたら言わなあかん。
これは無力な大人の責任や。
偉い人はそれを言わせなあかん。
山のように言わせて聞く耳を持たなあかん。
多分どっちも無責任やったんや。
へいらっしゃい!らっしゃい。
具はなしみそ菜っぱからお選び頂けます。
ほなみそと菜っぱ。
へいみそと菜っぱ。
(源太)おう何やお前。
大学生がこんな事手伝うとんのか。
お呼びでない感じなんですけどね。
(子ども)おじちゃん靴墨のうなった。
ああちょっと待ってな。
後で持ってくるわ。
あっあんたらお焦げ食べていき。
泰介それ。
おお。
はいどうぞ。
(子どもたち)おおきに。
よかったな。
(子どもたち)頂きます。
うまいな。
うまいな。
うまいな。
子どもに仕事させてるんですか?何かやらんと食うていかれへんからな。
靴磨き需要出てきたしな。
靴磨きが?復員兵増えたしよそ行った人も戻ってきたし。
まあ米軍が一番のお得意さんなんやけどな。
ああ…そうなんですか。
お待ち遠さま。
おおきに。
あっ泰介あんた別にここおらんでええよ。
ああそう?疲れとれんやろうし戻ってゆっくりしとき。
ほなお言葉に甘えて。
ちょっとやりたい事あるから。
なああいつ大学てどうなってんの?ああ〜。
来週くらいには戻るみたいな事言うてたけどね。
おっ。
お兄ちゃんこれ使える?あかん。
(多江)気持ちよかったわ〜。
高山さん?みねさん!
(みね)久しぶり。
元気やった?うんうん。
何やあんたお風呂やってたん?うん。
ほしたら皆さん来はって。
えっ皆さん入りはったんですか?丸見えですけど…。
(多江)あんまり人通らへんし平気やで。
なあ。
みねさんいつ戻ってきはったん?戻ってないよちょっと用があって来ただけ。
疎開先移ろうか思うてはんねんて。
えっ?旦那亡うなったし子どもら家族で一緒に暮らさへんか言うてくれて。
ええな。
泰介君戻ってきて。
勝は英霊んなりはったから。
(勝治)子どもをなもらおうか言うとんのや。
なっ。
うん。
それもええかな思って。
せやね。
(め以子泰介)頂きます。
うん。
さっぱりしたわ。
おおきに。
こちらこそ。
またやろなお風呂。
うん。
うん。
あのなお母さん。
うん?僕しばらく休学しよかな思て。
…何で?人捜しとか養子縁組みの世話とか始めようかなて。
いや何で?友達とけんかしたいとか恋がしたいとかいろいろ言うてたやないの。
お母さんは炊き出しやって。
源太おじさんは子どもに仕事やって。
それはそれで頭下がる。
けどやっぱり根本的な解決にはならへんやんか。
それはそうやけど…。
せっかく生き延びたのに家焼けてもうて擦れ違いになってしもうてる親子とか兄弟とかいるかもしれへんし。
孤児になったて分かったらもらいたいて言うてくる近所の人もおるかもしれへんし。
言うてる事は分かるけどな。
今やらんと後悔する気がするんや。
できたはずの事をやらんかった自分が嫌んなるいうか。
休学やで。
そのままずるずるやめるいうんはなしやからな。
うん。
おおきに。
「泰介が昔の悠太郎さんと同じような事を言いました」。
この話はよしたいな。
生字幕放送でお伝えします2014/03/14(金) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ごちそうさん(137)「いもに見ていろ!」[解][字][デ]
泰介(菅田将暉)の復員を喜ぶ一同。め以子(杏)は心づくしのごった煮を用意する。め以子の様子を見ていた源太(和田正人)。泰介に活男の戦死公報の件をひそかに伝える。
詳細情報
番組内容
泰介(菅田将暉)の復員に大喜びの一同。め以子(杏)は心づくしのごった煮を用意するが、放送局に占領軍が来たという啓司(茂山逸平)の話には加わらない。源太(和田正人)は泰介に活男の戦死公報のことを話す。泰介と2人になり、め以子はようやく、どうすればよかったのか、無力だった自分へのやりきれなさを口にする。め以子は大学へ復学するものと考えていた泰介が、身寄りのない子どもの家族探しをしたいと言いだして驚く。
出演者
【出演】杏,高畑充希,和田正人,菅田将暉,茂山逸平,山中崇,中村靖日,綾田俊樹,【語り】吉行和子
原作・脚本
【作】森下佳子
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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