きょうの健康 パーキンソン病 進行を防ぐ「患者を支える」 2014.02.13

(テーマ音楽)健康に役立つ確かな情報をお伝えします。
「きょうの健康」です。
今週お伝えしているのは…そして今日は4日目。
テーマは…パーキンソン病の人のご家族などからはこのような相談がよく寄せられるといいます。
今日はこうした相談に答える形でお伝えしていきます。
ではお答え頂く専門家ご紹介致しましょう。
パーキンソン病の診断治療がご専門です。
今日もよろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
それでは早速お寄せ頂いた質問ご相談からまいりましょう。
まずはこちら…まずパーキンソン病は治療で症状がとても良くなりますので良くなるという事をご家族にも是非認識して頂きたいと思います。
周りの人も…。
良くなっていたらほかの人とほとんど変わらないぐらいなのでその時はあまり病人扱いをされない方がいいですね。
次の薬をきちんと使うという事なんですがお薬の効果を100%生かすためにはやはりお薬をきちんと使って頂く事が重要なんです。
実際にはきちんとのめていなくて効果が不十分という事も少なくありませんので自己判断で薬を変えてしまう事がないようにご家族にもよく注意して頂きたいですしのみ忘れがないようにそこもご協力を頂きたいと思います。
周りの人が「薬ちゃんとのんだ?」と声をかけたりする事が大事ですね。
そして…。
この姿勢を注意するというのは実はパーキンソンの患者さんは前屈とか横になるとか斜めになるなどの姿勢の障害が出やすいんです。
でもその割に患者さんはあまり自覚しない事が多いので外から見る方が分かりやすいですので…。
「傾いているよ」と指摘してあげる。
やっぱりずっと傾いていますとそれによって痛みが出たりとかあるいはずっと傾いてしまってそれがつらいから長く立っていられない事が起きてしまいますので是非ご注意頂きたいと思います。
そして褒めるとありますがこれは何でしょうかね?運動したりあるいはお薬とかでよくなりますよね。
患者さんはやはりかなりよくならないとなかなか満足できない部分があるんですが少しよくなったぐらいであっても周囲の人から「随分歩くのよくなったね」というふうに言われるとやはりうれしいものなので…。
励みになりますね。
日本人は褒めるのがあまり得意ではないんですが是非ご家族の方も少しでもいい事があればそれを指摘して褒めて頂きたいと思っています。
「わあ〜すごい!」とか言ってあげると。
そして大きな声でゆっくり会話。
パーキンソンの患者さんでは声が小さくなったり早口になりやすいんです。
その時に周囲の人が大きな声でゆっくりお話頂くとそのリズムに乗ってご本人も大きくゆっくりお話ししやすくなります。
あとよくお話する事が大切なのでお話する環境を作って頂いて患者さんがいろいろお話できるようにして頂けるといいと思います。
それでは次のご相談です。
どんな工夫があるでしょうか?パーキンソンの患者さんは広い所は比較的歩きやすくても曲がり角であったり何か障害物があって急に狭くなっていたりするととても歩きにくいんです。
ですのでできればおうちの中はスッキリと…あまり床にものを置かないような形にして頂きたいですし移動しやすいようにあるいは転びにくいようにおうちの中を改修して頂くのもお勧めです。
どんな工夫が具体的にできましょうかね?ここに示して頂きましたように例えば廊下に手すりをつけるとか角に線がついているんですけど実はこれ目印なんですね。
こういう角などでは足がすくんで前に出にくくなってしまう事があるんです。
パーキンソンの患者さんは実は平らな所よりも階段の方が動きやすいんです。
というのは階段のステップが目印になるので足が出やすいんです。
ですのでステップじゃないんですが目印になるようにテープを貼ったりして頂いています。
こちらのような敷居の所がちょっと高くなっているとそこでつまずいちゃったりする事もありますので小さなスロープをつけて頂いたりする事もいいと思います。
さてご家庭の中ではトイレですね。
問題が多いでしょう。
トイレは狭い所で必ず方向を回転しないと駄目ですよね。
ですのでパーキンソンの患者さんにとってはとても動きづらい場所なんです。
そこで回転したりする時に安全にできるように縦向きの手すりとL字形というんですかね…横向きの手すりと両方があるととてもいいと思います。
あと座ったり立ったりする時に手すりがあるとか場合によっては便座の高さが移動できるような工夫もいいと思います。
高齢者の工夫とよく似てはいますよね。
大体方向性としてはそういう事ですね。
さあそれでは次のご相談です。
パーキンソン病が進行しますと舌や喉の動きが障害されて食べ物や薬が飲み込みにくいえん下障害が出る事があります。
では飲み込む様子をX線撮影した映像を見てみましょう。
まずこれは正常のえん下です。
ここが顎で顔を横からみたところなんですが今のようにスッと飲めてしまう訳です。
食べ物が入った訳ですかね。
今度えん下障害のあるパーキンソン病の患者さんなんですが口の中で奥の方までいくのもここから飲み込んでいくのもとても時間がかかります。
実はここ胃の方にいく食道と肺の方にいく気管とに分かれるんですがもちろん食道にいかきゃいけないんですがよく見てますとちょっとこんな感じで…。
前に流れましたね。
これは気道に入ってしまった?そうなんです。
誤えんになってしまう事もあります。
これえん下障害を起こしている事になりますがえん下障害ではどういう問題が起きてきますか?ここにありますようにうまく飲み込めない訳ですから食事が十分とれない。
そしてお薬がうまくのめない。
お薬がのめないと動きが悪いので余計にごはんが食べにくくなってしまう。
そして誤えんで先ほどのような喉に詰まってしまって窒息であったり肺の方に食べ物がいってしまえば肺炎になってしまう事があります。
では周囲の人はどんな事に気を付けるといいですか?実はえん下障害は軽いものですとあまり自覚しない場合もあるんですね。
それでここにありますように…このような事がありましたら主治医や訪問看護師などにご相談頂きたいと思います。
それから食事はやはり工夫した方がいいんでしょうか?かみにくいとかそういうような事ですと食材を小さく切って頂いたりあるいは水分を飲んでむせてしまうという事ですととろみをつけたりというような事があります。
ただ患者さんによってどういう障害があるかというのは一人一人違うんですね。
ですので是非こういう症状があれば主治医に相談して何が問題かという検査をして頂いてそれに合った指導を受けて頂きたいと思います。
とろみの程度とか細かさとかそれぞれに合ったという事が必要ですよね。
えん下障害の程度がひどくなった場合ですねこれは非常に深刻だと思いますがどんな対策がありますか?やはり食事がとれないと栄養がとれないので全身状態がホントに悪くなっちゃうんですね。
ですのでとにかくきっちり食事を入れないといけないので場合によっては鼻からチューブを入れるとか胃に直接穴を開けて胃ろうを作る。
このごろは胃ろうの方がずっと多いです。
安全にできますしパーキンソンの患者さんですと先ほどもちょっと言いましたようにお薬がきちんとのめない。
だからお薬が効かないですよね。
それなので動きが余計に悪くなってしまってごはんを飲み込む事ができない事があるので胃ろうを作ってお薬は胃ろうからきちんと入れると。
そうすると薬が効くのでお口からごはんは食べられると。
効いている間は不自由なく食べられると。
…という事もありますので場合によっては胃ろうをお勧めする事もあります。
お薬をきちんと入れる事はこの場合も大事なんですよね。
それでは次のご相談に移りましょう。
パーキンソン病の支援として大きく分けて特定疾患と介護保険というのがあります。
まず特定疾患ですがパーキンソン病は国が定める特定疾患の一ついわゆる難病というのなんですが指定されれば医療費などの助成が受けられます。
ただしパーキンソン病の場合はパーキンソン病と診断されれば全員が特定疾患の対象になる訳ではなくて重症度によるしばりがあります。
このパーキンソン病の進行度ヤール重症度で1度から5度まであるんですがこの3度活動がやや制限されるというこれ以上の重症の人でないと…。
そしてもう一つしばりがありましてこの生活機能障害度。
介助が必要かどうかという事で3段階に分けているんですがこの2度以上日常生活通院に部分的でも介助を要するという人が特定疾患の対象になっています。
介護保険との関係は…ご説明頂きましょう。
介護保険の方は要支援と要介護の2つの分類があります。
要支援の方は日常生活は基本的に自立しているけれど何らかの支援がちょっと必要で要介護にならないように支援しましょうというもので要介護の方は日常生活…お風呂に入るとか食事をするところに何らかの介護が必要という事で要介護になります。
通常この介護保険の支援介護の対象というのは65歳以上なんですがパーキンソン病の場合は40歳以上からこのサービスを受ける事ができます。
年齢要件がちょっと違う訳ですね。
それでは具体的にどんなサービスを受けられるのか要点を久田さんからご説明しましょう。
ではこちらで見ていきましょう。
まず訪問を受けるサービスとしてホームヘルパーによる入浴食事家事そして看護師による看護そして理学療法士などによるリハビリテーションがあります。
また施設を利用するサービスとして食事や入浴などのデイサービスリハビリなどのデイケアそして施設への入所などがあります。
また住宅の改修や車いすのレンタルの費用も対象です。
なおサービスの内容は要支援と要介護では異なります。
パーキンソン病を患う人は初日に15万人ほどの数と教えて頂きましたが患者同士で支え合う事も大事でしょうね。
患者さんのグループというはいくつもあるんですが特に古くから活動しているものとして全国パーキンソン病友の会というのがあります。
多くの患者さんやご家族がお互いに情報交換しましたり親睦を深めておられますので力になる事が多いと思います。
その全国パーキンソン病友の会ですが東京に本部があってほとんどの都道府県に支部があります。
ホームページと電話番号はご覧のとおりです。
それでは今日のまとめにまいりましょう。
パーキンソン病の症状は薬とリハビリテーションで随分よくなってきました。
患者さんが治療をしっかり進めて頂くためにはご家族をはじめ周囲の人もしっかり見守って頂いて励まして頂きたいと思います。
またパーキンソン病の人は動く事が苦手だったり不安だったりするので孤独になりがちなんですね。
ですのでご家族や友人そして患者さん同士のグループでも周囲のサポートがあればより患者さんが前向きになれると思います。
どうもありがとうございました。
来週はご覧のテーマでお送りしていきます。
来週も是非ご覧下さい。
4日間どうもありがとうございました。
2014/02/13(木) 13:35〜13:50
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 パーキンソン病 進行を防ぐ「患者を支える」[解][字]

パーキンソン病は症状を改善しながら長く付き合える。家族は病気を正しく理解して協力する事が大切。家の中の安全確保、食事や薬の飲み方など、よく寄せられる相談に答える

詳細情報
番組内容
パーキンソン病は、症状を改善しながら長くつきあうことが出来る病気。家族はそのことを正しく理解し、協力することが大切。廊下やトイレなど家の中での安全の確保の仕方、食事や薬の飲み方の工夫、医療や介護の支援の受け方など、よく寄せられる相談に答える。
出演者
【講師】国立精神・神経医療研究センター パーキンソン病・運動障害疾患センター センター長…村田美穂,【キャスター】濱中博久,久田直子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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