(テーマ音楽)「世界の名峰グレートサミッツ」。
南米パタゴニアのパイネ山群です。
独特の気候が世界有数の氷河地帯をつくり上げました。
雪山装備に身を固めて氷の世界に踏み込みます。
氷河がつくった壮大な自然を訪ねるエピソードです。
南米大陸の南パタゴニアにあるパイネ山群です。
一帯にはいくつもの巨大な氷河が流れ下ります。
パイネ山群最大の…幅8km長さ32km。
そこには氷と水がつくり出す幻想的な青い世界が広がっています。
森を抜けてグレイ氷河を目指します。
パイネ山群には多くの雪が降るため標高のかなり低い所まで氷河が流れ込んでいます。
森の近くで氷河が見られる場所は世界でもほとんどありません。
藪をこいで進む事30分。
グレイ氷河に到着です。
案内してくれるのはセルヒオ・ヌニェスさん。
ガイド歴15年のベテランです。
OKグレイ氷河にようこそ。
さあアイゼンをつけましょう。
ここで氷の上を歩く時の滑り止めアイゼンを装着します。
氷河を歩く時はアイゼンの爪全てが氷に刺さるように足をフラットにして小刻みに歩いて下さい。
それじゃ行きましょう。
まずは氷河の端の平たんな場所を歩いて中央部のクレバス帯に向かいます。
この日は雲一つない快晴。
太陽の日ざしで氷河の表面が青い光を放ちます。
氷河は山の上に降り積もった雪が氷となり長い年月をかけて流れ下ってきたものです。
途中で氷の割れ目クレバスが出来たり氷同士がぶつかり合って山や谷をつくります。
グレイ氷河は規模が大きく山や谷のスケールも並外れたもの。
高さ数十mに及ぶ氷の山が連なります。
実際に歩いてみると迷路のように複雑な地形をしています。
これは氷河の上に解けた水がたまって出来た池。
緩やかに流れる所にはグレーシャー・ポンドが至る所に点在しています。
そして氷河の表面を流れる小川。
気温の高い夏だけに見られる季節限定の川です。
水の流れをたどっていくと…。
大きなクレバスの中へと流れ落ちていました。
クレバスに下りて氷河の中をのぞいてみる事にしました。
パイネとはかつてこの地に暮らした先住民の言葉で青いという意味。
氷河の奥には青く輝く世界があるといいます。
長い時間をかけ圧縮され透明になった巨大な氷。
太陽の光の中で青い光だけを外に放ちます。
そのため氷河の氷は青く輝いて見えるのです。
氷河の奥は全てが青い光で満たされていました。
最後にセルヒオさんがグレイ氷河を望む絶景の場所に案内してくれました。
あそこに見えるのがグレイ氷河の末端です。
30km以上も流れてきた氷が湖に落ちて終わる所です。
湖の水面から氷河の上までの高さは50mほど。
しかし水の下には更に3倍近くの厚さの氷が隠れているといいます。
実は10年ほど前までは氷河が今よりずっと長くてあの半島の近くまで延びていました。
この付近から道があって一般の人たちも氷河の近くに行く事ができたんです。
ところが今はそれより2km近くも後退して道は無くなってしまいました。
グレイ氷河は温暖化の影響で毎年200m近く後退しているといいます。
長い時をかけてつくられたパイネの自然。
それは今も変化し続けているのです。
2014/02/13(木) 10:40〜10:50
NHK総合1・神戸
世界の名峰 グレートサミッツ エピソード100「パタゴニア・パイネ山群」[字]
南米の最南端に位置するパタゴニアのパイネ山群。壮大なスケールの岩峰を削ったのは、巨大な氷河。山群最大のグレイ氷河を巡り、氷の世界の魅力に迫るエピソード。
詳細情報
番組内容
南米の最南端に位置するパタゴニアのパイネ山群。そそり立つ岩峰と巨大な氷河が織りなす大自然。取材班は、山群最大のグレイ氷河を巡り、氷河の魅力に迫る。途中、夏にだけ現れる氷河の表面を流れる小川を発見。たどっていくと氷河の割れ目・クレバスから流れ出していた。降りて、中をのぞくと、青く輝く幻想的な空間が広がっていた。パイネ山群を削り上げた壮大な氷河のもつさまざまな魅力を伝える。
出演者
【語り】滑川和男
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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