課外授業 ようこそ先輩「音を心から楽しむ〜ピアニスト 仲道郁代〜」 2014.02.13

今回の先輩はピアニストの仲道郁代さん。
コンサートはもちろん演劇とのコラボレーション被災地でのチャリティー活動など国内外を駆け回っています。
(仲道郁代)音を目で見たりそれから感じてもらったりできる人になってもらいたいと思うのでちょっと…。
あっ!あれ?何だろう?見えないボールのようです。
(ピアノの音)授業のテーマは「音を心で楽しむ」。
(ピアノの音)一体どんな授業になるのでしょうか?
(ピアノの音)少し見えてきたみたいだね。
静岡県浜松市。
仲道さんの母校白脇小学校です。
皆さんおはようございます。
(一同)おはようございます!授業を受けるのは6年2組の後輩たち。
空気を見てもらいたいと思います。
今からある曲を弾くので3択。
いい?これは朝の空気の感じがするのかお昼間なのか夕方から夜なのか。
空気に触りながら聴いてね。
じゃあ朝だって思った人。
…わあ!たくさん。
じゃお昼だって思った人。
…うんお昼もいるね。
じゃ夕方から夜だって思った人。
…へえ!何で夜だと思った?何かだんだん暗くなってくる感じがしたから。
何かお昼という感じが…う〜ん!何かした。
じゃ答えを言います。
みんな正解です。
(子どもたち)えっ?「ええ〜?何だ〜!」って思う?君たちの心の中に答えがあるの。
音楽ってね。
…で今の曲を明日聴いたらもしかしたら今朝だと思った人は「いや!これはやっぱり夜の感じ」と思うかもしれないし全然違うふうに思うかもしれない。
でもそれでいいの。
音楽の感じ方は人それぞれ。
そこには間違いなんてないんですね。
明日までの皆さんと一緒にしたい事を発表します。
「今の僕たち私たち」という事をテーマに曲を作ってもらいます。
みんなで。
そして!なんと明日の最後にはお母さんやお父さんたちの前でそれを発表してもらいます。
(一同)えっ!?明日?卒業を目前にした自分たちの思いを曲にする。
これは難しそうだ。
まずは今の気持ちを書き出します。
あっ!そういう事?何で警察官になりたくなったの?いつも家族に守られっ放しだから今度は俺が守る番だと思って。
すてき〜!将来への夢や目標卒業入学を控えた不安や期待。
たくさんの思いが出てきました。
これからへの不安系と例えば朝が苦手だとか実は給食が好きじゃないとか「今ちょっと嫌なこと」。
子どもたちの気持ちを仲道さんが4つに分類。
班ごとに担当を決め曲にするためのキーワードに置き換えていきます。
目標に向かって頑張る…。
そうそう!「頑張るぞ!」っていうのはどんな感じよ?炎が出てくる。
うん?炎が出てくる。
炎。
情熱な感じ。
キーワードは熱い気持ちを表す…キーワード出てきたじゃない。
これからの不安を担当する班。
卒業で友達と別れるつらさを「くずれる」と表現しました。
「今ちょっと嫌なこと」。
選んだのは「暗い」。
そして「中学校が楽しみ」の班は明るい未来を期待する「ウキウキ」に決定。
みんなが見つけたキーワードそれを4つの音で表す4つの音を作ってもらいたい。
曲作りがスタート。
初めにクラシック音楽でいうモチーフ。
基本の音を探します。
音楽っていうのは単音じゃ成立しないのです。
1つの音から…人もそうですよね。
私だけでは成立しなくて私とあなたがいてそこで何か会話なり何か思いがあるから何か生まれるんですよね。
「メラメラ」に合いそうな音。
「メラメラ」っていうか炎に合いそうな音。
大体ここら辺で打ってこっち行ってこっち行って…。
大体ミファソとかそういう事?音を探すのなんて初めての経験です。
これを…これにする?これをここにする?あなただけで進めていくとみんな困ると思うんだよね。
どうすればいいか分からないよね。
これをここにする。
一回試してみりゃいいじゃん。
もう面倒くさい。
いいよここで。
はい!仲道さん見守るだけで何も言いません。
それもそうだね。
しばらくすると子どもたちからアイデアが出てきました。
こう行ってこう行ってこう行けばいいんじゃない?やってみてよ。
せ〜の!子どもたちの自由な発想を待っていたんです。
もっとさ高い方から急に下がった方が…。
違う違う!こっちでやって…。
まず発表したいチーム。
はい!オーケー!最初のシとレのシャープは優しい音も入っていて響くようにしました。
ソドはウキウキとかランランとかそういう感じするから。
(木琴の音)うんオーケー。
ありがとう。
拍手〜。
(拍手)ほかの班も4つの音が決まりました。
(木琴の音)次に4つの音を基に旋律を作ります。
音楽室にある楽器家から持ってきたバイオリンやギターを手に張り切りますが…。
どうやって決める?音…。
う〜ん…やっぱり難しい。
メロディーか?まだ諦めるには早すぎだよ。
ここで仲道さんからアドバイス。
この音の順番変えてもいいからこれで8つ。
2回たたいても…。
(木琴の音)…とかも。
すご〜い。
これが2個でこれが1個とかでもいいんですか?いいの。
何でもいいんだよ。
これ4つ使って自由にやっていいの。
ちょこっとした事を「いいじゃないそれ!」って「そことってもいいわよ」って言うとパッと明るくなって「あっこんな事でいいんだ」みたいな発見があってそこからまたフワ〜ッと広がっていく。
音楽と向き合う事によって音と向き合う事によって自分の心も見つめてほしい。
お友達の心も見つめてほしい。
音楽は自由。
間違いなんてない。
30分後には…。
いっせいの〜で!いいと思う!いいと思う!いいじゃないこれ!どう?どうよ?どうよ?もう一回!もう一回!アキトが乗ってきたね。
大学1年で日本音楽コンクールで優勝しプロのピアニストとなった仲道さん。
実は周りの期待とは裏腹に自分の演奏に自信を持てず悩んでいたと言います。
もうつらかったですね。
胃は痛いですしね。
かなり精神的にも参りました。
でもそこでとことん参って迷ったから今があると思います。
…がその時の私を弾かせて頂いて自分なりに一歩一歩と思えるようになりました。
苦しみながらも4つの旋律を完成させた子どもたち。
今度は班同士でつなげていきます。
いっせいの〜で…。
ところが…。
ちょっと最後がよく分からない。
スムーズにいきません。
最後ちょっと変えた方がいいと思う。
おお!逆にしたらなんとかなりそう。
はい。
じゃいこうか。
よし!これさ今「始めるよ」ってちゃんと分かってあげないと何回打ってもお互いに…。
ちょっとしたらきっとできるんじゃないかな?はい。
…そうそうそう!ナイスアイコンタクト。
それだよ!やっぱり一緒に音楽する時ね。
すてき。
はい!これつなぎがおかしい。
さっきの方が自然な感じがする。
そっちの終わりとこっちの最初が合わないからどうやってつなげるの?って事。
練習は下校時間まで続きました。
おはようございま〜す!じゃあね今日はまずは録音してあるので聴いてみましょう。
どうだった?やっぱり最後がグチャグチャ。
そう思う?まず2つ目の2グループはホントは明るいイメージなのに…。
こっちの方ね?はい。
暗くなっている。
暗い感じがした?そうか…。
明るさが足りないと指摘をされたメラメラグループ。
ちょっとあなたたちの情熱燃える炎メラメラ熱血はそれだけなの?今の君たちの情熱はそんなもんか?私ちょっと松岡修造入ってきちゃったけどそんなものでよろしいのかい?よくない。
よくないでしょう?じゃあちょっとメラメラやってみようよ。
はい!
(子どもたち)ファイヤー!おお!明るくなった。
今のタイミングいいかも。
あの…何か工夫してくれてるらしいんだけどちょっと何か分からないので聞こえないので…。
昨日と同じように別の班からのつなぎがうまくいきません。
最後のさ大きくしろって言われてるじゃん。
その時に最後の彩綾のやつと太鼓混ざってもいい?いいよ。
じゃ最後に太鼓…。
太鼓入れるとつながり合わなくならない?分かりにくいって言われてるからさ。
んじゃ分かりやすく?分かりやすく。
やってみる?一回やってみればいいよ。
いっせいの〜で!12345678。
そう!今の今の!みんなで一緒に1つずつ問題を解決していきます。
音楽って…。
だからね最後「ポ〜ン」ってやった時に「ポ〜ン」って思うとねちゃんとつながるんだよね。
だからみんなの気持ちがちゃんとつながっていくとちゃんとつながるんだよね。
曲を盛り上げるためキーワードと手拍子足拍子で表現するパートを加えます。
みんな乗ってきました。
曲の終わりの感じはどんな感じに終わるのがいい?明るい感じにするにはどういうふうにしようか。
次々と意見が出ます。
…でその人が「せ〜の!」って言ったら全員で音を出すみたいな…。
それで終わったら何か言葉言った方がいいと思うんですけど。
声何て出そうか。
最後。
「イエ〜イ」。
「イエ〜イ」。
「ヤア」。
「ヤア」。
「イエ〜イ」がいい人。
…うん。
「ヤア」。
…うん。
じゃあ「イエ〜イ」でいこうか。
ようやく曲が出来上がった。
モチーフを旋律にした提示部。
キーワードをリズムに乗せた展開部。
再び提示部の旋律から盛り上がって終わる。
クラシック音楽によくある3部構成の曲。
すごいぞ!
(一同)イエ〜イ!合ってきました。
ずっと最初から最後まで…。
本番直前。
しっかり今ぐらいちゃんと声出さないと聴いてる人には伝わりません。
いい?ちゃんと伝える事が大事。
自分でちゃんと表現する事が大事。
「ポン」っていう音だって言葉と同じ。
意味があるの。
いい?自分が出す音にちゃんと意味を込めて音を出して下さい。
オーケー?
(一同)はい!「小学校最後だイエ〜イ!」って思って思いっきり…思いっきりみんなで言って。
いい?本番の時にみんなのそういう気持ちがこっちに飛んでくるのを楽しみにしてます。
…ね?オーケー?
(一同)オーケー!6の2〜!レッツゴー!
(一同)オ〜!
(拍手と歓声)6年2組「今の僕たち私たち」始まりです。

(一同)イエ〜イ!
(一同)ファイヤー!・「くずれるくずれる暗い暗い」・「メラメラメラメラ」・「ウキウキウキウキ」・「暗い暗い」・「くずれるくずれる」・「メラメラメラメラ」・「ウキウキウキウキ」
(一同)イエ〜イ!
(一同)イエ〜イ!決まった!イエ〜イ!
(拍手)
(拍手)みんなでこうやってやるのは最後かもしれないけど楽しくできたのでとても楽しかったです。
よかったね。
最後にもあったようにホントに「イエ〜イ!」って感じでした。
「イエ〜イ!」って感じ?心一つにはできたと思うのでよかったです。
みんなで何かやるっていうのを4月からずっとやってきたけど一番いい姿が見れたなって思います。
ありがとう。
みんなで曲を作り上げた2日間。
音と真剣に向き合い心を躍らせた時間でした。
一人一人のお子さんの命みたいな…輝いてるのが…。
ちょっと駄目だ…。
すごく伝わってきて…。
2014/02/13(木) 15:00〜15:23
NHKEテレ1大阪
課外授業 ようこそ先輩「音を心から楽しむ〜ピアニスト 仲道郁代〜」[解][字][再]

今回の先輩はピアニストの仲道郁代さん。子どもたちが作曲に挑戦。「音楽に正解なんてない!自由でいい」という仲道さん。卒業間近の思いを込めた曲が完成。涙の演奏会が。

詳細情報
番組内容
今回の先輩は仲道郁代さん。さまざまなコンサートをはじめ、演劇とのコラボレーション、被災地でのチャリティー活動などで国内外を駆け回っているピアニストだ。授業では、子どもたちが何とクラシックの曲作りに挑戦。最初は戸惑い気味の子どもたちが、「音楽に正解なんてない! 自由でいい」という仲道さんに導かれ、次第に真剣な話し合いに。最後に、卒業間近の思いを込めた3部形式の曲が完成する。発表会では涙も…。
出演者
【出演】ピアニスト…仲道郁代,【語り】グッチ裕三

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
趣味/教育 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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