(咳)これか…。
(爆発音)うわーっ!
(爆発音)
(相馬涼)うわ…派手にいっちゃってるな。
(木島修平)昨夜11時頃爆発によると思われる火災が発生しました。
鎮火後消防隊員が店内に入ったところここでうつぶせになって倒れている男性を発見しました。
(土門薫)被害者の男性は身元不明。
救急病院に搬送されたがまもなく死亡が確認された。
現在洛北医大に搬送中だ。
閉店後のうどん屋にやってきた男性がなぜ爆発に巻き込まれ死亡したのか科捜研で調べてもらいたい。
(一同)はい。
榊…。
これ被害者のコートのポケットの中に入っていた遺留物なんですが…。
(榊マリコ)レンズが付いてる。
カメラみたいね。
これは腕時計だな。
この針金の先に付いてるものはなんだ?判読出来そうにないわね。
所長に鑑定してもらうわ。
うん。
これは…名刺入れかしら?うん。
中に…。
(木島)「マル質」…。
被害者は質屋関係の仕事でもしていたんでしょうか?うん…。
(宇佐見裕也)マリコさん。
何かしら?それ。
(宇佐見)店内全体に飛散しているんですが油のような燃焼促進剤ではないようですね。
(八木照子)なんなんだよもう…。
だから火も電気もちゃんと消して帰ったんだよ!
(消防隊員)勘違いしてるんじゃないですか?入り口の鍵もかかってなかったみたいですけど。
バカ言うな!閉めて帰ったよ!
(涌田亜美)マリコさん。
何?これなんでしょう?素材は毛糸みたいね。
それとこれ同じ繊維かもしれませんね。
ええ。
相馬君採取手伝って。
(相馬)はい。
(叩く音)うわっ!ねえあんたここの責任者かい?いえあの…私は科学捜査研究所の榊と申します。
なんだか頼りなさそうな顔してるけど大丈夫かね?とにかく私はちっとも悪くないんだから!ちゃんと私のせいじゃないって証明しておくれよ!頼んだよ!ったくもう…。
はあ…。
八木照子さんこの店の店主だ。
(日野和正)フフ…。
店内から燃焼促進剤や火薬の類いは見つかりませんでした。
(日野)じゃあ爆発が起こった原因は?実は現場に飛散していた黒い物質なんですが店内にあったうどん粉だったんです。
それじゃあ…。
はい。
粉塵爆発です。
製粉工場とかで起こったりするやつですよね?ええ。
可燃性の粉末が充満している時にそこに火種があると爆発する現象よ。
被害者はうどん粉が充満した店内に入ってきて粉塵爆発に巻き込まれたんですね。
火元は?それが…まだ。
燃焼残物の中にライターもマッチも見当たらないね。
どっちにしても事故っぽいですね。
火元がなんだったかわからない限り事故かどうかまだ判断出来ないわ。
(宇佐見)遺体のそばに落ちていた紺色の繊維ですがアルパカの毛糸100パーセントのマフラーでした。
扉の取っ手のところに付着していた繊維と同じものかしら?
(宇佐見)はい。
爆風で飛散したんですね。
他にも壁や米びつ箸立てなどにも付着していました。
そのマフラーに持ち主の身元に繋がるものは?汗も体液も持ち主を特定出来るようなものは何も…。
あっちなみに梅の成分が付着してはいたんですけど…。
あの酸っぱい梅です。
まあそれだけじゃ個人は特定出来ないな。
時計とカメラの事はなんかわかったの?まず時計ですがメーカーまではわかりませんでしたがベルトが布ですし相当な安物じゃないかと。
カメラは?同じやつを買ってみたんですけどトイカメラってやつでネットとかで1000円ぐらいで買えるおもちゃのカメラです。
あと…こんなのが撮れちゃったりするんですけど。
安物の時計におもちゃのカメラか…。
所長何か気になる事でも?ちょいちょい…無視ですか?うん…これ。
時計とカメラにくくりつけられてた紙を鑑定した結果なんけどね…。
(亜美)「鶴亀質店」それじゃあこの時計とカメラが質草ですか?おかしいよね…。
普通はブランド物とか貴金属とかでしょ?1000円ぐらいのものが質草になるのかねぇ?このお店です。
もしもし土門さん?
(大槻)篠原さん質草はお持ち頂けましたか?
(篠原)こんなもんしかないねんけど…。
(大槻)ああ100円ショップで買ったやつですね。
大丈夫ですよ。
でいくらお貸ししましょう?孫に結婚祝いを渡さんなりませんので。
それなら奮発せなあきませんねぇ。
(新川尚人)申し訳ありません。
必ずお返ししますんで。
(青田宏志)なあ母ちゃんの年金だけやったら利息の返済も出来へんねや。
父ちゃんの通帳とキャッシュカードは?これ限定の酒なんですけど。
お前の親の店から取ってきた酒で勘弁せえってか?違います。
必ず返しますから…!どうやって?ええ歳して働きもせんと博打三昧のバカ息子が。
(青田)今から親んとこ行くか?おい何をしてる?あんたら誰や?京都府警捜査一課です。
看板見ませんでしたか?質屋ですから質草をお預かりしてるとこなんですわ。
質屋は質屋でも偽装質屋だろ?質屋だけに許された高い金利に目をつけて適当な質草で金を貸す。
質屋の名前を借りた闇金だ!人聞きの悪い事言わんといてくださいよ刑事さん。
私たちは担保がなくてどこからも金を貸してもらえないお客さんに金を貸してるんです。
慈善事業ですよ。
お前たちの演説を聞きにきたんじゃない。
うちの生活安全課が貸金業法違反で挙げるから覚悟しとけよ。
なっ?社員は?お前たち2人だけか?
(大槻)向井っていうのが客のとこ行ってます。
保富ってのが社長か?今どこにいる?それが昨日の夜から連絡が取れないんですよ。
ん?土門さんこれ顧客名簿なんですが…。
八木照子…。
うどん屋の店主か。
(向井真哉)おい!どこ行ってたんだよ?いやぁごめんごめん。
店焼けちゃって大変なんだよ。
えっ?へっなんだよ。
心配してくれるのかい?…するかよ!つうかてめえから呼び出しといていい加減にしろよ!ああ怖っ!寿命が縮まるよ。
なんだよ?あんたまだ長生きしたいわけ?看取ってくれる家族もいねえし孤独死するのが見えちゃってる人生なんてとっとと終わっちゃったほうがいいんじゃねえの?ハハ…そうだね。
毎日思ってるよ。
生きてたっていい事なんかなぁんもないし。
いつどうやって死ねるのかなってそんな事ばっかり考えるのが歳をとるって事だろうけどね。
金は?今日の分の利息。
どうしようかねぇ…。
そうだあんたが稼いでおくれよ。
はあ!?たまには汗水流して働くのも悪くないだろう。
おい!ダメか…。
ちょっと待っとくれ!部屋にあっから。
なあ腹減ってないか?うどんでも作ってやろうか?
(照子)警察の…。
ちょっとあんた!お金は?あの今の男性は鶴亀質店の向井という社員ですか?そうだけど…。
借り入れ開始は1年前。
総額は31万3000円ですね。
お店美味しいと評判でお客さんもたくさん入ってたそうじゃないですか。
それなのになぜ偽装質店で借金なんか…。
いろいろあるんだよ!ちょっと!事故の話で来たんじゃないのかい?まだ事故と決まったわけじゃないんです。
お店で亡くなっていた男性ですが歯の治療痕から鶴亀質店の保富社長だと判明しました。
保富社長とご面識は?ちょっと!私が社長を殺したと思ってるのか?自分の店爆発させて…。
爆弾でも作ったってのかい?いいえ昨日の爆発は粉塵爆発だったんです。
うちのうどん粉が爆発したってのかい?火も電気も消して帰ったしうどん粉の袋だって閉めて帰ったんだ。
火はどうやってついたんだよ?お詳しいんですね粉塵爆発の事。
あの…お店の図面を作ったんですが。
八木さん?えっ…?こちらの図面に椅子がここお鍋がどこといった具合に粉塵爆発の前に何がどこに置かれていたか書き入れて頂きたいんですが。
急に言われてもねえ…。
思い出すのに時間かかるよ。
(日野)おかえり。
どうだった?粉塵爆発って言ってわかってもらえた?それが八木照子さん粉塵爆発の事をよく知っていて。
なんであんなに詳しいのかしら…。
爆発の中心部がわかりました。
このカウンターの上です。
火種は?
(宇佐見)それがやっぱり見当たらないんです。
電気機器も電気のスイッチもないですし…。
火種は…八木照子だ!ちょっとどういう意味?もしかして照子さんが粉塵爆発を意図的に起こしたって言いたいんですか?正解。
だって今マリコさん八木照子さんが粉塵爆発に詳しいって…。
いや待ってください。
事故か事件かまだ明らかになってない段階なんですから。
そうだよ。
藤倉刑事部長に聞かれたら怒られるよ。
でも自分の店ですからね。
彼女になら粉塵爆発が起こるような仕掛けを作る事だって出来たんじゃ…。
(青田)あれ?どこやったんだ?あったあった。
あっ!ああっ…!こっちこっち…!そりゃびっくりしました。
金返しに来たら死んでんのやから。
社長に続いて副社長の青田まで…。
偽造質屋なんて裏家業じゃあ相当恨みも買ってたんでしょうけど…。
こりゃ犯人相当返り血浴びちゃってるなあ。
死亡推定時刻は?昨夜の23時から1時の間だと思う。
死因は?頸部を刃物で切られた事による失血死で間違いなさそうね。
鍵をかけようとして背後から切り付けられたって事か。
これは…。
(亜美)もしかしてこれってうどん粉じゃ…。
どなたかいらしてたんですか?誰だっていいだろう。
鶴亀質店の青田さんが殺害された事はご存じですか?
(木島)青田さんのご遺体に残されたうどん粉とあなたのお店のうどん粉が一致しました。
…私だよ。
は?殺したんだよ…私が。
(木島)八木照子さん鑑定の結果…。
「あなたが持っていた包丁に青田さんの血液が付着している事がわかりました」「凶器に残された指紋もあなたのもの以外発見されませんでした」「だから…私がやったって言っただろう」「保富を粉塵爆発の事故に見せかけて殺したのも私だよ」なぜ2人を殺したんですか?ひどい取り立てされてたからね。
保富は今まで借りてた金全額返すからって店に呼び出して…。
それで粉塵爆発の事故に見せかけて殺した。
粉塵爆発はどうやって起こしたんですか?だから…。
うどん粉店の中にまいたんだよ。
おいちょっと待て。
はい。
榊。
これ…。
鶴亀質店の向井さんが持っていた万華鏡かしら?みたいだな。
質草に取られたのか…。
「粉塵爆発」…。
27年前の記事か。
「和歌山県和歌山市のうどん店花」「店主の八木照子さん」えっ…じゃあ店が爆発したの2回目。
つまり八木照子には粉塵爆発を起こす知識があったという事ですよね。
うん。
八木照子さんは27年前の事故で息子さんを亡くしている…。
少し休憩しませんか?いただきます。
(亜美)あっ早月先生!
(風丘早月)まいど!
(宇佐見・日野)こんにちは。
こちら青田宏志さんの報告書。
ありがとうございます。
そして今日は紀州みかんゼリー!いつもありがとうございます!
(早月)極。
あっこれ…。
青田さんの傷口から見つけたんだけど凶器の包丁に付着してたんじゃないかな?毛糸…。
もしかして粉塵爆発の現場のマフラーと同じ繊維?分析してみます。
お願いします。
何これ?開かないな…。
きますかね?くると見た。
何これ…あっ!開かない…。
青田さん殺害現場の血痕の飛散図出来ましたよ!お疲れさま!
(日野)うーん開かないなもう…。
おっ!ゼリー。
あっ…。
(亜美・早月)イエス!
(相馬)所長!ごめんごめん。
あっ…!なんかひらめいた?被害者の身長は?178センチです。
八木照子さんの身長は?157センチですけど。
おかしいわね…。
…で一体何を鑑定するんですか?血痕が飛び散ったルートから犯人の身長を割り出すの。
相馬君亜美さんお願い。
(2人)はい。
犯人は青田さんの背後で返り血を浴びた。
仮に身長157センチの八木照子さんが犯人だとすると…。
(亜美)あれ?ここに血痕が付いてるのにこの辺りには血痕が付いてないのっておかしいですよね?という事はこの部分の血痕は犯人が返り血として浴びたって事ですね。
つまり青田さんを殺害した犯人は八木照子さんよりも体が大きく身長もずっと高い人間。
八木照子さんは青田宏志さん殺害の犯人じゃなかったんですね。
(警察官)ちょっと待ってください!ちょっと!
(木島)あっ!ちょっと…ちょっと入らないでください!えっなんで?わしいつもここに止めてんのやけど。
あの…一昨日18日の夜もその自転車はこちらに?ええそうだけど。
(相馬)マリコさん?見て。
はいよ。
「では事件のお話を」「鶴亀質店の殺害現場ですが飛沫血痕の状況があなたが青田さんを殺害した可能性を否定しています」「それと現場付近で青田さんの血液が付着した血液指紋が見つかったんです」「犯人のものだと思われますが…」
(木島)あなたのものではありませんでした。
粉塵爆発もあなたではありませんよね?27年前あなたのお店で粉塵爆発が起きた。
あなたが買い出しに出てお店を留守にしていた間の事のようですね。
「店内にうどん粉が充満しているのに気づかず…」当時中学生だった息子さんが帰宅し電気のスイッチを入れてしまい事故になった。
そんな思いをしたあなたが殺人のために粉塵爆発を利用するとは思えない!一体誰を庇ってるんですか?なんだよ?急に…。
いい笑顔ですね。
息子さんからのプレゼントですか?息子が作ってくれたんだよ。
(照子)母ちゃん花が大好きなのに…。
父ちゃん死んで店忙しくなってゆっくり花見に行く時間ないだろ?あっ…!きれいだねえ!あそうか。
ハハハハッ!こうすればいつでも花が見られるねえ。
ありがとね。
これ同じものですよね?鶴亀質店の向井さんが持っていた万華鏡と。
向井さんですか?あなたが庇っているのは。
ち…違う…。
では思い出のある大切なものをなぜ今向井さんが?あれは…質草に取られたんだよ…。
(照子)「あんなろくでなしなんで庇ってやんなきゃいけないんだよ」「私だよ!」「私がやったんだよ!私が!」はい。
はい…。
自宅にもいないそうです。
向井どこにいる…?
(宇佐見)照子さんが書いた見取り図ですか?ええ。
(亜美)結局今回の粉塵爆発って事故なんですか?事件なんですか?
(日野)まだわからないよ。
火種が何かもわかってないしね。
うーん…八木照子が誰かを庇って自分が粉塵爆発をやったって言ってるんだから事件でしょ。
ねえこの米びつの位置変じゃない?
(宇佐見)そうですねえ…。
厨房にあるはずですから。
爆風で吹き飛んだんでしょ?いや爆発の中心部はカウンターの上ですから…。
あっ…。
爆風は厨房奥へ向かってこう吹き込んだはずです。
(亜美)そっか。
厨房にあった米びつがカウンターの上にあるはずがないんですね。
うん。
つまり何者かが爆発前に米びつをカウンターに移動させた。
でも一体なんのために?米びつに付着していた指紋の鑑定結果は?
(日野)被害者の保富さんの指紋だったよ。
米びつにはマフラーの繊維も付着していましたよね?
(宇佐見)はい。
わかったわ。
火種はこの米びつよ。
(亜美)え?米びつが?どういう事?実験してみましょう。
爆発後の状況から米びつは爆発前カウンターの上に置かれていたと考えられるわ。
そして犯人はプラスチック製の米びつにマフラーを巻き付けてその先をお店の扉にくくり付けた。
(亜美)あ…扉にマフラーの繊維付着してましたもんね。
そして犯人は店内にうどん粉を充満させ店を出た。
その後何も知らずに被害者の保富さんが扉を開け店内に入った。
その時米びつに巻かれていたマフラーがこすれ摩擦による静電気が帯電された。
相馬君。
俺?
(相馬)痛っ!この静電気の火花が火種となって…。
(保富章)わっ!
(爆発音)
(保富)うわーっ!こんな手の込んだ殺し方一体誰が?青田さんの首の傷口に付着していた繊維と粉塵爆発の現場のマフラーの繊維は同じアルパカでした。
そしてどちらにも梅の成分が付着していたんですがDNA鑑定の結果梅は希少品種都白梅だという事がわかりました。
それと青田さんの体内に残されていた繊維にだけアルコールの成分が付着していたんです。
アルコール?恐らく粉塵爆発の現場のものは爆発による火事の熱でアルコールが揮発してしまったんです。
梅とアルコール…。
もしかして梅酒?もしもし土門さん。
何黄昏れてるんですか?乾杯しましょうよ。
(扉が開く音)
(木島)京都府警です!保富章さん及び青田宏志さん殺害の件でお聞きしたい事があります。
待て!お前もだ。
待て!お前もだ。
新川尚人。
必ず返しますから…!偽装質屋の取り立て屋と客が仲良く祝杯か?あなたは大学の物理学科を卒業後3年前に退職するまで製粉会社で働いていたそうですね。
粉塵爆発を起こす知識は十分にあったという事だ。
ちょっとそれだけで犯人にされちゃうんですか?粉塵爆発のために静電気を起こしたんですよね?このマフラーを使って。
このマフラーに梅の成分が付着していたんです。
こちらで限定販売されている梅酒に使われている梅だったんです。
これ限定の酒なんですけど。
うちの梅酒飲んでるのは俺だけじゃねえよ!青田さんの殺害現場には血液指紋が残っていました。
あなたのものかどうか鑑定すればわかるんですよ。
詳しい話は署でじっくり聞かせてもらおう。
おい!
(木島)はい。
向井真哉お前も一緒に来てもらうぞ。
事件の前日お前がうどん屋の合鍵を作った事は調べがついている。
保富の野郎俺の事バカにしやがったんだ。
俺はこのまま終わる人間じゃないのに。
それで殺そうと思ったのか?ああそうだよ。
そしたらちょうど向井のやばいネタつかんだんで協力してもらう事にした。
(新川)この人闇金の人ですよね?渡してるの顧客名簿なんじゃないですか?商売敵ですよね。
(新川の声)向井の客の中にうどん屋のばあさんがいるって聞いて粉塵爆発を思いついたんだ。
(新川の声)あの晩用意してもらった合鍵を使って閉店後のうどん屋に入って準備をした。
その時包丁に繊維が付着したんだな。
どうやって保富社長を呼び出したんだ?八木照子の息子って名乗ったんだよ。
(新川の声)金を返したいから母の店に来てくれ。
カウンターの上の米びつの中に入れてあるって言ってね。
(爆発音)なぜ副社長の青田さんまで殺したんだ?青田の奴俺が製粉会社にいた事思い出して俺が保富を殺したんじゃないかってカマかけてきたんだ。
(新川の声)こいつにバレたら一生つきまとわれる。
だからうどん屋でくすねてきた包丁を使って…。
(青田)うわっ…!それで包丁に付着していたマフラーの繊維が青田さんの首の傷口に付いたんですね。
くそっ…。
だからあいつの事もぶっ殺しちまえばよかったんだよ。
あいつ?うどん屋のばあさんだよ。
全部罪被ってもらって自殺に見せかけて殺そうって言ってたのによ。
向井の奴俺が頼めば罪被ってムショに行ってくれる。
だから命だけは助けてやってくれって言いやがって。
ほら食べなよ。
冷めちまうだろ。
(照子)なあ。
話ってなんだよ?あっこの間の利息の事か?あれならもうちゃんと用意してあるんだから。
ん?なんだい?ばあさんの店にあった包丁だよ副社長の青田を殺した。
あ…あんたがやったのかい?違う。
俺じゃない。
けどもう抜き差しならないところまで首突っ込んじまったんだよ。
どういう意味だい?頼む…!あんたが保富社長と青田を殺したって事にしてくれないか?今までの借金は全部チャラにしてやっからさ。
あんた生きてたって何もいい事ないって言ってたろ?死ぬ事ばっかり考えて生きてるってさ。
だったら俺のために…。
ってダメか…。
さすがに。
いいよ…。
え?いいよ…。
けど1つだけ約束しとくれ。
マジで罪被ってくれるとは思わなかったけどさ。
借金チャラにするってのが効いたのかもな…。
おい!お前本当にそんな理由で照子さんが殺人の罪を被ろうとしたと思ってるのか?あ?答えろ!いいか。
照子さんはな偽装質屋で借金をする必要なんかなかったんだよ。
え?店はうまくいってたし。
通帳には1人で十分やっていける額が残っていた。
じゃあなんで…。
お前にはそんな事もわからないのか?
(エレベーターの到着音)
(扉が開く音)どうぞ。
お返しします。
なんでだよ…。
あんたなんで余計な事したんだ。
私はもうこの世に未練なんかないのに…。
だから向井さんのために殺人の罪まで被ろうとなさったんですか?なんでだろうね。
(照子の声)向井が客で店に来るようになってからなんだか気になってね。
息子にどことなく似てるような気がして。
落ち着いて食べな。
(咳込み)あぁ…。
あ…。
(向井)へえー。
きれいじゃん。
そうかい?そのあと偽装質屋で向井さんが働いている事を知ってそれでお金を借りるようになったんですね。
金を借りてる間はあいつに会えるからね。
あんなろくでなしなのにね…。
でも楽しかったんだよ。
息子がいたらこんなふうにケンカしたりするんじゃないかって思ったりしてね。
もしかしたらね…。
もしかしたら…私と話してるうちに人生やり直そうって思ってくれるような事があるかもしれない。
そんな事思ったりして…。
そうだあんたが稼いでおくれよ。
(向井)はあ!?たまには汗水流して働くのも悪くないだろう。
1つだけ約束しとくれ。
これからはまっとうに生きるって。
おいばばあ!なんだよろくでなし!くたばるんじゃねえぞ。
俺が出てくるまでくたばるんじゃねえって言ってんだよ!またうどん食わせろよな。
なんだよ…!その口のきき方は!うっせえ。
行くぞ。
この世の中にはたくさんの人がいるけれどでもその中で出会える人ってほんのひと握りの人たちなのよね。
ああ。
そんな出会いの中には人生を変える出会いもある。
そうね。
照子さんには生きて向井さんが花を咲かせる春を待ってほしい。
2014/02/27(木) 20:00〜20:54
ABCテレビ1
科捜研の女 #14[字]
第14話「うどん屋爆発!矛盾する爆風、不自然な飛沫血痕!!疑惑の自首、女店主の罠」
【出演】沢口靖子、内藤剛志、若村麻由美、風間トオル、斉藤暁
詳細情報
◇番組内容
沢口靖子演じる京都府警科学捜査研究所研究員の榊マリコが、犯罪現場に残された微細証拠を手がかりに、事件の真相を究明する科学捜査ミステリー。
◇出演者
沢口靖子、内藤剛志、若村麻由美、風間トオル、斉藤暁、長田成哉、崎本大海、山本ひかる
【ゲスト】
田根楽子、金井勇太、村杉蝉之介
◇脚本
李正姫
◇監督
濱龍也
◇音楽
川井憲次
◇主題歌
Salley『あたしをみつけて』(ビクターエンタテインメント)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】井土隆(テレビ朝日)
【プロデューサー】菊池恭(テレビ朝日)、塚田英明(東映)、中尾亜由子(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/kasouken/
☆携帯サイト
メニュー>テレビ>テレビ朝日>科捜研の女
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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