連続テレビ小説 ごちそうさん(124)「悠太郎の卵(らん)」 2014.02.27

(め以子)あの〜。
(中西)あっあの〜課長が逮捕されました!…えっ?・「突然偶然それとも必然?」・「始まりは気付かぬうちに」・「予報通りいかない模様」・「そんな時こそ微笑みを」・「ポツリポツリと町の色変わってゆけば」・「傘はなくとも雨空に唄うよ」・「どんな君でもアイシテイル」・「顔を上げてごらん光が照らす」・「涙の河も海へと帰る」・「誰の心も雨のち晴レルヤ」
(中西)市役所の主催で防火演習をする事になって西門課長はその担当をする事になったんです。
それで今日軍と警察の視察の下有志の皆さんと共に防空演習をする事になったんです。
最初は予定どおり演習が行われていたんですがさて水をかけるいう段になって課長が…燃えてるとこに更にガソリンをまき始めたんです。
(静)何でそんな事を?空襲いうんはこんなもんやない。
(悠太郎)焼夷弾が降ってくるいうんは空から火ぃついたガソリンが降ってくるようなもんや!消してなんかおられん!命が惜しかったらとにかく逃げろ〜!
(中西)そう言い始めはって…。
街は人を守るためにあるんです!街を守るために人がおるんやないんです!街を守るために命なんか懸けるんは道理が通らんのや!課長が言いだしたんは防空本部の通達とは正反対の事ですからその場で捕まってもうて。
(静)どないなるんですか?
(中西)厳罰…。
厳罰はまず免れないと思います。
(静)ちょっとあんた…あんたどこ行くん?悠太郎さん何も間違うてないやないですか。
正しい事教えようとしただけやないですか。
街の人の命を守ろうとしただけやないですか!
(静)聞こえたらどないすんの!捕まらなあかんような事何もしてないやないですか!
(勝治)今は納めとき!確かにあんたの言うとおりやとは思う。
わしそこの現場行っとったんや。
実際に燃えるん見て西門さんの言う事が正しいんはよう分かった。
けど…今は納めとき。
あんたまで連れてかれたらこのうちどないなるんや!火事でお母さん亡くして。
安全な街を造りたいて。
それだけで生きてきたんです。
これも安全のためやからて今度は引き倒して。
身を粉にして尽くしてきたんです。
それの…それの何があかんのですか!?
(源太)おう。
何やいくらか知らせは来とるか?
(川久保)少しは。
わしもまた聞きやから詳しい事はよう分からんのやけど。
(川久保)とりあえず僕らのところにまで嫌疑がかかるいうんは今のとこは。
ほな泰介君やらふ久ちゃんやらも大丈夫かいな。
(希子)一応連絡してみます。
ああわしやるさかい。
身内の人間は動かん方がええと思う。
ほな。
(川久保)おおきに。
いつもどおりやるんや。
分かってる。
(戸が開く音)何やってんねん。
嘆願してくれそうな人に手紙。
もっと何かないんか?早い事動いてくれそうなつては?処分決まったら終わりやぞ!知ってたら頼んでる!こいつ何でこんなもん持ってんねん?…あっ。
どこ行くん?悠太郎さんの事お願いに藤井さんとこに。
(藤井)こんばんは。
あ…。
あの…小麦粉持ってきたさかい晩飯寄せてくれる?藤井さん…。
藤井さん!ほな。
大丈夫かな?お兄ちゃん。
藤井さんの幼なじみ司令部におんのやろ?結構な偉いさんやと思うで。
けど何でちい姉ちゃんは連れていかはったんですか?実はな…。
いや…こんな夜分に悪いなさんちゃん。
(里見)ホンマに何なんや。
まっとりあえず。
これでも食べてや。
(里見)カルメラか。
頂くで。
食べて食べて。
よう出来とんなこのカルメラ。
うちのおばあちゃん並みの腕前や。
それでなさんちゃん。
わしの部下がちょっと捕まってもうたんや。
まさかあれか?市役所の。
せや。
あれはあかん。
いくらこうちゃんの頼みでも。
西門君はな昔ミナミの大火でお母さん亡くしとるんや。
それでな安全な街を造りたい。
その一心で今までやってきたんや。
森花小学校やんか。
(藤井)せや。
ここ君の孫通うとったやろう?震災の混乱の中でこれ造ったん彼や。
それから地下鉄。
これも全部あいつがやった。
なあさんちゃん。
こないにでける人間をやな牢屋に入れとくんはもったいない思わんか?やるとなったらごっつ頑丈なもん造りよる。
恩に着せて軍の施設でも何でも造らせたらええ。
そんなん軍に反抗しよるような奴に。
あいつに思想性はないんや。
あいつにある思想は「建物は人を守るためにある」。
それだけなんや。
その立場になったら最大限兵隊を守るためのもんを造る思う。
これ全部ええんか?ちなみになこの見事なカルメラ焼いたんそいつの奥さんや。
え…?
(藤井)挨拶ええか?はっ?ご所望であれば何百回でも何千個でもそのカルメラお焼きします。
閣下のために一生作り続ける事もいといません。
ですから何とぞ…何とぞ寛大な処置をお見せ下さいませ。
(里見)あんなドウナットは作れるか?うん?ただいま戻りました。
ちい姉ちゃんお帰り。
どうでした?ああ…。
ちょちょ…。
ほな今まで延々甘いもん作ってたん?ものすごい甘党の方でおばあちゃんとの思い出のお菓子を延々と。
けど…あるとこにはあるんですねお砂糖。
あんまり腹立ったんで頂いてきちゃいました。
こ…こんな事して大丈夫なん?あんた。
これでばれるような量ちゃいましたから。
けどそんなんやったら大丈夫なんですよね?大丈夫と…思いたいけど…。
(ため息)どうぞ。
(子どもたち)頂きます!はい。
おばちゃんどないしたん?このお砂糖。
「し〜!」やで。
絶対「し〜!」やで。
言うたら次から出てこんようになるからな。
僕らにも頂けますか?
(子ども)ご…ごちそうさんでした。
(子どもたち)ごちそうさんでした。
ホンマにすいませんでした。
みんなが…みんながどれだけ心配したと思ってるんですか!後先考えんとこれがええ年した大人のやる事ですか!あなたを頼りにしてる家族の事何も考えてませんよね?考えてたらこんな事できませんよね!?ホンマに…。
せやけど…立派でした。
立派なお仕事でした。
2014/02/27(木) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ごちそうさん(124)「悠太郎の卵(らん)」[解][字][デ]

め以子(杏)は悠太郎(東出昌大)の突然の逮捕に仰天する。め以子は必死でつてを探り藤井(木本武宏)の幼なじみの里見(木下隆行)という軍関係者に会うことになる。

詳細情報
番組内容
め以子(杏)は、悠太郎(東出昌大)の突然の逮捕に仰天する。悠太郎は、自ら計画した防火演習で、火をつけた建物にさらにガソリンをまき、集まった人々に「空襲の際は消火せずにとにかく逃げろ」と説いたという。防空本部の通達とは逆の言動だ。しかし、め以子には人命を守ろうとする悠太郎の思いが分かる。必死につてを探り悠太郎を救おうとするめ以子は、藤井(木本武宏)の幼なじみの軍関係者・里見(木下隆行)と会うことに。
出演者
【出演】杏,東出昌大,宮崎美子,高畑充希,和田正人,茂山逸平,木本武宏,木下隆行
原作・脚本
【作】森下佳子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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